株主優待のすすめ

株主優待でかっぱ寿司を利用するなら「カッパ・クリエイト」と「コロワイド」どっちがお得なのか比較します

#銘柄選び #日本株 #株主優待

2024年3月6日

「いまから」編集部

今回は、かっぱ寿司を運営する「カッパ・クリエイト」と、「カッパ・クリエイト」を傘下に持つ「コロワイド」について、解説していこうと思います。

両銘柄ともかっぱ寿司で利用できる株主優待がついているので、どうせならお得な方を購入したいもの。会社の特徴や利回りなども含めて、紹介していこうと思いますのでご参考ください。

カッパ・クリエイトの株主優待

カッパ・クリエイト株式会社は、全国に300店舗以上を展開する回転寿司チェーン「かっぱ寿司」の運営会社です。1983年に設立され、2014年にコロワイドグループの一員となりました。企業理念は「全てはお客様と従業員のために」で、社員間の協力文化や、顧客に価値あるサービスを提供することに注力しています。また、自動化された会計システムにより、従業員はより顧客サービスに集中できる環境を整えています。

郊外への大型店出店が基本戦略ですが、コンビニ向けの寿司や菓子パンの製造も手掛けています。また同社の強みはブランド力、リーズナブルな価格設定などで、ファミリー層に特に人気となっています。

株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月と9月の年2回行われます。保有している株数に応じて、店舗や専用サイトで使用できるポイントが贈呈されます。

例えば、100株を保有している場合、年2回にわたって合計で6000ポイント（1回あたり3000ポイント、1ポイント1円相当）が付与されます。

1000株以上で付与ポイントが変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。

カッパ・クリエイトの株主優待の利用方法

店舗でポイント利用する場合は、レジ精算時に使用します。また一度の支払いで、複数のカードを合算してポイント支払いをすることも可能です。

また有効期間は1年間ですので、ご注意ください。

カッパ・クリエイト(7421)

2024年1月現在の株価は約1800円になっています。前期の同時期は1400円台で推移していましたが、年間を通じて上昇しています。

前期の後半（10月-3月）は3.7億円の赤字でしたが、今期着地では8.4億円の黒字が見込まれています。コロナ禍からの脱却もあり、収益が大幅に改善している印象です。

配当は残念ながら実施されていません。

例えば、100株を購入する場合、投資金額は約18万円となります。100株保有で贈呈される6000円相当の株主優待を含めた優待利回りでは約3.3%となります。

コロワイドの株主優待

株式会社コロワイドは、「牛角」「温野菜」「かっぱ寿司」「フレッシュネスバーガー」「居酒屋甘太郎」など飲食店の経営、食料品販売、カラオケルームの運営など様々なブランドを展開する持株会社です。

コロワイドの特徴は、商品開発から食材の調達、製造、物流に至るまでの全プロセスを自社で行う「マーチャンダイジング戦略」と、複数業態の同地域展開を行う「多様態ドミナント戦略」が挙げられます。

また自社内での一連のプロセス管理、業態ごとの差別化と独自性の追求などが挙げられ、顧客の嗜好やニーズに応えた飲食店を展開している会社になります。

株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は3月と9月の年2回となっています。

500株以上保有している株主に対し、全国の特産品の交換や店舗で使用できるポイントが贈呈されます。

例えば500株以上を保有した場合は、年間40000円相当のポイント(10000円相当が年4回)が付与される内容となっています。

コロワイド(7616)

コロワイドの2024年1月現在の株価は約2300円になっています。前期の同時期は1700円台で推移していましたが、年間を通じて上昇傾向になっています。

今期の最終損益は黒字化が見込まれており、通期計画の進捗率も200％を超えている状況です。

配当金がもらえる基準月は3月の年1回です。2023年の前期は年間5円の実績でした。今期は同額の5円の見込みとなっています。

例えば、100株購入すると投資金額は約23万円が必要となり、配当金は年間500円となる見込みで、利回りは約0.2％になります。

また、500株を保有している場合は、株主優待を含めた総利回りでは約3.7%となります。

コロワイドが潰れる噂とは？

コロワイドは居酒屋での収益構造を縮小している状況です。前期の業績は、売上高は2208億円で25.7％増えたものの、営業利益は前期に比べて減少し、最終的には84億円の赤字となりました。

結果として、利益が出ないレストラン49店舗と居酒屋80店舗を閉店することとなりました。全体の店舗としては、レストランが約90％、居酒屋が約10％を占めており居酒屋からの撤退が顕著になっています。コロナ禍からの回復もあり業績が回復傾向なこともあるため、潰れることはなくても、更に居酒屋店舗の縮小は続いている印象です。