今回は外食店の中でも人気の「くら寿司」と「梅の花」を紹介していこうと思います。改悪された点もありますが、まだまだ魅力のある優待内容になっており、また直近の業績でも好調で保有する楽しみが増える銘柄になっていますので、参考にしていただければと思います。
くら寿司の株主優待
くら寿司株式会社は回転寿司チェーンですが、後発ながら独自性を追求して発展を遂げてきた会社です。化学調味料、人工甘味料、人工保存料を使用せず、安心・安全な「食」を提供することを企業理念に掲げています。
国内外で約650店舗を展開し、特に米国、台湾、中国に進出しています。特徴としては、安全な食材の提供、リーズナブルな価格、豊富なネタの種類、少ない待ち時間、予約可能性、顧客の声を重視し、わさび抜きの寿司やタッチパネルを使った注文システムなど、顧客の利便性と衛生を考慮したサービスを提供しています。
また、利用客からの意見や声を大切にし、空皿回収システムや寿司皿にキャップをかぶせる工夫を導入するなど、継続的な改善を行っている企業です。
株主優待の内容は変更される可能性がありますが、2024年3月現在、権利確定月は4月の年1回行われます。100株以上保有している株主に対して、店舗で利用できる電子チケットが贈呈され、保有数に応じた額面になっています。
例えば100株保有ですと2500円相当になり、200株保有で5000円相当に増額されるなど保有単位の区分で内容が変わってきますので、詳しくは以下のイラストをご参考ください。
くら寿司(2695)
2024年3月現在の株価は約4400円になっています。前期の同時期は3200円台で推移していましたので、1年間を通して大きく上がった形になっています。
今期の売上高目標は2262億円と前期の実績より約148億円を上回る計画がされています。1Q(11月-2024年1月)の経常利益は前年の7.4億円の赤字から約18億円の黒字化することが発表されています。
配当は10月の年1回実施され、前期の年間配当は20円に対して、今期の年間配当も20円と配当維持する予定となっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約44万円が必要になります。配当金は年間2000円の見込みになり、配当利回りは約0.5%となります。100株保有で贈呈される割引券2500円相当の株主優待を含めた総利回りでは約1.0%となります。
くら寿司の株主優待が改悪された
電子チケット優待割引券で受け取る場合、5000円相当でしたが2500円相当に改悪されています。2024年4月基準日分から変更される形になっています。以前までは電子チケットではなく紙の割引を選択した場合、半額になっていましたが、残念ながら今回から電子チケットも選択でも2500円となります。
梅の花の株主優待
株式会社梅の花は、1976年創業の福岡県久留米市に本社を構える飲食企業で、全国に約300店舗を展開しています。ゆば・豆腐料理を中心とした和食レストラン「湯葉と豆腐の店 梅の花」を主軸に、テイクアウト専門店や他社製品の製造も手掛ける多角的な事業を行なっている会社です。
企業理念「人に感謝、物に感謝」を軸に、季節感あふれる創作懐石料理、心温まるおもてなし、そして厳選された素材と調理法で、訪れる客に豊かな時間を提供しています。また、全国規模の物流ネットワークを構築し自社オリジナルの豆腐や湯葉をはじめとしたブランド力と常連客を持つ、日本の伝統食を大切にする企業です。
株主優待の内容は変更される可能性がありますが、2024年3月現在、権利確定月は4月と10月の年2回となっています。
100株以上を保有している株主に対し、飲食代金から20%割引される優待カードが贈呈される内容となっています。
ただし、「さくら水産」の店舗では5%割引。「甲梅「黒と赤」「梅香」「うめまめ」の店舗では10%割引となっていますので、ご注意ください。また通信販売でも20%割引が利用可能となっています。
梅の花(7604)
梅の花の2024年3月現在の株価は約1020円になっています。前期の同時期は980円台で推移していましたので、わずかに上昇した形になっています。
元々の今期の売上高は前期から約24億円高い299億円の計画がされていましたが、今期の売上予想は296.9億円と引き下げが発表されました。
ただし前期4.4億円の赤字から最終利益は7.6億円に引き上げられる見込みが発表されています。
配当金がもらえる権利確定月は4月と10月の年2回です。ただ前期の中間配当は無配で期末配当のみの5円の実績でした。そして今期では5円の中間配当実績、期末も5円で年間配当10円が見込まれており、増配の予定となります。
例えば、100株購入すると投資金額は約10.2万円が必要となり、配当金は年間1000円となる見込みで、利回りは約1.9%になります。
また株主優待は割引券のため総利回りは割愛させていただきます。
梅の花の株主優待の改悪について
梅の花では2020年4月末の株主優待制度の変更がされています。以前は200株保有で飲食代の20%割引カードと年間12000円の割引券が贈呈されていましたが、200株保有分の特典が廃止されています。
なお100株保有の優待内容は現在も以前と同じとなっています。
まとめ
今回は外食で株主優待が使え特に人気のある「くら寿司」と「梅の花」を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?改悪されてことで優待のメリットが下がってしまった点もありますが、家族で普段使いされやすい店舗でしたら割引券などは使い勝手がいいかと思います。「梅の花」はややファミリー向けというより少し年配の方や慶弔など催しでは利用しやすい店舗かと思います。
株価の成長を期待しながらお得に食事を楽しんでみるのもいいかと思いますので、検討してみてはいかがでしょうか?