皆さんのご近所に「ガスト」や「バーミヤン」といったファミリーレストランはありますでしょうか?お子さんがいる家庭でしたら頻繁に利用する機会があるかもしれませんね!?今回はファミリーレストランを展開する「すかいらーく」と、誰でも知っているお菓子メーカー「江崎グリコ」の株主優待について解説していきます。
すかいらーくの株主優待
「すかいらーく」は、日本の飲食店チェーンで、ファミリーレストランを中心に幅広いブランドを展開しています。手頃な価格で食事を提供し、食材の品質や環境にも配慮されておりファミリー層からも広く支持され、規模と知名度は飲食業界でもトップクラスになっています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年5月現在、権利確定日は6月と12月の年2回です。それぞれ100株以上保有する株主に対し、株式の保有数に応じた株主様ご優待カードが贈呈されます。
現在100株の保有に対して年間4000円分の優待カードの贈呈ですが、2020年頃までは年間6000円が配布されていました。1000株以上保有していると現在の年間34000円に対して年間69000円が贈呈されていました。残念ながらコロナ禍の影響で優待特典は減少してしまいましたが、また売上高が徐々にコロナ以前の水準に戻ってきているので、増額を期待してもいいかもしれませんね。
株主優待利用時の注意点
すかいらーくの優待カードの一番の特徴は使用できる店舗数が多いということです。ファミリー向けの店舗「ガスト」をはじめ、大人向け和食レストランをコンセプトにした「夢庵」や「藍屋」など、関連会社も含めて20ブランド以上のお店で使用ができます。
注意点としては税込価格より500円単位での使用に限定されていることです。例えば税込999円の会計だった場合、500円分しか割引がされず499円は実費払いになってしまいます。
また宅配サービスでは利用できず、有効期限も約1年間ですので、到着したら忘れない内に使用した方がいいでしょう。
すかいらーくホールディングス(3197)
2023年5月時点の株価は1800円台後半になっており、2020年頃は約2200円の高値が付いていましたが、感染症の影響から2020年以降は1500円台まで急落しました。2019年度の配当金は1株当たり19円でしたが、2020年度の配当金は0円になり、2021年に12円に復活しました。その後、2022年は再び無配当となりましたが、今期は3円が予想されています。
例えば、1株1890円で100株購入した場合、投資資金は約19万円で配当金による年間の利益は300円となり、配当利回りは約0.16%です。
株主優待が4000円相当のポイントなので、配当と優待の総合利回りは約2.3%になります。
コロナ禍以前の売上高に戻りつつあるため、今後株価が以前のように2000円を超えて来るようなことがあれば、配当でも期待できる銘柄になる可能性もあります。
江崎グリコの株主優待
江崎グリコと言えば、「ポッキー」や「ガーナチョコレート」などで広く知られている日本の代表的な食品メーカーです。品質と安全性に重点を置き、おいしい食品やお菓子を提供するだけでなく、環境への配慮や地域社会への貢献にも力を入れている会社です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年5月現在、権利確定日は6月の年1回です。それぞれ100株以上保有する株主に対し、株式の保有数と継続保有期間によってお菓子や食品の詰め合わせが贈呈されます。
株主優待ではお菓子が届くので、特に子どものいる家庭でも楽しめますが、優待利回りは決して高くはありません。年2回の配当と、年末の家族の楽しみ程度で期待した方がいいと思います。
株主優待利用時の注意点
権利確定日は6月末ですが、実際に商品が到着するのは12月上旬と比較的時間がかかってしまい、忘れた頃に到着します。また継続保有期間が3年未満と3年以上(株主名簿に連続で7回以上の記載)で贈呈される内容は異なりますが、一度でも保有が100株以下になった場合、保有期間はリセットされるので注意してください。海外への発送も対応されていません。
江崎グリコ(2206)
2023年5月現在の株価は約3700円です。2020年初めは約5000円台、2021年では約4000円台、2022年は3000円後半と比較的緩やかに下落傾向になっています。
2022年度の配当金は1株当たり80円の実績でしたが、今年も年間80円の同額が予想されています。
例えば、100株購入すると投資金額は約37万円ほどで、配当金は年間8000円となる見込みなので、利回りは約2.2%です。株主優待と合わせると約1000円相当(保有継続が1年未満)の優待となるので、総合利回りは約2.4%となります。
まとめ
「すかいらーく」も「江崎グリコ」もお子さんいる家庭ではとても使い勝手がいい株主優待が特徴です。すかいらーくは、2022年に不採算店の約100店舗を戦略的に閉店した効果が少しずつ売上増加に反映してきているようです。
また「江崎グリコ」の今後は、売上構成が日本国内8割を占めているので海外市場のシェアをいかに伸ばせれるかが課題と言えそうです。家族で楽しめる銘柄をぜひ検討してみてください。