ガストとココスはどちらも全国に店舗を構えるファミリー層向けレストランとして有名で、リーズナブルな価格設定や一人でも入りやすい店構えはたくさんの人々から支持されています。
ガストの株主優待
ガストは「株式会社すかいらーくホールディングス」のグループ企業です。同社の2022年の株価は約1500~1600円程度で、2019年をピークにここ数年はそれほど大きな変動はありません。配当金は年々減少しており、2021年の実績は年間1株当たり12円でした。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2022年現在、権利確定日は6月と12月の年2回あり、500円単位で利用できる優待カードが保有している株式の数によってもらえます。
優待カードには2000円、3000円、5000円の3種類があり、8000円分の優待カードが届く場合は、3000円のカードが1枚と5000円のカードが1枚届きます。2枚のカードを同時に出して8000円分の割引を受けることや、他の割引券と併用して使うことが可能です。
例えば、100株購入すると投資金額は約15万~16万円ほどで、もらえる株主優待券は1年間に4000円分です。配当金は1200円なので、1年間で5200円分の利益が出ます。仮に100株を15万円で購入した場合、配当と優待で得られる利回りは3.47%とかなり高利回りな銘柄です。
利用する際の注意点
優待カードの利用期限は発行から1年間で、お会計時に500円単位で割引されます。例えば、お会計金額が1200円だった場合、1000円分は優待カードを利用して支払うことができますが、残り200円は自費で支払うことが必要です。端数の200円を優待カードを使って支払うことはできますが、おつりは出ません。また、優待カードを現金に変換することもできません。
優待カードは株式会社すかいらーくホールディングスのグループ会社各社で利用できますが、フロプレステージュの店舗全てやバイキング形式の一部の店舗では利用することができないので、お近くの利用したい店舗が株主優待を利用できる店舗か事前に調べることが必要です。また、宅配での注文は優待カードで支払うことができませんので、注意してください。
すかいらーくホールディングス(3197)
株式会社すかいらーくホールディングスは1962年に設立されたフードサービス事業全般を取り扱う企業です。ガストの他、ファミリー向け中華レストランの「バーミヤン」や和食レストランの「夢庵」、唐揚げ専門店の「から好し」、主にスイーツを販売している「フロプレステージュ」など幅広く展開しています。
ココスの株主優待
ココスは「株式会社 ゼンショーホールディングス」のグループ企業です。同社の2022年の株価は約3500~3600円ほどで、2015年頃から右肩上がりを続けています。同じく配当金も年々値上がりしており、2022年の実績は年間1株あたり22円でした。
株主優待の内容はガストと同じく今後変更される可能性もありますが、2022年現在、権利確定日は3月と9月の年2回あり、500円分のお食事優待券が保有している株式の数によって複数枚もらえます。
また、有効期限内の株主優待券3000円分を指定の申込書と合わせて返送すると、すき家の牛丼の具やなか卯の玉子料理セットなどの商品と交換することが可能です。有効期限までに優待券が使い切れないときでも、無駄になってしまうことを防げます。
例えば、100株購入すると投資金額は約35万~36万円ほどで、もらえる株主優待券は1年間に2000円分です。配当金は2200円なので、1年間で4200円分の利益が出ます。仮に100株を35万円で購入した場合、配当と優待で得られる利回りは1.2%なので、それほど大きな利回りは期待できません。
利用する際の注意点
お会計時に優待券に記載されているQRコードを読み込ませると500円分が割引されるシステムです。一度QRコードを読み取ってしまうと、キャンセルすることはできません。また、現金との交換やおつりを出すこと、優待券で支払った金額分のポイントを付けることも不可能です。その他、優待券はゼンショーグループ全般で利用できますが、一部利用できない店舗もありますので事前に確認することをおすすめします。
ゼンショーホールディングス(7550)
株式会社 ゼンショーホールディングスは、フードサービス店の経営や食品開発などを行っている企業です。「すき家」や「なか卯」などの牛丼店や「ジョリーパスタ」や「はま寿司」などのレストランなど、全国各地でチェーン店を幅広く展開しています。
ガストとココスどちらがお得?
ガストとココスの株価を比較すると、ガストの方が1株あたりの金額が安いです。また、株主優待の内容を比較すると、100~4999株までは全てガストの方が多くの優待券がもらえることが分かります。つまり、株主優待のコスパで考えるのであれば、ガストの方がお得ですね。
まとめ
今回は、株主優待を使って外食するなら、ガストとココスのどちらがお得なのか調べました。1株当たりの株価や優待券の相当金額を比較すると、ガストの方がコスパがよくお得だと分かります。ただし、ガストが年々配当金が下がっている一方、ココスは株価が10年以上右肩上がりを続ける人気株なので、どちらに投資するかどうかは慎重に選んでください。