著者の冷蔵庫にはビールが備蓄されていますが、同じようなご家庭は多いのではないでしょうか?今回は、毎晩(?)お世話になっているビールや飲料水で有名な「キリンホールディングス」と「アサヒグループホールディングス」の株主優待について紹介していこうと思います。
キリンホールディングスの株主優待
キリンホールディングス株式会社は、キリングループの中心となる持株会社で、キリンビールをはじめとしたアルコール類と清涼飲料水の製造を主軸にしています。1907年に設立され、ビール事業だけでなく食品分野へも進出し、1980年代以降は発酵技術とバイオテクノロジーを駆使して医療とヘルスサイエンス分野にも拡大させています。
日本だけでなくアジア、オセアニア、米国、欧州においても活動しており、192の国内外のグループ企業を展開しています。また、三菱グループの傘下企業となっています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は12月の年1回行われます。株主名簿に記録された株主に対して、保有数に応じて商品詰合せや食事券を選択できます。例えば100株以上保有する株主に対しては、「ビール」「飲料水」「サプリメント」の詰め合わせ、もしくは「キリンシティお食事券1,000円相当分」を選択できます。
1000株以上保有の場合は、商品詰合せのボリュームが増え、ワインの選択肢が増えます。詳しくは以下のイラストをご覧ください。
キリンホールディングスの株主優待はいつ届く?
株主優待が届くタイミングですが、選んだ特典によりますが翌年4月下旬から7月下旬に届く予定となります。キリンシティお食事券を選択した場合は、5月下旬から6月下旬の有効期限は約1年になっていますので早めに利用するようにしてください。
キリンホールディングス(2503)
2023年11月現在の株価は約2200円になっています。決算後の株価落ち込みは毎年起こっていますが、現在はほぼ平均的な株価に位置しています。
配当は6月と12月の年2回実施されます。前期の中間配当は32.5円、期末は36.5円、年間で69円となっていました。それに対して、今期6月の中間配当では34.5円、期末も34.5円の予定となり年間では69円の見込みとなります。前期から配当維持が予想されています。
例えば、100株購入すると投資金額は約22万円が必要になります。配当金は年間6900円の見込みになり、配当のみの利回りは約3.1%となります。100株保有した場合、1000相当分の商品詰め合わせを選択すると、総利回りでは約3.6%となります。
アサヒグループホールディングスの株主優待
アサヒグループホールディングス株式会社は、ビールを中心に酒類、飲料、食品を幅広く扱うグローバル企業です。アサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などが傘下にあり、CMなどでもお馴染みの「スーパードライ」や「ニッカウヰスキー」「カルピス」「WONDA」など、様々なブランドを展開しています。
技術力と高品質な製品を強みとし、国内外での事業展開を進めており、特にアジアや北米市場でのグローバル化に注力しています。また、美容食品や健康サプリメント、乳幼児向け食品など、様々なニーズに応える商品も展開している企業です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は12月の年1回となっています。保有株数に応じて特典の相当額が変わっていく内容となっています。例えば、100株以上の保有ですと、「株主限定プレミアムビール」「酒類商品詰合せ」「清涼飲料水・食品商品詰合せ」などから選択できる内容になっています。
500株以上では2000円相当額、1000株以上で3000円相当額と分けられていますので、詳しくは以下のイラストをご参照ください。
アサヒグループホールディングスの株主優待はいつ届く?
株主優待の商品の到着は、翌年の4月中旬から5月下旬が予定されています。毎年3月上旬頃に、株主総会招集の案内通知が届きますので、その中に優待を選択できる書類が同封されています。
アサヒグループホールディングス(2502)
アサヒグループホールディングスの2023年11月現在の株価は約5900円になっています。毎年決算後の落ち込みもあり年初の1月頃の株価は約4200円前後で推移していましたが、夏頃から急伸しています。
これは年間の連結最終利益の予想を1575億円から1610億円へ上方修正し、2期ぶりの過去最高益の見込みが発表されたことが大きな要因となっています。
配当金がもらえる基準月は6月と12月の年2回です。2022年の前期6月の中間配当は55円、期末は58円となり年間113円の実績でした。今期6月の中間配当は56円の実績となり、期末は59円、年間で115円の配当見込みとなり増配の予定です。これが実現すれば、アサヒグループホールディングスは16期連続増配となります。
例えば、100株購入すると投資金額は約59万円が必要で、配当金は年間11500円となる見込みで、利回りは約1.9%になります。100株保有の1000円相当分の株主優待と合わせると総利回りでは約2.1%となります。
まとめ
今回はビールや飲料水で有名な2社について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?「キリンホールディングス」も「アサヒグループホールディングス」も嬉しいビールの株主優待がついていますが、「アサヒグループホールディングス」は株価急騰で投資金額が大きくなっているところが懸念点になるかと思います。
連続増配を行なっており安定的に業績を伸ばしている点を踏まえて、検討するのも一つかと思います。今後の値動きなど注視してみてはいかがでしょうか。