株主優待でもらえるものは、食料品や商品券だけだと思っていませんか?「資生堂」や「ファンケル」の株式に投資をすると、株主優待としてとても魅力的な美容グッズがもらえます!今回は、この2銘柄それぞれの特徴や詳しい内容のご紹介です。
資生堂の株主優待
資生堂は、主にスキンケアなどの化粧品開発・販売事業を行っており、日焼け止めクリームの「アネッサ」や化粧水・乳液の「エリクシール」など、幅広い年代層から愛されるブランドです。化粧品事業以外にも、レストランや美容室、教育・保育などの事業も展開しています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年2月現在、12月末の権利確定日時点で1年以上継続して100株以上の株式を保有している株主を対象に、株式の保有数に応じて贈呈されます。
株主優待の内容は、化粧水・乳液のセットやシャンプー・コンディショナーのセット、資生堂パーラーの食料品セットなど、資生堂ブランドの商品詰め合わせです。また、資生堂子ども財団への寄付も、選択できるようになりました。
株主優待利用時の注意点
株主優待をもらうためには、1年以上継続して株式を保有していることが条件です。1年以上継続とは、今年の12月末の株主名簿と、前年12月末の株主名簿どちらにも記載されていることを表します。
また、商品選択のため、専用のはがきかウェブサイトからの申し込みが必要です。申し込みには期限があり、申し込み案内が届くのが3月頃、申込期限が5月中頃なので、約1ヶ月~2ヶ月の期間に選択しなければなりません。期限内に申し込みが完了できなかった場合は、ランダムでどれか1つの商品が送付されてきます。
資生堂(4911)
2023年2月現在の株価は約6500円です。2019年には9000円台の高値を記録しましたが、2022年は5000円台を切るまで株価が大きく下がりました。現在は回復傾向にありますが、比較的株価変動が大きく、2023年1月の1カ月間だけでも、6200~6900円の変動波が2回起きています。
株価の高かった2019年度の配当金は、1株あたり60円の実績でした。2020年度は減配され40円になりましたが、2021年度は少し回復し1株当たり50円の実績となっています。2022年度は記念配当50円を含めた、1株あたり100円の配当となる予想です。
例えば、1株6500円で100株購入した場合、投資資金は65万円です。配当金による年間の利益は、記念配当のなかった2021年度を基準に計算すると5000円となり、配当利回りは約0.77%となり、配当目当ての投資には向きません。
1年以上継続した時の配当金が5000円で据え置きだった場合、年間の利益は配当金5000円と株主優待約3000円相当分の合わせて約8000円相当です。つまり、1年以上継続した場合の総合利回りは、約1.23%と、こちらの利回りも高くありません。
ファンケルの株主優待
ファンケルとは、化粧水・乳液などの「ファンケル」をはじめとした化粧品事業と、体脂肪を減らすサプリメント「内脂サポート」や目の調節力を維持する機能性表示食品「えんきん」などをはじめとした、健康食品事業を主に行っている企業です。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年2月現在、3月末の権利確定日時点で6ヶ月以上継続して100株以上の株式を保有している株主を対象に、株式の保有数に応じて自社製品の詰合せもしくは銀座スクエアの利用券が贈呈されます。
株主優待の内容は、美容液やクレンジングオイル、エイジングケア商品などの化粧品や、ビタミン剤、志望の吸収を抑えるサプリメント、青汁などの健康食品など数十種類から1つ選択することが可能です。
また、ファンケル銀座スクエアで利用できる、1枚500円分の利用券や日本赤十字社や被災地への寄付を選択することもできます。ファンケル銀座スクエアとは、コスメやサプリなどのファンケル商品を購入したり、カウンセリングを受けたり、レストランで食事が出来たりする旗艦店のことです。
株主優待利用時の注意点
株主優待をもらうためには、6ヶ月以上継続して株式を保有していることが条件です。6ヶ月以上継続とは、今年の3月末の株主名簿と、前年9月末の株主名簿どちらにも記載されていることを表します。
株主優待の商品を選択するためのカタログは、毎年6月頃に届き、8月末までに申し込みが必要です。申し込み後約1ヶ月程度で商品が到着しますが、ファンケル銀座スクエアの利用券には、翌年3月末までの有効期限がありますので、利用する際は注意してください。
ファンケル(4921)
2023年2月現在の株価は約2500円です。比較的株価変動が大きく、2022年の1年間に、2100~3500円の変動が起きています。2020年度から2022年度の配当金は、3年連続1株当たり34円の実績で、2023年度も同額となる予想です。
例えば、1株2500円で100株購入した場合、投資資金は25万円で配当金による年間の利益は3400円となり、配当利回りは約1.36%です。6ヶ月以上継続して保有し、株主優待をもらった場合、株主優待約3000円相当を合わせて約6400円相当の利益となり、総合利回りは約2.6%になります。
まとめ
「資生堂」はブランド力が強く、株主優待でも魅力的な商品をもらうことができますが、株価が高く配当金がそれほど大きくないので、利回りは高くありません。「ファンケル」はコスメだけでなくサプリメントなども選択できる点が特におすすめです。