「アニメが好きだから、アニメ関連の株主優待が欲しい」「アニメを応援するためにも、制作会社の株主になりたい」という方は多いのではないでしょうか。
帝国データバンクの「アニメ制作市場」動向調査によると、日本のアニメ制作市場の市場規模は2,703億円(2022年)に上ります。今や日本が世界に誇る文化の1つといえるでしょう。
今回は、アニメ制作に携わる企業3社の株主優待をご紹介していきます。アニメ関連の株主優待に興味がある方、アニメが好きな方はぜひご覧ください。
アニメ制作会社の株主優待3選
- 東映アニメーション株式会社
- 株式会社KADOKAWA
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
東映アニメーション株式会社(東京証券取引所・スタンダード市場)は、日本・海外でアニメーション製作・映像の販売、著作権の版権事業などを展開しています。
テレビでアニメーションの放送が始まった 1963 年に,
同社は日本初のテレビ用オリジナルアニメーション「狼少年ケン」でテレビ向けアニメーションの製作をスタートしました。
近年は「ひろがるスカイ!プリキュア」「THE FIRST SLAM DUNK」などを手がけ、「THE FIRST SLAM DUNK」は国内興行収入155億円を突破しました。国内歴代興行収入ランキング13位です。
東映アニメーション株式会社の株主優待は、毎年3月31日現在の株主が対象で年1回です。
株主優待はクオカードで、限定の描きおろしデザインが含まれています。
1単元(100株)の場合、人気の新作アニメーション2枚、なつかしの名作アニメーション2枚(各300円)が1セットです。
出典:東映アニメーション株式会社ホームページより
ちなみに2023年3月期の株主優待限定のキャラクターQUOカードは、「ひろがるスカイ!プリキュア」と「逃走中 グレートミッション」「タイガーマスク」「これがUFOだ!空飛ぶ円盤」でした。
過去5年のチャートを見ていきましょう。
2024年1月29日時点で、株価の52週レンジは11,610~20,770円です。
株式会社KADOKAWA(東京証券取引所・プライム市場)は、出版・映像・ゲーム・Webサービスなど、幅広く事業を手がけています。1945年に設立され出版社として知られていますが、年間約40本のアニメ作品を制作しています。(2024年1月現在)
株価は52週レンジ2,370~3,587円で推移しています。
2023年は「推しの子」が、主題歌とともに話題になりました。
KADOKAWAの株主優待は、2023年度から継続保有年数や保有株式数に応じてポイントが贈呈され株主がポイントでカタログから好きな自社商品・サービスなどを選び、交換する仕組みになりました。
※保有株式数は毎年3月31日の当社株主名簿に記載されている株式数を基準とする
出典:株式会社KADOKAWAホームページより
2023年度のカタログに記載されている商品は、書籍・漫画の他にアニメのDVDやブルーレイ、ゲームソフト、キャラクターグッズなどです。
映画鑑賞ギフト券やBOOK☆WALKER(電子書籍サイト)のポイントと交換もできます。
株式会社バンダイナムコホールディングス(東京証券取引所・プライム市場)は、ゲームや玩具、アニメ制作、アミューズメント施設などの事業を展開しています。
機動戦士ガンダムシリーズや、ガンダムシリーズを制作したバンダイナムコフィルムワークスのアニメ制作ブランド「サンライズ」をご存じの方は多いのではないでしょうか。
「銀魂」「ケロロ軍曹」シリーズなどのアニメ作品も、株式会社バンダイナムコピクチャーズに承継されています。
株価の52週レンジは2,673~3,521円です。
バンダイナムコホールディングスの株主優待は、KADOKAWAと同様にポイント制です。
毎年3月末日現在の当社株主名簿に記載された100株以上保有の株主に年1回株主優待ポイントを贈呈し、株主は複数の優待品の中から欲しいものを選択できます。
2023年度の優待品は下記の商品・サービスでした。
出典:株式会社バンダイナムコホールディングス
※上記は「関連銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
まとめ
上記のアニメ制作会社の株主優待は、クオカードもしくはカタログから選択するため株主にとって使い勝手が良いといえるでしょう。
応援する業界・企業の株式を購入することも、広い範囲での「推し活」かもしれません。
株主優待ありきでの投資は本来の目的(利益を得ること)とは異なるためおすすめできませんが、この記事を投資の一助になれば幸いです。