株主優待のすすめ

【株主優待】「物語コーポレーション（焼肉きんぐ）」と「きちりホールディングス（居酒屋「きちり」）」はどちらがお得か解説します

#銘柄選び #日本株 #株主優待

2023年6月22日

「いまから」編集部

感染症の流行が落ち着いてきた今日この頃、会社や家族で外食をする機会が増えてきてはいないでしょうか？今回は少しでもお得に外食もできる株主優待を紹介していこうと思います。

物語コーポレーション（焼肉きんぐ）の株主優待

「株式会社物語コーポレーション」は、愛知県豊橋市に本社を置き、複数の外食のブランドを運営しています。「焼肉きんぐ」や「焼肉はっぴぃ」をはじめお肉系から、「丸源ラーメン」やお好み焼き店舗や魚介系の店舗を展開しています。全国に店舗を構えていますが、国道沿いなどで見られた方も多いのではないでしょうか？

株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年6月現在、6月と12月の年2回の権利確定月が設定されています。100株以上を保有している株主へ3500円相当の「株主様ご優待お食事券」が贈呈されます。お食事券は、焼肉きんぐ、丸源ラーメン、お好み焼本舗、

寿司・しゃぶしゃぶゆず庵など様々な店舗で使用が可能です。

株主優待利用時の注意点

株主優待の食事券は、発行されてから１年間の有効期限になっています。また6月基準の食事券が届くのは9月下旬になり、12月基準のものは翌年3月中旬にの予定になっています。今から購入して6月の優待に間に合ったとしても、今年の「暑気払い」や「納涼会」には使用できないのでご注意ください。

様々な店舗で使用できますが、現時点では「焼きたてのカルビ」の店舗では使用できません。また食事券は1枚500円になっていますが、お釣りはでませんので計画的にご使用ください。

物語コーポレーション（3097）

2020年頃から現在に至るまで、株価は上昇傾向にあります。また物語コーポレーションの株価は定期的な分割が行われており、直近では2023年2月に1株から3株に変更されています。それ以前には2021年2月には1株を2株へ分割を実施していました。また配当の権利月も株主優待同様、6月と12月の年に2回になっており、決算は6月になっています。

2021年の配当金は1株あたり年間20円、2022年では21.66円と連続増配を行っています。今期の6月期末配当では12円となり、分割した分を調整した配当金では年間で23.67円となっています。（株価分割を考慮した試算のため、細かい配当金額の表示になります）

例えば、2023年6月現在、1株3300円で100株購入した場合、投資資金は33万円となり、配当金による年間の利益は約2400円となり、配当利回りは約0.7％です。株主優待が年間で7000円相当の優待割引券なので、優待の利回りは約2.1％、配当と合わせた総利回りは約2.8％となります。

売上高と純利益も増収傾向にある点、株価分割を繰り返している点などを考慮すると、優待だけでなく今後の成長も楽しみな銘柄になるかもしれません。

きちりホールディングスの株主優待

株式会社きちりホールディングスは、関西を中心にレストランや居酒屋を全国へ展開している会社です。特徴はなんといっても靴を脱いで飲食できることで、リラックスした状態で寛げる空間をコンセプトにしています。普段使いできる居酒屋の「KICHIRI」や石窯で焼くハンバーグステーキ専門店の「いしがまやハンバーグ」などのブランド展開をしています。

株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年6月現在、6月と12月の年2回の権利確定月になっています。保有株式数と継続保有期間によって、優待食事割引券が贈呈されます。例えば100株以上を保有している場合、年間3000円相当(1500円相当×2回)の食事割引券を受け取ることができます。また今期より500株以上を1年以上継続して保有されている株主を対象に、追加の食事割引券が贈呈されるという嬉しい特典が設けられましたので、詳しくは下記のイラストをご覧ください。

株主優待利用時の注意点

1枚あたり1500円の割引券となっていますので、細かく使用できません。お釣りがでないため、計画的な使用が必要になります。また大阪梅田（大阪駅）LUCUA FOOD HALL「キッチン＆マーケット」では使用できません。「ハシゴバルピンチョ」「ローマ商店」「グリルデミ玉」「FLDK」といった店舗でも使用できませんのでご注意ください。

きちりホールディングス（3082）

2020年頃から感染症の影響で株価は下降傾向にありましたが、昨年末よりコロナ禍以前に戻してきています。複数の新規出店の予定から業績が回復する見込みで、前期からは株主優待の内容が改善されました。配当の権利月も株主優待同様、6月と12月の年に2回になっており、決算は6月になっています。無配当が続いていましたが、前期に年間配当が１株あたり５円と再開され、今期も年間5円（中間5円/期末5円）となっています。

例えば、2023年6月現在、900円で100株購入した場合、投資資金は9万円となり、配当金による年間の利益は500円となり、配当利回りは約0.5％です。株主優待が年間で3000円相当の優待割引券なので、優待の利回りは約3.3％、配当と合わせた総利回りは約3.9％となります。

まとめ

今回は居酒屋や焼肉屋などで使用できる株主優待がついた銘柄を紹介しましたが、いかがだったでしょうか？株主優待を有効活用でき、配当も楽しみな銘柄について解説しました。特に物語コーポレーションは優待券が利用できる店舗数も多いと思いますので、使い勝手がいい銘柄かと思います。きちりホールディングスの方は、限られた店舗数での優待券利用になりますが、総利回りは高くなります。また投資金額が10万円以内と手を出しやすい点もポイントになっていますので、検討してみてはいかがでしょうか？