コロナウイルスが落ち着いてきた今、居酒屋で思いっきり飲みたいなんて日もありますよね?今回は、株主優待として居酒屋で使えるお食事券がもらえる「ワタミ」と「テンアライド」の2銘柄についてご紹介します。
ワタミ(7522)
ワタミとは、居酒屋チェーン「和民」をはじめとした居酒屋・飲食店を数多く展開する企業です。外食事業のほかに行っている高齢者向けの宅配弁当サービス「ワタミの宅食」は、累計8億食を突破する、日本一売れている宅配弁当となっています。
ワタミの株価と配当
2024年7月時点の株価は約950円です。大きな株価変動が何度も発生しており、2023年8月に約890円だった株価が、翌月には約1200円まで大幅上昇しました。
約1200円まで上昇した株価は、2024年6月まで約9ヶ月かけて約900円まで緩やかに下落しましたが、7月に入り再び株価がやや上昇し始めています。
2024年度の配当金は、3月末の期末配当で1株当たり10円の実績です。この金額は、2022年度の0円、2023年度の7.5円から増配しています。2025年度の配当金は、2024年7月時点でまだ未定です。
ワタミの株主優待
株主優待は、毎年3月末と9月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対して株式の保有数に応じて、1枚500円分のお食事券が贈呈されます。
お食事券が利用できるのは、一部を除くワタミグループの店舗とワタミの宅食、ワタミファーム産農産物の商品注文、寄附のいずれかです。ワタミグループ店舗での利用は、テイクアウトやランチタイムの利用はできません。
お食事券は、3月末の権利確定日分は5月下旬頃、9月末の権利確定日分は11月下旬頃にそれぞれ送付されます。保有数によって贈呈される相当額は、下記のイラストを参考にしてください。
株主優待の変更
2021年3月末の権利確定日に贈呈された株主優待から、若干内容や利用条件が変更になりました。使いやすくなった箇所は、有効期限が半年から1年間になった点と、1回あたりの相当額が増額された点になります。
使いづらくなった点は、1回のお会計につきお食事券1枚までしか利用できなくなった点と、ランチタイムでの利用ができなくなった点、ワタミの宅食利用時に使える優待券の枚数に制限がついた点です。
ワタミの利回り
1株890円で100株購入した場合、投資金額は8.9万円になります。配当金額は2024年度の実績の1000円で計算すると、配当利回りは約1.1%です。株主優待として年間8000円相当のお食事券が贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約10.1%となります。
なお、300株保有時の利回りは約6.4%、500株保有時は約5.6%、1000株保有時は約4.5%となり、最も利回りが高くなるのは100株保有時です。
テンアライド(8207)
テンアライドは、首都圏を中心に「天狗」や「神田屋」といった居酒屋チェーン店を運営する企業です。居酒屋の他にも、ハンバーグ専門店やとんかつ専門店などの飲食店も運営しており、店舗数は合わせて約100店舗に上ります。また、他社の商品開発サポートや製造委託なども行っています。
テンアライドの株価と配当
2024年7月時点の株価は約300円です。株価変動は比較的小さく、約300円前後で推移する横ばい傾向が続いています。小さな株価変動が何度も発生していますが、株価自体が低いことから、株価が変動したとしてもそれほど大きな金額にはなりません。
2025年度の配当金は0円となる予想です。なお、これまで10年以上配当金は支払われていません。
テンアライドの株主優待
株主優待は、毎年3月末と9月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対して株式の保有数に応じて、テンアライドが運営する店舗で利用できるお食事券が贈呈されます。お食事券は、「和食れすとらん天狗」で提供しているテイクアウトでも利用可能です。
また、1年以上継続して1500株以上の株式を保有すると、さらに長期継続特典として、贈呈されるお食事券の金額が増額されます。保有数と保有年数に応じて贈呈される株主優待の相当金額は、次のイラストをご参考ください。
お食事券は、3月末の権利確定日分は6月下旬頃送付され、翌年2月末までの有効期限内で利用できます。9月末の権利確定日分は12月下旬頃に送付され、有効期限は翌年8月末までです。
株主優待の変更
2024年3月末の権利確定日に贈呈された株主優待から、手元に届いてから約半年間だったお食事券の有効期限が、約8カ月間に変更されました。有効期限が長くなったことで、より使いやすくなっています。
テンアライドの利回り
1株300円で100株購入した場合、投資金額は3万円になります。配当金額はありません。株主優待として年間2000円相当のお食事券が贈呈されるので、優待利回りは約6.7%となります。
なお、100株、500株、1000株、1500株保有時の利回りはどれも同じく約6.7%です。1年以上1500株保有を継続した場合の利回りは約8.0%となり、最も利回りが高くなります。
まとめ
ワタミとテンアライドは、どちらも運営店舗で利用できる株主優待がもらえ、優待利回りは約6%を超える高利回りです。お酒好きの人はもちろん、居酒屋以外の飲食店でも利用できる店舗があるので、普段居酒屋を利用しない人でも検討してみる価値のあるおすすめ銘柄です。