今回は商品の詰め合わせや食品が株主優待として受け取れる銘柄を2つ紹介していこうと思います。一つは食卓でもお馴染みの「カゴメ株式会社」、そしてもう一つは「ジョイフル本田」です。こちらは関東以外の方には聞き覚えがないかもしれませんが、茨城県をはじめ関東中心に大型ホームセンターを展開する企業で、株主優待も魅力的になっていますので、特に主婦の方にはおすすめの銘柄になっています。
カゴメの株主優待が改悪された!?
「カゴメ株式会社」といえば、トマトケチャップのイメージがありますよね?この会社は特に野菜とフルーツを使用した製品を幅広く展開している食品メーカーで、創業は愛知県にあるトマト農家が発祥なのだそうです。現在はトマト製品だけでなく、野菜生活100といった飲料品にドレッシング、味噌など、さまざまな食品製品に事業を拡大していて日本だけでなく、世界でも認知された企業になっています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年6月現在、権利確定日は6月だけの年1回です。保有期間が6ヶ月以上かつ100株以上保有する株主へは2000円相当の自社商品の詰め合わせが、また1000株以上保有する株主へは6000円相当の詰め合わせが贈呈されます。中身は毎年変更されますが、2000円相当でもトマトソースや野菜生活100の様々なシリーズ、スムージーやレトルトの食材など多岐に渡っています。6000円相当になると、30種近い商品になり、家庭に嬉しいものが届きます。
実は過去には6月と12月の年2回の株主優待が行われていたのですが、2019年より年1回に変更されました。その代わりに、保有期間が10年になると、数点の商品がプラスされてご自宅に届く制度が新設されました。
株主優待利用時の注意点
前述の通り、株主優待は毎年6月の年に1回だけになります。また保有期間は6ヶ月以上になるため、今月末の駆け込みでの購入では対象外になりますのでご注意ください。また保有期間10年の特典は、その年に一回だけで11年目は貰えません。
カゴメ(2811)
2023年6月時点の株価は約3300円になっており、直近1年間では安定した株価の推移をしています。配当は12月の期末の年に1回になり、中間配当はありません。2019年度の配当金は1株当たり35円でしたが、毎年一円ずつ増配が行われ先年の2022年度の配当金は38円でした。そして今期は同じく38円が予想されています。
例えば、1株3300円で100株購入した場合、投資資金は約33万円で配当金による年間の利益は3800円となり、配当利回りは約1.1%です。株主優待が2000円相当の商品詰め合わせなので、配当と優待の総合利回りは約1.7%になります。株価も安定しながら配当も僅かですが増配している銘柄になります。
ジョイフル本田 株主優待
ジョイフル本田は、自転車や自動車の販売店からはじまり、現在は日本でも屈指の大型総合スーパーとホームセンターを運営する企業になっています。主に茨城県を中心に関東一円に店舗展開をしており、様々な店舗と一体となった大型のショッピングセンターの色をもつ事業を行っています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年6月現在、権利確定日は6月だけの年1回です。保有期間の条件はなく、100株以上保有する株主へ、2000円相当の商品券や茨城産のお米、カタログギフトなど選択肢が幅広く用意されています。保有株式数毎の優待は以下のイラストを参照いただければと思いますが、商品を受け取らずに「日本赤十字」や「赤い羽根募金」など寄付を選ぶ事も可能です。近くに店舗のない方でも毎年新米を受け取れるのは嬉しい特典ではないでしょうか。
株主優待利用時の注意点
前述の通り、株主優待の権利月は6月の年に1回だけです。自宅に届く案内は9月中旬なのですが、締切が例年その年の年末になっているので実質3ヶ月間程度になっているので専用ハガキの返送はできるだけ早く行うようにしてください。またお米はその年の新米が送られてくるので、早くても10月中旬以降になります。
ジョイフル本田(3191)
2023年6月時点の株価は約1700円になっており、年初に1900円をつけていたので、下降傾向にあります。配当は6月の中間配当、12月の期末配当の年2回実施され、6月は23円、期末も23円の計46円が予想されています。2019年の年間配当金は25円でしたが、毎年増配が行われ前期42円からも今期の増配が見込まれています。
例えば、1株1700円で100株購入した場合、投資資金は約17万円で配当金による年間の利益は4600円となり、配当利回りは約2.7%です。
100株の株主優待が2000円相当なので、配当と優待の総合利回りは約3.8%になります。年に1回の株主優待ですが、配当は年に2回あるので、両方を楽しみにできる銘柄になっています。
まとめ
今回は家庭の食卓の嬉しい株主優待を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?カゴメは定番のジュースや調理レトルト素材などが届きますが、保有期間の条件があるためいくつかのポートフォリオの一つとして保有するのに良いのではと思います。利回りはあまり期待はできませんが、株価の安定しているのでその点を判断材料にしてみてはいかがでしょうか。
一方、ジョイフル本田は保有期間の条件もなく、保有数に応じてお得な商品やカタログギフトが贈呈されます。近くに店舗がなくても選択肢が多く、使い勝手のいい特典になっていますので、検討してみてはいかがでしょうか?