皆さんはランチなどで牛丼や餃子、ラーメンを食べる機会は多いでしょうか?著者が住む周辺に、「はなまるうどん」があるのですが調べてみると吉野家のグループ会社で、株主優待も使用できることがわかりました。今回は普段使いに嬉しい株主優待特典が付いた「吉野家」と「大阪王将」について解説していこうと思います。
吉野家(吉野家ホールディングス)の株主優待
株式会社吉野家ホールディングスは、日本の大手外食産業企業の一つで、特に牛丼を中心とした店舗展開を主軸においています。はじまりは明治32年の東京で、創業者の松田栄吉が奈良県の吉野の桜を好み「吉野家」の屋号としたと言われています。牛丼だけでなく、「はなまるうどん」や「炒王」のチャーハン専門店、「せたが屋」と言ったラーメン店など複数ブランドを展開しています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年7月現在、権利確定月は2月と8月の年2回あり、株主名簿に記録された100株以上保有する株主に対し、店舗での利用可能サービス券が保有数に応じて配布されます。1枚500円となっており、100株の場合は2000円分(500円×4枚)になり、200株以上になるとサービス券を「詰め合わせ商品セット」に交換することが可能です。もし近くに店舗がない場合でも、自宅で楽しめる内容になっているのは嬉しいポイントです。
株主優待利用時の注意点
吉野家以外のグループ店舗でも使用可能なのですが、お釣りは出ません。競馬場内や競艇場内と一部店舗では利用ができず、またラーメンの「せたが屋」では、現時点で全店使用できないことになっていますのでご注意ください。
吉野家ホールディングス(9861)
吉野家ホールディングスの2023年7月現在の株価は約2700円です。感染症の影響で2000円台後半から1000円台後半へ急落する場面がありましたが、徐々に右肩上がりになり2300円から2500円の間を推移していました。直近では8月末の中間決算に向かって2700円台を突破した形になっています。
吉野家ホールディングスの利回り
配当金がもらえる基準月は2月と8月の年2回です。2022年の前期8月の中間配当は5円、期末も5円、年間で10円となっていました。それに対して、今期8月の中間配当では5円で年間で10円と前期同様と予想されています。2020年頃は感染症以前では年間20円の配当をつけていたことを考えると、より高配当を期待したいところです。売上は増収となっているものの経常利益や純利益が思ったほど伸びていないので、この影響が大きい印象です。
2023年7月時点の株価(1株約2700円)を100株購入した場合、投資金額は27万円で年間の配当金は1000円になり、配当金だけの利回りでは約0.37%になります。株主優待の2000円を含めた総利回りでは1.1%となっています。決して高い高利回りではありませんが、今後の配当の回復を期待したい銘柄になっています。
大阪王将(イートアンドホールディングス)の株主優待
株式会社イートアンドホールディングスは、皆さんご存知の大阪王将を運営する「株式会社大阪王将」を中心に、ラーメン専門店「よってこ」やベーカリーカフェなどを展開しています。よく混同されますが、「餃子の王将」を運営する王将フードサービスとは別会社になります。設立当初は餃子の王将で修行した創業者がのれん分けにて大阪王将はじまったとのことです。あくまでも著者の印象ですが、店舗では「餃子の王将」が有名で、全国に出回っている冷凍食品では大阪王将の方が知名度があるかと思います。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年7月現在、権利確定月は2月と8月の年2回ありますが、それぞれ内容が異なります。8月の場合は100株以上の保有ですと、共有して2000円相当の通販クーポン券が贈呈されます。そして2月は保有株式数に応じて、食事券や通販クーポン券、商品セットなどを選択できる内容になっており、こちらも近くに店舗がなくても「こだわり餃子」など自宅の食卓で楽しめる特典になっています。詳しくは以下のイラストを参考にしてください。
株主優待利用時の注意点
食事券は利用時はお釣りが出ないなど一般的な注意事項は同じですが、券売機が設置している店舗では利用できないため事前確認が必要です。デリバリーでの使用もできませんのでご注意ください。
イートアンドホールディングス(2882)
イートアンドホールディングスの2023年7月現在の株価は約2100円になっています。前期決算時期の2023年2月時は2300円台でしたが、その後下降傾向になっており、現在2100円台に落ち着いています。ただ過去5年間の株価推移では、この2100円は決して低い水準ではない印象です。
イートアンドホールディングスの利回り
配当金がもらえる基準月は2月と8月の年2回です。2022年の前期8月の中間配当は5円、期末も5円となり年間10円でした。今期8月の中間配当も5円で年間で10円と同水準の予想となります。直近でもほぼ年間10円の配当を維持しておりますが、売上も増収と純利益も増益予想となっているので、中長期的に増配も期待したいところです。
2023年7月時点の株価(1株約2100円)を100株購入した場合、投資金額は21万円で年間の配当金は1000円になり、配当金のみの利回りで約0.47%になります。100株保有の場合、年間株主優待の5000円を含めた総利回りでは約2.9%となっています。配当は少し低い数値になってますが、こちらは株主優待がとても充実しているので、家族で楽しめるのではないでしょうか。8月と2月の特典内容も異なっているので、一年を通して株式保有メリットを感じられる銘柄となっています。
まとめ
今回は私たちの生活に密接に関連する銘柄をピックアップしましたが、いかがでしたでしょうか?吉野家は近くに店舗があれば、利便性が高い優待内容になっており、大阪王将(イートアンドホールディングス)は店舗がなくても、100株から家庭内で楽しめる内容になっています。株価の変動も加味しながら、検討してみてはいかがでしょうか?