今回は食品が株主優待で付いてくる銘柄を紹介していこうと思います。「イートアンドホールディングス」は街中で見かける大阪王将の運営をしており、「ラックランド」は冷凍冷蔵設備を中心にスーパーなどのプロデュースを行う企業になります。いずれも家庭で楽しめる食品が送られる銘柄ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
イートアンドホールディングスの株主優待
株式会社イートアンドホールディングスは、「生産事業」「食品事業」「外食事業」の3つの事業から構成される食のライフプランニングカンパニーです。群馬県、大阪府、岡山県にある3つの工場で、「大阪王将 羽根つき餃子」や「大阪王将 ぷるもち水餃子」などを製造し、これらを自社の食品および外食事業で販売しています。外食事業では「大阪王将」を含む複数のブランドを運営し、アジア圏で約50店舗を展開している企業になります。
全社員が新しい商品やメニュー、新業態の提案ができる「考えてみなはれプロジェクト」を実施し、徹底した食の安全管理を行っています。また、世界中のお客様に安心・安全で美味しい味を提供することを目指し、「おなかいっぱいの幸せと」の理念のもと、さまざまな食のシーンに彩りや健やかな笑顔を生み出すことを目標にしている会社です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は2月と8月の年2回行われます。保有している株数に応じて、自社製品詰合せセットや大阪王将公式通販クーポン券が贈呈されます。
例えば100株を保有している場合、2月末には3000円相当のこだわり餃子などが送られ、8月末は2000円相当のクーポン券が送られます。保有区分は500株と1000株でも優待の金額が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
イートアンドホールディングスの株主優待が改悪された?
2023年8月末より優待内容が変更されています。それ以前は店舗で使用できる商品券でしたが、公式通販サイトで使用できるクーポン券へと変更されました。2000円の額面は変わっていないですが、通販を利用することで一部送料がかかる場合があるため改悪と言われたのが原因のようです。
送料無料の商品も選択できますので、自宅で大阪王将の味を楽しみたい方や近くに店舗がない方には使い勝手は良くなったのかもしれません。
イートアンドホールディングス(2882)
2024年1月現在の株価は約2150円になっています。前期の同時期は2300円台で推移していましたが、年間を通じて下降傾向になっています。
通期の最終利益を従来予想では4.5億円の黒字としていましたが、一転して7億円の赤字の下方修正が発表されました。この影響で株価は1900円台まで落ち込みましたが、現在は平均的な水準まで戻っている状態です。
配当は2月と8月の年2回実施されます。前期の年間配当は10円となっていました。そして今期の中間配当は5円、期末配当も5円の予定で同額の年間10円が見込まれています。
例えば、100株購入すると投資金額は約21.5万円が必要になります。配当金は年間1000円の見込みになり、配当のみの利回りは約0.5%となります。100株保有で贈呈される5000円相当の株主優待を含めた総利回りでは約2.8%となります。
ラックランドの株主優待
株式会社ラックランドは、1970年に冷凍冷蔵設備業として創業した企業です。店舗施設、商業施設、食品工場・物流倉庫、文化施設、結婚式場など、人々の生活に密接に関わる空間の企画、デザイン、設計、施工、メンテナンスを一貫して提供しています。
特にラックランドの強みは、専門家チームによるトータルサポートで、買い物客の動線を見越したレイアウトやエコ設備の提案、外観やインテリアの意匠にも関わることができることが挙げられます。業務用冷蔵庫や冷凍ショーケースの卸販売から始まり、食品スーパーや外食業などの冷蔵設備工事や厨房設備工事も手掛けており、長年にわたる経験と確かな技術力で、立地調査からアフターメンテナンスまでを一貫して行う強みを持っている会社です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2024年1月現在、権利確定月は2月と8月の年2回となっています。保有株数と保有期間に関わらず100株以上の保有で優待内容は統一されています。
例えば100株以上を保有した場合は、年間7000円相当(3500円相当が2回)の東北地方特産品セットが贈呈されます。ホタテと牡蠣のセットや日本酒、干物のセットなどが選べる内容になっています。
ラックランドの株主優待は改悪されたのか?
ラックランドは2022年12月期まで年4回の株主優待を実施しておりましたが、年2回(6月・12月)に変更されています。
またラックランドの決算月は12月なのですが、株主優待の基準日は2023年12月から2月と8月に変更されました。この関係で、2023年12月に保有している株主は優待が対象外となり2月まで保有しないと権利が発生しない事象が生じてしまいました。
これらの理由で株主優待券が改悪されたと言われる所以となったようです。
ラックランド(9612)
ラックランドの2024年1月現在の株価は約2500円になっています。前期の同時期は2900円台で推移していましたが、年間を通じて下降傾向になっています。7-9月期の経常利益は2.3億円の赤字でしたが、通期の10-12月では7.8億円で全体の赤字の縮小の見込みが発表されています。
配当金がもらえる基準月は12月の年1回です。2023年の前期6月の中間配当は10円、期末は15円となり年間25円の実績でした。しかしながら今期の中間配当はなくなったため、期末(年間)は15円と減配の見込みとなっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約25万円が必要となり、配当金は年間1500円となる見込みで、利回りは約0.6%になります。
また100株を保有した場合ですと、株主優待を含めた総利回りでは約3.4%となります。
まとめ
今回は家族で楽しめる食品の株主総会特典が付いた銘柄を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
「イートアンドホールディングス」の2月優待では店舗利用できるお食事券を選択することもできますし、冷凍食品に変えることもできるので家族みんなで楽しめる内容になっています。
「ラックランド」の利回りは低くなっていますが、株主優待を含めた総利回りでは3%を超えているので優秀な内容の印象です。特に東北地方復興に関連した株主優待ですので、どこにどんな特産品があるのか、家族で話し合いながら決めるのも楽しいのではないでしょうか?