普段のお買い物は、現物を確認できるショッピングセンターのイオン派ですか?宅配サービスが便利なネット通販の楽天派ですか?イオンと楽天はそれぞれ株主優待制度を導入しています。それぞれのお買い物がより楽しく、よりお得になる内容を詳しくご紹介します。
イオンの株主優待
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2022年現在、権利確定日は8月と2月の年2回あり、株主名簿に記録された100株以上保有する株主に対し、支払い金額の一部がキャッシュバックされるイオンのオーナーズカードが本人と家族カードの2枚発行されます。
キャッシュバック金額は支払い金額の3~7%で、株式の保有数によって変わります。また、2月の権利確定日には、3年以上継続して1000株以上の株式を保有している株主を対象に、長期保有特典として株式の保有数に応じてイオンのギフトカードが贈呈されます。
また、現在感染症拡大の影響で休止していますが、会員だけが入れるイオンラウンジの利用が可能です。筆者の家族がイオン株主のため何度かイオンラウンジを利用したことがありますが、イオンオリジナル商品のお茶菓子と飲み物をいただける、ショッピングの合間に休憩するのに丁度いい落ち着いた雰囲気のスペースです。
長期保有特典
3年以上継続して1000株以上の株式を保有している株主を対象に、長期保有特典として株式の保有数に応じてイオンのギフトカードが贈呈されます。長期保有特典が確定するのは、年に1度、2月末の権利確定日のタイミングです。
オーナーズカードの利用方法
お会計時にレジでオーナーズカードを提出するだけです。ただし、キャッシュバックされるためには、現金もしくはイオンの電子マネーであるWAON、イオンのクレジットカードで支払いをする必要があります。ポイントや金券での支払いではキャッシュバックされません。
キャッシュバックされる金額は、その都度返金されるわけではなく、半年に一度利用金額の明細書と「返金引換証」が送られてきます。引換証をイオン店舗のサービスカウンターに提出することで、返金されるシステムです。返金手続きには有効期限がありますので、必ず期限内に手続きを行ってください。
利用時の注意点
キャッシュバックされる金額は、株式の保有数に関わらず、半年間で最大100万円です。イオンでは毎月20日と30日に商品金額の5%が割引される割引サービスを実施していますが、オーナーズカードの提出で5%割引後の金額から、さらにキャッシュバック特典も受けられます。
一部キャッシュバック対象外の店舗や現金での支払いに限定している店舗もあるので支払い前に確認してください。また、タバコや金券などの商品や、電子マネーへのチャージ代金など、一部の商品はキャッシュバックの対象外です。
イオン(8267)
イオンの2022年11月現在の株価は約2700円です。ここ10年の株価変動を見ると、2013年には1株1000円以下でしたが数年おきに小さな波を繰り返しながらも徐々に上昇し、2021年に最高値の約3700円を記録しています。2022年の1株当たりの配当金は36円です。
100株購入した時の投資金額は約27万円ほどで、配当金は3600円なので、利回りは約1.3%です。仮に1ヶ月1万円分のお買い物を1年間続けたとすると、キャッシュバック金額は3600円になり、総合利回りは約2.7%になります。
楽天の株主優待
2022年現在、権利確定日は12月の年で、株主名簿に記録された100株以上保有する株主に対し、楽天トラベルの割引券と保有株式の数と期間に応じて楽天キャッシュが贈呈されます。楽天キャッシュとは、楽天市場などのネットサービスや楽天ペイが使える店舗での支払いに利用できる電子マネーのことです。
楽天トラベルの割引券は、15000円以上の旅行にのみ利用できる条件付きで、利用したい場合は、期間内に別途申し込みが必要です。申し込み期間が2回に分けられていますが、どちらの期間に申し込みを行うかにより、割引券を利用できる期間が決定します。申し込みおよび割引券を利用するためには、楽天会員への登録が必須です。
楽天グループ(4755)
楽天の2022年11月現在の株価は約650円で、2022年6月頃からほぼ横ばいになっています。1株約2000円の高値を記録したこともありますが、現在の株価はここ10年間の最安値です。1株当たりの配当金は9年連続4.5円となっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約65000円ほどで、もらえる楽天キャッシュは1年間に500円分です。配当金は450円なので、1年間で950円分の利益が出ることになります。配当と優待で得られる利回りは約1.46%で、楽天トラベルの割引券を利用した場合の利回りは約3.77%です。
まとめ
イオンの株主優待は、イオンでお買い物をすればするほどキャッシュバックされる金額も大きくなるので、近くにイオンの店舗がありよく利用する人にとってはとてもおすすめです。楽天の株主優待は、楽天市場や楽天ペイを利用することや、楽天トラベルで旅行をする頻度が高い人におすすめしたい内容になっています。