今回は「ラウンドワン」と「サンリオ」について紹介していこうと思います。株主優待は家族で楽しめる内容となっており、更に両銘柄とも業績が好調で中長期保有で株価向上も期待できる内容ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
ラウンドワンの株主優待
大阪府堺市に本社を置く株式会社ラウンドワンは、ボウリング、アミューズメント、カラオケ、スポッチャを中心とした複合型スポーツレジャー施設を運営する企業です。
様々な料金オプションにより、幅広い年齢層が楽しめる点が特徴で、最新ゲーム機の設置、大人数でも利用可能なスポッチャやカラオケルーム、食事ができるフードコートなどがあり、屋内施設で雨の日でも楽しめるという強みを持っています。
ボウリング、カラオケ、アミューズメント、スポッチャの4事業において、国内トップクラスの稼働率と集客力を持っており、特にボウリング業界ではナンバーワン企業になっています。年間5,000万人以上のユーザーが訪れ、全世代が楽しめるエンターテインメント空間として知られており、複合型アミューズメント施設として、様々な事業展開とノウハウの蓄積が大きな強みにもなっています。
株主優待の内容は変更される可能性がありますが、2024年1月現在、権利確定月は年4回の3月、6月、9月、12月です。保有している株数に応じて、店舗で使用できる割引券が贈呈されます。
例えば100株を保有している場合、年間に2000円分の割引券(年4回、1回につき500円)が送られてきます。また、100株以上保有すると、健康ボウリング教室のレッスンが受けられる優待券(1000円相当)も贈呈されます。
また300株以上で様々な割引が適応されるクラブ会員入会券も贈呈されます。保有数に応じてランクが変わりますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
ラウンドワンの株主優待はメルカリで大人気
メルカリではラウンドワンの株主優待で贈呈される、割引券やレッスン体験が人気になっています。おおよそ割引券1500円分が1000円程度で取引され、レッスン体験の優待は500円程度で取引されているようです。ただし株主優待の転売を禁止にされていることもありますので、各自責任の元、ご注意ください。
ラウンドワン(4680)
2024年1月現在の株価は約640円になっています。前期の同時期は470円台で推移していましたが、年間を通して現在の株価は高値圏に位置している状況です。
今期の売上高は1575億円と前期の実績より約155億円を上回る計画がされています。直近の発表では、通期経常利益計画を200億から226億円と13.1%上方修正し、2期連続での過去最高益が見込まれています。
配当は2月と8月の年2回実施されます。前期の年間配当は8円(分割に伴う調整後)となっていました。そして今期の年間配当は12円が見込まれており、増配の予定です。
例えば、100株購入すると投資金額は約6.4万円が必要になります。配当金は年間1200円の見込みになり、配当のみの利回りは約1.9%となります。100株保有で贈呈される2000円相当の株主優待(レッスン体験は含めず)を含めた総利回りでは約5.0%となります。
恐るべきラウンドワンの株価の動向
ラウンドワンは、2024年3月期の純利益が前期と比べて44%増の140億円になると見込まれています。業績の好調は国内店舗の利用料金の値上げと、店舗の運営改善によりアミューズメント部門(クレーンゲーム等の景品費用)でのコストカットによるものと言われています。
また、一部の証券アナリストの評価でも、現在の株価から870円まで上昇することが予想されるなど、ラウンドワンに対して「強気買い」を勧めているようです。
株式分割(1→3)を昨年実施し、株主優待も年間4回実施されるなど、保有者には特典を受け取ることができる嬉しい内容となっています。また株主の訪問機会が増えることで、業績にも貢献する好循環が生まれるかもしれません。
サンリオの株主優待
株式会社サンリオは、1960年に設立されたキャラクターグッズやグリーティングカードの企画・販売、テーマパーク運営などを行う企業です。50年以上の歴史を持ち、ハローキティやマイメロディなど450種類以上のキャラクターを開発し年齢や性別を問わず、幅広い層に愛され世界的にも人気があるコンテンツを持っています。
キャラクターの高い開発力の他に、他社コンテンツとの協業やファンと共にキャラクターを育てる独自の手法があり多くの人々を惹き付けています。こういった要素が、サンリオの業績の安定性と成功の源となっています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月と9月の年2回となっています。
100株以上保有している株主に対し、ピューロランド・ハーモニーランド共通優待券(入場券)が保有数に応じて贈呈されます。
また直営のサンリオショップで使用できる買物優待券も年間2000円相当(年間2枚/1回1000円相当)も贈呈されます。
例えば100株を保有した場合は、テーマパーク共通優待券が年間6枚と買物優待券が2000円相当分送られてくる内容となっています。
サンリオ(8136)
サンリオの2024年1月現在の株価は約6200円になっています。前期の同時期は4500円台で推移していましたが、2023年8月の8100円台をピークに、若干下降傾向になっています。
今期の売上高は前期から167億円高い893億円が計画されており、9月の中間報告では70%達成の進捗状況が発表されています。
配当金がもらえる権利確定月は3月と9月の年2回です。2023年の前期の年間配当は35円の実績でした。そして今期の年間配当は45円の配当見込みとなり、実現すれば10円の増配となります。
例えば、100株購入すると投資金額は約62万円が必要となり、配当金は年間4500円となる見込みで、利回りは約0.7%になります。
また100株を保有した場合ですと、株主優待を含めた総利回りでは約5.1%となります。(入場券1枚4900円にて換算)
サンリオの株価下落の理由とは?
今期の大きな出来事は、2023年3月24日にロイヤリティ売上の操作疑惑が発表されました。その後4日間には20%以上、株価が下落すると言う事態が起こりました。更に2023年11月に300億円の転換社債を発行したことで、一株あたりの価値が希薄化したことが挙げられます。
ただ、今期の連結業績予想は好調で、一部の証券アナリストによると8000円台を予想されている状況です。
まとめ
今回は家族で楽しめるアミューズメント関連の「ラウンドワン」と「サンリオ」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「ラウンドワン」は年間4回の株主優待が実施され、10万円以下で購入できる点は魅力的かと思います。一方「サンリオ」は、配当利回りは低いですが優待を含めると高水準になる銘柄です。
いずれの株主優待は家族や仲間内で使用できる特典ですので、検討材料の一つにしてみてはいかがでしょうか?