大手航空会社のJAL・ANAは、飛行機のチケットが割引になる株主優待があります。
JAL(日本航空株式会社)は、大人の場合フレックス(普通席の場合はタイプB)1名分の片道1区間が50%割引、ANAは区間や席などにもよりますが東京~大阪間などで50%以上割引になります。
今回はANA・JALの株主優待と配当について、解説していきます。
飛行機のチケットが割引になるANA・JAL株主優待を詳しく解説
日本航空株式会社(JAL)
ANAホールディングス株式会社
1.日本航空株式会社(JAL)
日本航空株式会社(JAL)は、1951年8月1日に設立された大手の航空会社で連結従業員数は36,500人(2024年3月31日現在)に上ります。
株主優待は、毎年3月末日と9月末日現在の株主を対象に、株主割引券を発行しており割引券はJAL国内線チケットまたは旅行商品の割引に利用可能です。
国内線チケットは搭乗日に適用となるフレックス(普通席の場合はタイプB)大人1名の片道1区間が50%割引となります。小児の場合、フレックス(普通席の場合はタイプB)の75%割引です。
なお、割引は日本航空、日本エアーコミューター、日本トランスオーシャン、琉球エアーコミューター各社の国内線全路線を対象としています。
2024年9月末日基準日発行分の株主優待より、割引券がコンパクトなサイズに変更となりWebでの受け取りサービスができるようになりました。
Webでの受け取りを希望する株主は、「JAL株主さま専用サイト」に会員登録を行い、JALマイレージバンク(JMB)お得意様番号を選択期限までに登録、割引券のWeb受取に「希望する」を選択します。
旅行商品は、パッケージツアーなどが3~8%割引となります。
配当は、コロナ禍の2020年は減配になり2021,2022年は無配当でしたが、2023年期末から復活し、2024年3月期は年間75円の配当金が出ています。
過去5年間の株価もチェックしておきましょう。
2. ANAホールディングス株式会社
ANAホールディングス株式会社は、全日本空輸株式会社(ANA)などをグループ会社に持つ持株会社です。
株主への還元は、配当と株主優待という形で行っています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、2020~2023年は配当がありませんでしたが2024年から配当金が1株当たり50円出ています。
株主優待は3月末、9月末時点にANA国内線を割引運賃で搭乗できる「ご搭乗優待」、ANAグループ各社・提携ホテルで使える「ANAグループ優待券」が贈呈されます。
ANA国内線の「ご搭乗優待」は、保有株式数に応じて以下の通り「株主優待番号ご案内書」が贈呈されます。株主優待番号1つにつき、大人、小児ともに1人片道1区間に対して株主優待割引運賃」、「小児株主優待割引運賃」、「プレミアム株主優待割引運賃」または「プレミアム小児株主優待割引運賃」が利用可能です。
出典:ANAホールディングス株式会社ホームページ「株主優待のご案内」
飛行機の席や移動距離にもよりますが、例えば東京~札幌間、東京~大阪間は50%以上割引になります。(2024年10月27日~2025年3月29日搭乗分)
直近5年間の株価の推移は以下の通りです。
※上記は「優待銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
まとめ
JAL・ANAはともにコロナ禍に株価が下落したものの、2023年以降は回復しています。
株主優待を目的とした投資はおすすめできませんが、優待をきっかけに興味を持つパターンは多いでしょう。
株式投資において、優待は企業からの「贈呈品」ですので財務・業界分析などを行ってから購入を検討しましょう。