購入した株式に魅力的な優待特典が付いてきても、自身では使い切れないケースなどあるのではないでしょうか?一般的に金券ショップで買い取りをお願いすることも多いようですが、最近ではメルカリで売買されるケースが増えてきているようです。今回は「バイク王&カンパニー」の優待特典と、使い勝手がいいクオカードの優待特典の「E・Jホールディングス」について紹介していこうと思います。
バイク王&カンパニーの株主優待
株式会社バイク王&カンパニーは、中古二輪車の買取を中心としたビジネスを展開する企業です。CMでもお馴染みの「バイク王」は買取専門店を展開し、長年の実績と経験を背景に業界のリーダーとしての地位を築いています。
バイクのライフサイクル全体をカバーするサービスを提供しており、新車販売から、中古バイクパーツや用品の販売、さらにEコマースの強化を進めています。そして、国内だけでなく、海外展開も視野に入れ、グローバルな市場へのアプローチを模索しています。
また、バイク関連事業だけでなく、モビリティ事業、レジャーやアウトドアに関連した事業、さらにはライフスタイル全般に関する事業も展開しています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年10月現在、権利確定月は11月の年1回になります。株主名簿に記録された100株以上保有する株主に対し、「126cc以上のバイク購入の際、バイク1台につき10,000円割引」「パートナーズパック加入割引券」「 ECサイトで使用できるポイント(1,000円相当分)」が贈呈されます。
使用に関して諸条件がありますが、詳しくは以下のイラストをご参照ください。
バイク王の株主優待はメルカリや金券ショップで人気の理由
バイク購入を検討する人にとって、バイク王&カンパニーの10000円割引などの株主優待の特典は魅力的で、メルカリや金券ショップで取引されているようです。相場は300円から6000円など値幅は広いですが3000円台で取引されていることが多いようです。また金券ショップでは数百円で買取されているようです。ただし企業によっては、株主優待券の転売を禁止されている場合もありますので、ご確認ください。
バイク王&カンパニー(3377)
2023年10月現在の株価は約690円になっています。 今年の3月頃までは1000円台で推移していましたが、4月以降は徐々に下降していき、現在は低い価格帯になっています。
配当は5月と11月の年2回実施されます。2022年の前期5月の中間配当は10円、期末は14円、年間で24円となっていました。それに対して、今期10月の中間配当では15円の実績、年間では30円となり、前期に比べて6円の増配が予想されています。4期連続での増配になっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約6.9万円が必要になります。配当金は年間3000円の見込みになり、配当のみの利回りは約4.3%となります。100株以上保有で年間21000円相当の株主優待特典と合わせると、総利回りでは約34.8%となりとても魅力的な数字になっています。ただし、バイク購入を検討している人がメインの特典になっていますので、ご留意ください。
E・Jホールディングスの株主優待
E・Jホールディングス株式会社は岡山県岡山市に本社を構える、総合建設コンサルタントの持株会社です。この会社は、国土や環境の保全、社会資本整備に特化しており、日本のトップクラスのソリューション・コンサルタント企業集団を目指しています。
E・Jホールディングスの特徴は、「環境」の持続可能性、激甚災害への「防災・減災」対策、そして「行政支援」3つのコア・コンピタンスを有しており、循環型社会の形成や安全・安心な社会の実現に積極的に貢献している企業です。
変更される可能性もありますが、2023年10月現在、株主優待の内容は株主名簿に記録された100株以上保有する株主に対し、1000円のクオカードが贈呈されます。1000株以上になると3000円相当、そして5000株保有すると5000円のクオカードとなっています。また権利確定月は11月の年1回になっています。
E・Jホールディングス(2153)
E・Jホールディングスの2023年10月現在の株価は約1650円になっています。年初は1300円台で推移していましたが、徐々に上昇しています。一時は約1750円近く高値になっていましたが、現在は若干落ち着いた形になっています。
配当金がもらえる基準月は5月の年1回です。2022年の前期配当は50円でした。2018年5月期以降、連続増配を継続しており、今期の2024年5月期の配当予想は55円で、7期連続の増配を予定しています。
例えば、100株購入すると投資金額は約16.5万円が必要で、配当金は年間5500円となる見込みで、利回りは約3.3%になります。100株保有の1000円のクオカードの株主優待と合わせると総利回りでは約4.0%となり、とても高い水準になっています。
まとめ
今回は、メルカリで人気の株主優待「バイク王&カンパニー」と、どこでも使いやすいクオカードの株主優待「E・Jホールディングス」の銘柄について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
金券ショップでクオカードを売買されることもありますが、一般的には表示金額の75%程度で買い取りされるようです。ご自身で優待特典を消化しきれない場合は、検討してみてもいいかもしれませんが、転売等を禁止している企業もあるため、その点はご注意ください。