コロナウイルスや円安による物価高は、多くの家計に大打撃を与えています。今回は、株主優待でコンビニやスーパーでの買い物に使える商品券がゲットできる「セブン&アイ」と「平和堂」の銘柄についてご紹介します。
セブン&アイ・ホールディングス(3382)
セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)は、コンビニエンスストアの「セブンイレブン」を運営する企業です。日本全国に2万店以上の店舗数を構え、中国などの海外にも進出しています。
また、「イトーヨーカ堂」などのスーパーマーケットや銀行の「セブン銀行」、「赤ちゃん本舗」や「ロフト」なども、セブン&アイグループの運営です。
セブン&アイの株価と配当
2024年7月時点の株価は約2000円です。直近3年間は、多少の株価変動は繰り返しているものの、約1700円から2200円ほどの間を推移しており、ほぼ横ばいとなっています。
2025年度の配当金は、8月末の中間配当が1株当たり20円、翌2月末の期末配当が20円の年間40円となる予想です。この配当金額は、2010年から増配もしくは維持が続いています。
セブン&アイの株主優待
セブン&アイの株主優待は、100株以上保有する株主に対して、株式の保有数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどセブン&アイグループが運営する店舗で利用できる商品券です。
また、3年以上継続して保有すると、長期継続特典として、贈呈される商品券の金額が増額されます。株式の保有数や保有年数によって贈呈される株主優待の詳細は、下記のイラストをご確認ください。
優待の受取回数によって権利確定日が異なり、株主優待を初めて受け取る株主の権利確定日は8月末で、2回目以降の株主の権利確定日は2月末です。また、商品券の代わりに国連への寄付を選択することもできます。
セブン&アイの利回り
1株2000円で100株購入した場合、投資金額は20万円になります。配当金額は4000円なので、配当利回りは約2.0%です。また、株主優待で2000円分の商品券が贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは、約3.0%になります。
なお、株式の保有数と継続保有特典がもらえた場合の利回りを比較したのが、下記のイラストです。3年以上継続して100株保有した時に、最も利回りが高くなります。
平和堂(8276)
平和堂は、滋賀県を中心に関西圏や東海圏に150店舗以上を出店するスーパーマーケットです。食料品はもちろん、シャツや下着などの衣料品や、ティッシュペーパーや食器などの生活用品まで幅広く揃っています。
また、平和堂には15社のグループ会社があり、百貨店や飲食店、人材派遣会社、不動産関連会社など、様々な事業を展開しています。グループ全体の店舗数は300店舗以上です。
平和堂の株価と配当
2024年7月時点の株価は約2300円です。直近5年間では約1600円から2600円ほどの間で、何度も変動波が起きています。横ばい傾向の推移ではあるものの、比較的株価変動が大きいのが特徴です。
2025年度の配当金は、8月末の中間配当が1株当たり30円、翌2月末の期末配当が30円の年間60円となる予想です。この配当金額は、2019年から増配もしくは維持が続いています。
平和堂の株主優待
平和堂の株主優待は、毎年2月末と8月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対してそれぞれ株式の保有数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、平和堂商品券もしくはUCギフトカードのどちらか選択制です。
平和堂商品券は、平和堂と一部のグループ店舗でのみ利用できます。UCギフトカードは、全国の百貨店やスーパー、飲食店など様々な店舗で利用可能です。利用店舗は限られますが、平和堂商品券の方が、贈呈される相当金額が高くなっています。
また、300株以上を2年以上継続して保有すると、長期継続特典として、贈呈される優待券の金額が増額されます。株式の保有数と保有年数によって贈呈される優待券の詳細は、下記のイラストをご確認ください。
平和堂商品券はどこで使える?
株主優待で贈呈される平和堂商品券は、平和堂店舗もしくは、平和堂グループのスーパーマーケット「丸善」と、飲食チェーン店「ファイブスター」が運営するファミリーレストラン「ココス」、寿司屋「海座」、串揚げ屋「伝五郎」で利用できます。
平和堂の利回り
1株2300円で100株購入した場合、投資金額は23万円になります。配当金額は6000円なので、配当利回りは約2.6%です。また、商品券を選択した場合の株主優待相当額は2000円分なので、配当と優待を合わせた利回りは、約3.5%になります。
なお、商品券を選択した場合の、株式の保有数と継続保有特典がもらえた場合の利回りを比較したのが、下記のイラストです。2年以上継続して300株保有した場合に、最も利回りが高くなります。
まとめ
「セブン&アイ」と「平和堂」は、どちらも普段のお買い物で利用できる株主優待がもらえます。長期で保有することによる特典ももらえるので、ぜひ長期間の投資を視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。