テレビ番組をきっかけに、これまで株に縁がなかった人にも株式優待の制度が知られるようになってきました。テレビでは現金を使わず様々なサービスを受けており、お得な株主優待に興味をもった人も多くいるのではないでしょうか?
特に日々節約を心がけている主婦のみなさんにとっては、とても魅力的に映りますよね。しかし「株は難しそうだしやり方もよく分からないから」といった理由で諦める人が多いのもまた事実です。今回は、株主優待を受ける方法について、分かりやすく解説します。
株主優待とは?
株式優待とは、株式を発行している会社が、株式を購入してくれた株主にお礼として贈っているプレゼントのことです。会社によって、自社製品やクーポン券など、様々な内容のプレゼントがあります。会社は株式を発行して得たお金を使って事業を行っているので、少しでも多くのお金を自社に投資してほしいと考えています。そこで、たくさんの人に多くの株式を購入してもらうために株式に特典をつけたのが、株主優待の始まりです。
現在では、金券や割引券など使いやすい内容の優待券も増えており、主婦や学生でも始められるほど少額の株式を購入するだけで優待がもらえる会社もあります。
株主になる方法
株主優待をもらうためには、まず株式を購入して株主になることが必要です。株主になるためには、次の3つのステップがあります。
①証券口座を開設する
②欲しい株主優待を探す
③株式を購入する
この3ステップは、証券口座など聞きなれない言葉があり躊躇してしまうかもしれませんが、やり方自体はとても簡単なので、安心してください。それぞれの方法について詳しく解説します。
出所:著者作成
①証券口座を開設する
株式は商品のように会社から直接購入するのではなく、証券会社を通して証券取引所で売買されます。そのため、まずは取引の窓口になる証券会社に、証券口座を開設することが必要です。
手数料が安く取引数の多いSBI証券や、楽天ポイントが貯まる・使える楽天証券は、ネット上で簡単に口座の申し込みができ、多くの初心者に選ばれています。ネットでの手続きが不安な方は担当の営業さんに付いてもらいアドバイスをもらえるので、手数料は高くなりますが証券会社の店舗に足を運んで口座開設するのがおすすめです。このように証券会社によってサービスや費用が異なりますので、いくつか比較をして納得のいく会社を選んでください。
②欲しい株主優待を探す
株式を発行している会社のうち、株主優待を行っている会社は半分以下です。どの会社が株主優待を出しているのか、その内容はどんなものか、1つ1つ探すのはかなり大変なので、口座開設した証券会社のホームページから優待内容を検索できる場合は、検索機能を使って探すことをおすすめします。株主優待を探すポイントとしては、予算や優待の使いやすさだけでなく、株主として会社の業績などもチェックすることが大切です。
③株式を購入する
欲しい株主優待が見つかったら、何株買えばいくら分の優待がもらえるのかを確認し、予算の範囲で購入する株式の数を決めます。株を購入するとすぐに株主優待がもらえるわけではありません。「権利確定日(基準日)」が定められており、権利確定日から2営業日前が「権利付き最終日」です。この権利付き最終日に株式を持っていると、ようやく株主優待をもらえる権利が得られます。
権利確定日の回数は会社によって異なりますが、年2回配当の会社であれば、1度権利付き最終日を逃してしまうと、次に株主優待がもらえるチャンスは半年後になってしまうので、権利付き最終日までに株式を購入することが重要です。
注意すべきポイント
株式を購入するということは、株主になって投資をするということです。もちろん、株価の下落によって損をしてしまうリスクも考えられます。購入する株式を選ぶときや、株式の購入後に注意すべきポイントを事前に確認しておきましょう。
株主優待を探すときは優待利回りをチェック
株主優待に興味がある主婦のみなさんにとって、よりお得な内容の優待をもらうことができることは購入する株式を選ぶ上で重要かと思います。株式の購入金額に対して株主優待で得られるサービスの相当金額が高いものを「優待利回りが高い」といいます。
例えば、10万円分の株式を購入して1000円分の株主優待がもらえる場合の利回りは【1000円÷10万円=0.01】、つまり1%です。ただ銀行に10万円預けておくだけを考えると、かなりお得ですよね!ただし、優待利回りが高くても、業績が悪かったり配当金が少なかったりする場合もあるので注意が必要です。
株式を購入後はこまめにチェック
出所:著者作成
株主優待が届いた後は購入した株式への興味が薄れてしまうかもしれません。しかし、いくら魅力的な株主優待がもらえるからといって大幅に下落した株式をいつまでも持ち続けていると、株自体に価値がなくなり大損してしまう可能性があります。その場合、業績悪化に伴い株主優待制度も廃止されることもあるので、購入した株式はこまめにチェックすることが重要です。
まとめ
株主優待をもらうために必要な、株主になる方法について分かりやすく解説しましたが、いかがでしたか?株主になる方法自体は簡単なので、主婦や学生であっても興味があればすぐにでも購入することができます。しかし、株価が暴落した場合や購入する銘柄の選び方など注意すべきポイントもいくつかありますので、慎重に選択してお得に株主優待を手に入れてください!