今回は大阪に本社を持つ「日清食品ホールディングス」と「日本ハム」について解説して行こうと思います。特に「日本ハム」は北海道の球団のイメージが強いですが、実は大阪の梅田に本社を構えている企業になります。両銘柄とも魅力的な株主特典が付いていますので、参考にしていただければと思います。
日清食品ホールディングスの株主優待
日清食品ホールディングス株式会社は、即席麺やチルド食品を展開する日清食品グループの持株会社になり、事業は国内外の即席麺事業、低温食品事業、菓子事業、飲料事業などに分類されています。また日清食品ホールディングスの強みとしては、カップヌードルやチキンラーメンなどの強力な「ブランド」「マーケティング」「イノベーション」になり、新しい事業への継続的な取り組みや研究開発へ常に大きな投資を継続していることが特徴になります。
さらに国内での強いブランドの他にも、製品の安全性へのこだわり、食品の品質管理に医薬品の安全基準を導入しており、米州・中国・アジア・欧州を中心とした新興国マーケットへの積極的な開拓で成功していることがなどが挙げられます。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は3月と9月の年2回行われます。株式の保有数と保有期間に応じて、即席麺などが入った製品詰め合わせが贈呈されます。
例えば100株を保有している場合、3月のみ保有期間に関係なく3000円相当分のセットが送られて来ます。
また300株以上を保有している場合は、3月と9月の年2回が対象となります。更に3年未満と3年以上の保有によって優待の受け取る内容が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
日清食品ホールディングスの株主優待はいつ届く?
権利確定月が3月の場合は6月下旬になっています。また9月の場合は、12月頃に株主優待が届く予定となっています。
日清食品ホールディングス(2897)
2023年11月現在の株価は約14400円になっています。昨年の同時期は10500円台で推移していましたが、9月の中間決算後は大きく株価を伸ばしています。
通年の連結最終利益の予想は435億円でしたが、業績が好調で545億円に上方修正され2期連続で過去最高益を更新することが発表されました。また業績好調に伴って、今期の年間配当を以下のように修正されています。
配当は9月と3月の年2回実施されます。前期の9月中間配当は65円、期末は75円、年間で140円となっていました。そして今期は中間配当では80円の実績、期末は120円となり年間では200円の見込みとなります。従来が160円(プラス20円増配)の配当予定でしたので、更にプラス40円の増配が発表されています。
例えば、100株購入すると投資金額は約144万円が必要になります。配当金は年間20000円の見込みになり、配当のみの利回りは約1.4%となります。100株を満保有した場合、商品詰め合わせ3000円相当分を含めると、総利回りでは約1.6%となります。
日清食品のプレミアム優待倶楽部とは?株主優待「ひよこちゃん」の人気がすごい!
日清食品ホールディングスでは、会員登録を行った株主が製品詰め合わせの中からお好きなものをご自身で選択できる「プレミアム優待倶楽部」を実施しています。
基本的に300株以上の株主が対象になりますが、人気のキャラクターひよこちゃんオリジナルグッズ(1,500円相当)や過去には株主優待限定のカップヌードルなどが贈呈されました。少しでも投資家に楽しんでもらう施策が、日清食品ホールディングスでは取り組まれています。
日本ハムの株主優待
日本ハム株式会社のルーツは、徳島県で創業された「徳島食肉加工場(後の徳島ハム)」になります。1963年に日本ハムに名称変更し、現在は食肉、ハム・ソーセージ、加工食品、水産品、乳製品、エキス調味料、健康食品を含む幅広い食品の製造・販売を行う総合食品メーカーになっています。国内の食肉加工業界では売上No.1を誇り、世界でも8位のポジションに位置しています。
日本ハムの強みは、生産から販売までを自社グループで一貫して行うことで、たんぱく質の供給力、加工技術力、水産事業への注力などにあります。また、バニラヨーグルト、マンゴーラッシー、ウイニーなどのお菓子類や、子会社ではチキンナゲット、ハンバーグ、ピザなどの加工食品も製造しています。
事業内容は多岐にわたり、フリーズドライ食品や輸出入業務も手掛け、さらにプロ野球球団「北海道日本ハムファイターズ」とJリーグのセレッソ大阪に出資している企業です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は9月と3月の年2回となっています。
保有株が100株以上500株未満の場合は、3月のみの優待特典となり3000円相当の「選べるご優待品カタログ」が贈呈されます。
また500株以上保有している場合は、9月と3月の年2回特典が受けられます。保有期間に応じて、相当額が変わってきますので詳しくは以下のイラストをご参考ください。
日本ハムの株主優待はいつ届く?
3月の権利確定月の場合、9月頃に発送される予定となっています。また9月の場合は、翌年の3月初旬に株主優待が届く予定になっています。
日本ハム(2282)
日本ハムの2023年11月現在の株価は約4300円になっています。今年の7月までは3000円台で株価は推移していましたが、それ以降上昇した形となっています。
4月から9月までの実績が好調だったことを受け、10月から3月の下期連結最終利益は80.1億円に急拡大する計算を発表しています。そして年間の連結最終利益は230億円から280億円に上方修正しています。
配当金がもらえる基準月は12月の年1回です。2022年の年間配当は110円の実績でした。そして今期は112円の年間配当の見込みとなり増配予定になります。
例えば、100株購入すると投資金額は約43万円が必要となり、配当金は年間11200円となる見込みで、利回りは約2.6%になります。株主優待の3000円相当の自社商品を含むと、総利回りは約3.3%になります。
まとめ
今回は、大阪に本社と本社を置く「日清食品ホールディングス」と「日本ハム」の株主優待について解説しましたがいかがだったでしょうか?「日清食品ホールディングス」は最低投資額が大きくなってしまう点がネックですが、300株以上を保有した場合のプレミアムな優待は唯一無二の内容です。
一方、「日本ハム」は食品をセレクトできる内容で、バラエティに富んだ優待内容となっています。更に500株以上保有している場合は、年に2回の優待を受けれる点も魅力です。ぜひ参考にしていただき投資先の候補として検討してみてはいかがでしょうか?