スニーカーやパンプス、ビジネスシューズなど生活する上で欠かせない「靴」は、株主優待によって割引で購入もしくは商品と引き換えることが可能です。
株主優待はあくまで「特典」であり、株式投資は利益を出すことを目的に銘柄を選ぶことをおすすめします。しかし、生活に身近な商品やサービスをきっかけに企業や株に興味を持つ人は少なくありません。
今回は「シュープラザ(SHOE PLAZA)」「東京靴流通センター」などで知られる株式会社チヨダ、女性向けブランド「JELLY BEANS(ジェリービーンズ)」を展開する株式会社アマガサなどの株主優待を紹介していきます。
株主優待で靴が(割引)購入できる企業3選
株式会社アマガサ
株式会社チヨダ
株式会社リーガルコーポレーション
1.株式会社アマガサ
株式会社アマガサ(東京証券取引所・グロース市場)は婦人靴の卸・小売企業です。
「JELLY BEANS(ジェリービーンズ)」という女性用のパンプスやブーツなどのブランドでご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
株式会社アマガサの株主優待は保有株式数に応じて自社商品を選ぶ内容でしたが、2024年から保有株式数に応じたクーポンを発行し専用サイトから購入する形に変更となります。
発行されたクーポンは専用サイトから利用できます。
2024年1月期の第3四半期決算短信(連結)によると、売上高は前年同月に比べ△38.3%で店舗数が減少傾向にあります。
今後は、カスタムオーダーシューズの販売やコスメブランドへの新規参入などで事業の多角化を図ります。
過去5年間の株価の推移は以下の通りです。
2.株式会社チヨダ
株式会社チヨダ(東京証券取引所・プライム市場)は紳士靴・婦人靴・スニーカーなどを販売しています。
「シュープラザ(SHOE PLAZA)」「東京靴流通センター」など全国で891店舗を展開しており(2024年1月末現在)、靴を買ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
なお衣料品販売の「マックハウス」は、株式会社チヨダの子会社です。過去5年間の株価の推移を見ていきましょう。
株式会社チヨダは、毎年8月31日と2月末日現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上を保有されている株主に対し、2割引の株主優待券を一律5枚贈呈しています。
2024年2月期第3四半期決算短信(連結)の決算短信によると、売上高は前年同四半期に比べ微増、営業利益・経常利益はプラスに転じました。
「円安の進行や原材料価格の高騰、物価上昇による消費マインドの低下などにより先行きが不透明な状況」という記載があります。
自社アプリ会員向けのポイント増量キャンペーンといったデジタルマーケティングの推進で、新たな客層の開拓に努めています。
3.株式会社リーガルコーポレーション
株式会社リーガルコーポレーションは紳士靴・婦人靴など靴の製造・販売・修理が主な事業で、国内外の協力工場・メーカーと合わせて年間120万足以上の自社・インポートブランドの靴を製造・調達しています。
直営店舗には「REGAL SHOES」があり、フランチャイズを合わせ全国で約120店舗を展開しています。
株式会社リーガルコーポレーションの株主優待は、毎年3月31日現在に所有株式数100株(1単元)以上の株主に対して年1回の優待券贈呈です。
出典:株式会社リーガルコーポレーションホームページより
優待券は全国のリーガルシューズ、 リーガルファクトリーストア、フィットインなどの各店舗で商品を購入またはサービスの提供を受ける際に利用できます。
同社の2024年3月期 第3四半期決算短信(連結)によると、売上高は前年同四半期に比べ微増、営業利益は△33.3%、経常利益は△36.4%です。
利益面は、事業活動の正常化に伴う販売費・一般管理費の増加とグループ通算制度移行により法人税等調整額197百万円(益)の計上が影響を及ぼしています。
実店舗への集客が増加し売上高は上昇していますので、今後の動向に注目していきましょう。
まとめ
靴の製造・販売などに携わる企業3社の株主優待をご紹介しました。
靴や服など身近なものの企業・株式を調べることは、銘柄選びだけではなく経済や業種の勉強にもつながることがあります。
この記事が皆さまの投資のヒントになれば幸いです。