マクドナルドとモスバーガーは、どちらもハンバーガーを専門としたファストフード店です。マクドナルドは店舗数が多く低価格なため気軽に立ち寄りやすく、子どもから大人まで幅広い世代から支持されています。モスバーガーは、マクドナルドと比較すると価格は高めですが、味と健康にこだわったクオリティから、特に女性の支持を多く集めています。
マクドナルド(2702)の株主優待
2022年の株価は約5000~5100円です。2015年に賞味期限切れ商品を使っていたことが発覚し業績や株価が大幅下落しましたが、株主優待が魅力的なことも相まって急回復し、2018年頃から株価はほとんど変わっていません。配当金は2021年の実績は年間1株当たり39円でした。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2022年現在、権利確定日は6月と12月の年2回あり、保有している株式の数によって食事優待券がもらえます。株主優待の内容は、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクそれぞれの引換券が1冊につき6枚ずつ入っています。
例えば、100株購入すると投資金額は約50万~51万円ほどで、もらえる株主優待券は1年間に約12000円相当分です。配当金は3900円なので、1年間で約15900円分の利益が出ます。仮に100株を50万円で購入した場合、配当と優待で得られる利回りは3.18%とかなり高利回りな銘柄です。
お得な利用方法
2022年現在、最も高単価のレギュラーメニューは、バーガー類は夜マックの「倍ビックマック」で480円、サイドメニューは「マックフライポテトLサイズ」で330円、ドリンクは「サントリー黒烏龍茶」の250円でした。全て単品で注文すると1070円なので、1冊で6420円相当の優待券がもらえる計算になります。
株主優待券を使って少しでもお得に注文したいのであれば、17:00から販売している夜マックがおすすめです。夜マックは10:30から販売している昼マックのメニューからパティが倍になっているので、単価が高く設定されています。その他、他のメニューよりも単価が高くなりやすい傾向にある期間限定商品も、優待券を利用して注文することが可能です。
利用する際の注意点
株主優待券には、約半年間の有効期限があります。一部店舗では利用できない場合があり、注文できるメニューはバリューセットで注文できるものに限られるため、どうしても購入したい店舗やメニューがある場合は事前に確認しておくほうが確実です。そして、ここ数年よく利用されているデリバリーやモバイルオーダーでは株主優待券が利用できません。
また、マクドナルドの株主優待は、割引される金額が決まっていないことが大きな特徴です。そのため、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの3つの優待券を1度に利用すれば、ハッピーセットを頼むこともできます。ただし、ハッピーセットはどれも通常500円以下で購入することができる商品です。使い方次第では同じ優待券が、6000円以上にも500円以下にも変わります。
モスバーガー(8153)の株主優待
2022年の株価は約2900~3200円です。2018年に食中毒事件が起きて株価が大幅下落しましたが、2020年ごろから右肩上がりを続けています。配当金は2022年の実績は年間1株当たり28円でした。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2022年現在、権利確定日は9月と3月の年2回あり、保有している株式の数によって優待券がもらえます。優待券はモスバーガーだけでなく、ミスタードーナツでも利用することが可能です。
例えば、100株購入すると投資金額は約29万~32万円ほどで、もらえる株主優待券は1年間に2000円分です。配当金は2800円なので、1年間で約4800円分の利益が出ます。仮に100株を30万円で購入した場合、配当と優待で得られる利回りは1.6%です。
利用する際の注意点
株主優待は、モスグループの店舗であれば全国どこでも利用できますが、ミスタードーナツでは、一部利用できない店舗もあるので注意が必要です。500円単位で利用でき、現金に変換やおつりを出すことはできません。
また、株主優待券を「MOSポイント」に変換することができます。優待券の利用期限は約9カ月間ですが、MOSポイントに変換すると変換してから1年間利用することが可能です。使い方次第では利用期限の猶予を伸ばすことができますが、モスプレミアムやミスタードーナツでは利用できないなど、MOSポイントを使える店舗は限られています。
マクドナルドとモスバーガーの比較
マクドナルドの株主優待は、株価が高いため投資金額が高額になってしまいますが、優待券の使い方次第ではかなり高利回りのおすすめ銘柄になっています。モスバーガーの株主優待は、利回りは低めですが、ミスタードーナツでも利用できたり、MOSポイントに交換することで利用期限の猶予を伸ばしたりすることができます。
まとめ
マクドナルドとモスバーガーの株主優待について比較しました。お得さを求めるのであれば、より利回りの良いマクドナルドのほうがおすすめです。ただし、マクドナルドの優待券を利用するのであれば、利用できる店舗やメニューがあるのかを事前に調べた上で、使い方と有効期限に注意してください。