主にディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド、サンリオキャラクター関連のグッズ販売やテーマパーク運営をするサンリオ、ボーリングをはじめとしたアミューズメント施設を運営するラウンドワンは、どこも家族全員で楽しむことのできる株主優待を提供しています。
オリエンタルランドの株主優待
オリエンタルランド(4661)の株主優待は、東京ディズニーランドもしくは東京ディズニーシーの1日入場券です。権利確定日は9月と3月の年2回あります。株式の保有数に応じてもらえる入場券の枚数が決まっており、2022年現在は100株以上の場合は年1回、400株以上の場合は年2回贈呈されます。
また、東京ディズニーリゾートが35周年を迎える年に3年以上継続保有している人を対象に入場券2枚追加、40周年を迎える年に5年以上継続保有していた人を対象に入場券4枚追加される長期保有特典がありました。
入場券の金額は日付や年齢によって異なりますが、最も高い金額は9,400円です。オリエンタルランドの株価は常に高値で、2022年は1株2万円を超えています。100株購入して約1万円の株主優待は、優待利回りとしてかなり低い水準です。
利用方法
株主優待による入場券の有効期限は手元に届いてから約1年間です。株主優待を利用して入園するためには、入園希望日前月の1~20日の間にオフィシャルサイトから事前日付指定登録を行う必要があります。事前日付登録後の日付変更は不可です。
注意点
6月上旬に届く株主優待の有効期限は翌年の6月末ですが、優待券を利用するためには事前日付登録が必須のため、遅くとも翌年5月の申込期限中に日付指定をしておかなければなりません。
また、事前に日付指定をしていても、震災や社会情勢により営業休止や入園制限などの措置があった日は株主優待券が利用できません。日付指定した日に入園できなかった場合はキャンセル扱いになり、翌月以降に再度申し込みすることは可能ですが、最終申込期限を過ぎた場合は理由に関わらず優待券は失効となります。
サンリオの株主優待
サンリオ(8136)では2022年現在、株主になるとサンリオピューロランドの入場券と、ショップで利用できる割引券がセットでもらえます。入場券の金額は日付や年齢によって異なりますが、最も高い金額は4,900円です。例えば100株購入した場合の株主優待は、最大15,700円相当になります。なお権利確定日は9月と3月の年2回です。
利用方法
割引券は全国のサンリオショップもしくはオンラインショップで金券の代わりとして利用できます。オンラインショップで株主優待券を利用して支払いをしたい場合は、株主優待に記載されているURLからサイトにアクセスすることと、事前にサイトの会員登録をしておくことが必要です。
注意点
株主優待の入場券と割引券は同時に届きますが、それぞれ有効期限が異なりますので注意が必要です。2022年の実績は、3月末の権利確定日に株主だった人を対象に、7月上旬に株主優待が発送されました。この時届いた入場券の有効期限は約半年後の2023年1月末までであり、割引券の有効期限は2023年3月末です。
さらに、割引券の利用には条件があります。1回のお会計時に利用できる割引券の枚数は2枚までで、株主優待を使ってお会計した商品は、返品や交換ができません。また、割引券の裏面にクーポンコードが記載されたスクラッチ部分があり、事前にここを削ってしまうと割引されなくなります。
ラウンドワンの株主優待
ラウンドワン(4680)では、2022年現在、9月と3月にある権利確定日にそれぞれ「会員入会券」と割引券、ボウリング教室のレッスン券のセットが株主優待としてもらえます。「会員入会券」とは、年会費300円で入ることのできる「クラブ会員」に無料で入れる優待券のことです。株式の保有数に応じて会員のグレードがアップします。
100株購入した場合もらえる優待の相当額は、クラブ会員入会権が300円相当、500円割引券が5枚で2500円相当、ボウリング教室レッスン券は通常1330円のところ1000円で受講できる割引券のため差額330円相当の合計約3000円相当です。
利用方法
「会員入会券」は新規入会と更新手続きのどちらでも利用可能です。通常は来店回数に応じてグレードがアップしますが、500株以上保有している場合は優待券のグレードと来店回数に応じたグレードのどちらか高い方で更新手続きがされます。
割引券は1回の支払い金額が税込1000円以上の場合、1名につき1枚の利用が可能です。例えば1人で3000円の支払い金額分利用しても500円分の割引しか受けられませんが、家族3人で3000円分の支払い金額だった場合は1500円分の割引が受けられます。
注意点
株主優待券は譲渡可能ですが、有効期限の過ぎた場合は失効になる点と、紛失した場合は再発行ができない点に注意が必要です。また、500円割引券は、基本的には施設利用料の支払い金額が割引されます。そのため、施設内で購入した飲食料品の代金やゲームのプレイ料金などは割引が適用されません。
まとめ
テーマパークやアミューズメント施設など家族全員で楽しめる株主優待を贈呈している3社についてまとめました。3社とも株主優待の内容は、よく利用する人にとっては使いやすく嬉しい内容です。株主優待目当てでの株式購入をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。