「アールエイジ」と「ノバック」という企業をご存知でしょうか?どちらも、毎年配当利回りが4%を超える高配当銘柄として注目されています。今回は、アールエイジとノバックについて、事業内容や業績、配当推移などを徹底解説します!
アールエイジ(3248)
アールエイジは、東京・千葉を中心に賃貸マンションの開発・販売や不動産管理、入居者仲介を行う企業です。不動産管理とは、投資用マンションや駐車場などの清掃、賃貸管理、リフォームなどをオーナーに代わって行っています。
アールエイジの業績
2024年度の売上高は約47億円、経常利益は約8億円でした。2025年度は売上高が約32億円、経常利益は約3.5億円とどちらも減収・減益となる予想です。
2021年度から2023年度の3年間の平均は、売上高は約35億円、経常利益は約4.8億円です。2024年度の業績が非常に良かったため、2025年度は業績が悪化するように見えます。しかし、2023年度以前の平均と比較すると、ほぼ平均並みの水準と予想されます。
アールエイジの株価
2025年3月時点の株価は約800円です。2013年以降の株価は約400円から約1000円の間で小さな株価変動が頻発しており、比較的株価変動が大きいのが特徴です。2020年に約400円まで下落して以降は、株価変動を繰り返しながらも右肩上がりの傾向が見られます。
アールエイジの株主優待
アールエイジの株主優待は、2025年3月時点で実施されていません。
アールエイジの配当
2025年度の配当金は、4月末の中間配当で15円、10月末の期末配当で21円の、年間1株当たり36円となる予想です。この金額は、2021年度の28円、2022年度の31円、2023年度の33円から3期連続で増配となった2024年度と同金額を維持しています。
アールエイジの配当利回り
1株800円で100株購入した場合、投資金額は8万円になります。配当金額は年間1株当たり36円のため3600円となり、配当利回りは約4.5%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2021年度は約4.3%、2022年度は約4.6%、2023年度と2024年度は約4.4%でした。業績に関わらず、毎年約4.5%前後の配当利回りを維持していることが分かります。
ノバック(5079)
ノバックは、土木建造物工事の請負や、ビル建築新築工事、既存建物の改修・リニューアル工事などを行う企業です。また、建築土木の設計・施工監理・緑化事業などゼネコンとしての事業も行っています。
ノバックの業績
2024年度の売上高は約340億円、経常利益は約6.6億円の実績でした。2025年度は、売上高が約280億円、経常利益が約6.4億円とどちらも減収・減益となる予想です。
2024年6月に発表された2025年度の経常利益は約15億円となる予想でした。当初大幅な業績回復が見込まれていましたが、原油価格の高騰や見込み案件の遅延・工期延長などにより、2025年度中の売上が伸び悩んだことが原因で、経常利益も予想を大きく下回る結果となりました。
ノバックの株価
2025年3月時点の株価は約2700円です。2022年に上場したばかりの銘柄ですが、2023年には株価が約2000円から約3700円まで上昇しました。株価変動を繰り返しながらも約3000円前後を維持していましたが、2024年以降、株価は3000円を下回り、下落傾向が続いています。
ノバックの株主優待
ノバックの株主優待は、2025年3月時点で実施されていません。
ノバックの配当
2025年度の配当金は、10月末の中間配当で60円、4月末の期末配当で60円の、年間1株当たり120円となる予想です。この金額は、2024年度の160円から減配となっています。
ノバックの配当利回り
1株2700円で100株購入した場合、投資金額は27万円になります。配当金額は年間1株当たり120円のため12000円となり、配当利回りは約4.4%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約3.7%、2023年度は約5.0%、2024年度は約5.2%でした。2024年以降業績は伸び悩んでいますが、配当利回りは約4%前後を維持しています。
まとめ
アールエイジとノバックについてご紹介しました。アールエイジは賃貸マンションや不動産管理を行う企業で、ノバックは土木施工や建築工事を行う企業です。
どちらも不動産関連の事業を行っているため、株価の変動が比較的大きい傾向があります。株価変動によるリスクはありますが、株価や業績に関わらず、毎年高い配当を行っているため、ハイリターンを期待する投資先として向いています。
投資を検討する際は、リスクを十分理解した上で慎重に判断することをおすすめします。