政府のリスキリング支援が進み、社会的にも学び直しへの気運が少しずつ上がっていることを感じます。今回は株主優待を利用して英会話や資格取得ができる「ビズメイツ」と「KIYOラーニング」の銘柄について解説していこうと思います。
ビズメイツの株主優待
ビズメイツ株式会社は、2012年に設立された企業で、グローバル人材と企業の成長をサポートする会社です。「より多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」というミッションのもと、ビジネス特化型オンライン英会話サービス「Bizmates」、日本のビジネスマナーや文化を学べるオンライン日本語サービス「Zipan」、外国人ITエンジニアの転職エージェント「G Talent」、グローバルIT人材の採用マッチングサイト「GitTap」などを展開しています。
特にBizmatesは、ビジネス英語教育の質の高さ、専門的なシチュエーションでの会話習得、質の高い教材、経験豊富な講師陣で高い評判を得ています。多忙なビジネスマンが朝5時から25時まで25分の隙間時間を利用して学べるレッスン内容で、「ビジネスで成功させるため」に特化している点に強みがある企業です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は12月の年1回行われます。100株以上保有している株主に対して、オンライン英会話「Bizmates」「Bizmates Coaching 」のサービス利用料 1か月分のキャッシュバックを受けることができます。もっと手軽にはじめたい方には「Bizmates ビデオ・レッスン」を選択することも可能です。それぞれのキャッシュバック金額については以下をご覧ください。
ビズメイツの株主優待はいつ届く?
確定月が12月末の決算後、翌年の3月中旬に届く予定となっています。ただし、株主優待を使用するには有料会員登録が事前に必要となりますので、ご注意ください。
ビズメイツ(9345)
2023年11月現在の株価は約1400円になっています。ビズメイツは2023年3月30日に上場を果たしました。上場直後は3100円台でしたが、現在に至るまで下降していき、株価は半減している状態です。
直近の7-9月連結経常利益は前年同期比32.2%減の9700万円まで落ち込んでいたため、売上営業利益率は前年同期の19.2%から12.3%に大幅低下したことが発表されています。また残念ながらビズメイツでは、配当は無配になっています。
ビズメイツの講師は厳しくて評判悪いのか?
ビズメイツのオンライン英会話スクールには様々な評判があり、悪い評判としては、「料金の高さ」「講師との相性問題」「ビジネス英語特化のため日常英会話には向かないこと」が挙げられます。また、アジア圏の講師が多くネイティブが少ないことで、レベルが高すぎると感じられたり、講師数の不足による予約の難しさも挙げられます。
一方、良い評判としては、週に2回から4回以上のレッスン、朝5時から25時までの柔軟な時間帯での25分レッスン、日常生活に無理なく組み込める仕組みが好評で、75%以上の受講率達成が発表されています。
ビズメイツの講師陣は、厳しい選考を通過したフィリピン出身などのトレーナーで、無料体験レッスン時の英語レベルテストが厳しいとされているので、これが講師が厳しいという印象を与える原因の一つかもしれません。他の有名なオンライン英会話スクールと比べても、講師のレベルは厳しいと言われていますが、経験豊富な講師陣には定評があるのがビズメイツになっていますので、リスキリングを目標にされている方には打ってつけのサービスかと思います。
KIYOラーニングの株主優待
KIYOラーニング株式会社は、東京都に本社を置く教育サービス企業で、社会人向けのオンライン資格取得講座「STUDYing」や企業向けの学習管理システム「AirCourse」を開発・運営しています。会社の強みとしては、高品質な講座を提供するため、専用の動画撮影スタジオを保有し、ラーニング・テクノロジーを活用したシステム開発、コンテンツ開発、Webマーケティング、AI・データ開発力が挙げられます。
またKIYOラーニングのミッションは「学びを革新し、人間が持つ無限の力を引き出す」ことで、スマートフォンやタブレットに特化したオンライン資格取得講座を運営しており、手軽に受講できる環境を提供しています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は6月と12月の年2回となっています。保有株数に応じて講座の割引クーポンが贈呈されます。
例えば500株以上保有の場合は、10000円相当(年間20000円相当)の割引が受けられます。1000株保有の場合は、20000円相当(年間40000円相当)の割引が受けられる内容となっていますが、詳しくは以下のイラストをご参照ください。
KIYOラーニングの株主優待はいつ届く?
確定月が6月末の場合は8月中旬の発送、12月末の場合は3月中旬の発送が予定されています。それぞれ使用期限が決まっており優待券に記載されていますので、ご注意ください。
KIYOラーニング(7353)
KIYOラーニングの2023年11月現在の株価は約980円になっています。前期は450円台まで落ち込んでいましたが、現在は1000円前後を推移している状況です。
今年1月から9月の累計の経常損益は、600万円に回復する見込みとなりました。前年同期は2億3800万円の赤字だったので、黒字転換の発表がされています。
また配当ですが、残念ながらKIYOラーニングでは、無配の状態が続いています。
KIYOラーニングの成長可能性は?
KIYOラーニングの前年の売上高は28.5億円で、純損失は2.2億円でした。今期は一転して増収増益の黒字化が見込まれています。またデジタルトランスフォーメーション(DX)とリスキリングを推進することで、短期間での合格に役立つ学習システムを開発し、低価格で31種類以上の簡単な資格から難関資格まで幅広い講座を提供している点も魅力になっています。
社員のスキル転換や学び直しのニーズに応え、社会的なリスキリングの盛り上がりに対応している点と業績の向上が今後のkiyoラーニングの成長の可能性を伺える点かと思われます。
まとめ
今回はリスキリングを株主優待で実施できる銘柄を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?「ビズメイツ」も「KIYOラーニング」も配当は実施していませんが、株主優待はとても魅力的な内容になっています。
現在の株価ですと「ビズメイツ」では、優待利回りは21%前後になり、一方「KIYOラーニング」の優待利回りは4%を超える内容となっています。この機会に株式投資をしながらリスキリングも行なってみてはいかがでしょうか?