株主優待がもらえる銘柄を検討しているとき、「配当や優待利回りはいいけど、優待内容が使えない」と感じたことはありますか?今回は、株主優待の内容を自分で選択することができる、「Jグループ」と「ワイズテーブル」の2銘柄についてご紹介します。
ジェイグループホールディングス(3063)
ジェイグループホールディングス(以下、Jグループ)は、名古屋に本社を構え、「ほっこり」や「猿Cafe」などの居酒屋やレストランを、全国10都府県に100店舗以上運営している企業です。飲食事業だけでなく、不動産開発やバーベキュー会場の運営といった事業も展開しています。
Jグループの株価と配当
Jグループの2024年7月現在の株価は約670円です。2023年に400円台まで下落しましたが、その後回復し、2024年1月には700円を超えました。現在再び右肩上がりの傾向をみせています。
2025年度の配当金は、8月末の中間配当が1株当たり2円、翌2月末の期末配当が2円の年間4円となる予想です。2023年度の配当金は0円、2024年度は3円だったので、昨年度より増配する見込みとなっています。
Jグループの株主優待
Jグループの株主優待は、毎年8月末と2月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対してそれぞれ株式の保有数に応じて贈呈されます。優待内容は、お食事券もしくはカタログから代替商品を選択のどちらかです。詳細は下記のイラストをご覧ください。
株主優待の利用方法
8月末の権利確定日にもらえる株主優待は11月末頃に、2月末の権利確定日にもらえる株主優待は5月末頃に、それぞれ「お食事券」が発送されます。有効期限は、手元に届いてから約1年間です。
お食事券は、Jグループが運営する飲食店のうち、株主優待利用可能店舗でのみ利用可能で、対象店舗は2024年7月現在は89店舗あります。対象店舗は、Jグループの店舗一覧から「株主優待使用可」の検索条件でご確認ください。
また、お食事券は、店舗での飲食以外に、お食事券相当金額の代替商品を、カタログギフトから選択して引き換えることもできます。お近くにJグループ運営店舗がない人でも、利用しやすいのでおすすめです。
Jグループの利回り
1株670円で100株購入した場合、投資金額は6.7万円になります。配当金額は400円なので配当利回りは約0.6%です。株主優待として年間4000円分のお食事券が贈呈されるので、配当と優待を合わせた利回りは約6.6%となります。
なお、100株保有時と200株保有時の利回りは約6.6%、600株保有時の利回りは約4.6%、1000株保有時の利回りは約4.2%です。100株保有時と200株保有時の利回りは同じですが、200株保有すると、大人気代替商品のさつまあげが入った8000円コースを選択することができるので、投資金額に余裕があれば200株購入することをおすすめします。
ワイズテーブルコーポレーション(2798)
ワイズテーブルコーポレーション(以下、ワイズテーブル)は、上質な時間と空間をコンセプトとした、高級レストラン「XEX」などを運営する企業です。本格イタリアンレストランやバー、高クオリティピザのデリバリーサービスなど、高級路線の飲食店を数多く展開しています。
ワイズテーブルの株価と配当
ワイズテーブルの2024年7月現在の株価は約3000円です。コロナウイルスの影響で、2020年から2022年にかけて株価が1600円から2000円と低迷しましたが、2023年以降急激に回復しています。
2025年度の配当金は0円となる予想です。ワイズテーブルの配当金は、2008年以降支払われていません。
ワイズテーブルの株主優待
ワイズテーブルの株主優待は、毎年2月末と8月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対してそれぞれ株式の保有数に応じて贈呈されます。優待内容は、Jグループと同様、お食事券もしくはカタログから代替商品を選択のどちらかです。
また、100株以上の株式を継続して3年以上株式を保有する株主には、長期保有特典として毎年2月末の権利確定日に、お会計金額が10%割引されるメンバーズカードが贈呈されます。
株主優待の利用方法
2月末の権利確定日にもらえる株主優待は5月末頃に、8月末の権利確定日にもらえる株主優待は11月末頃に、それぞれ「お食事券」が発送されます。有効期限は、手元に届いてから約半年間です。
お食事券は、ワイズテーブルが運営する飲食店のうち、株主優待利用可能店舗でのみ利用可能で、対象店舗は2024年7月現在48店舗あります。対象店舗は、ワイズテーブルのホームページからご確認ください。
また、お食事券5枚とカタログギフトの商品から1点を引き換えることもできます。
ワイズテーブルの利回り
1株3000円で100株購入した場合、投資金額は30万円になります。配当金額は0円、株主優待として年間1万円分のお買い物券が贈呈されるので、優待利回りは約3.3%です。
なお、100株、200株、300株保有時の利回りは約3.3%と全く同じになっています。
まとめ
東海圏を中心に居酒屋メインの「Jグループ」と、首都圏を中心に高級レストランメインの「ワイズテーブル」は、どちらも出店地域が限定されています。しかし、店舗で株主優待券を利用しなくても、お食事券をカタログギフトの代替商品と引換が可能です。