今回は、QUOカードの株主優待がある10万円以下の投資で楽しめる銘柄から「デュアルタップ」と「山田債権回収」について紹介していきます。両銘柄ともに、手頃な価格で投資を始められるので、特に投資初心者にはおすすめになっています。配当もありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
デュアルタップ(3469)
株式会社デュアルタップは、投資用マンションの開発・販売・管理を主力としている不動産事業を中心に展開しています。2006年に設立され、現在では首都圏を中心に多くの物件を手掛けており、「ALERO」シリーズというブランドで、高品質なデザインと利便性を兼ね備えたマンションを提供しています。また、最近では海外展開も積極的に行っており、アジア地域を中心に事業を拡大している会社です。
またデュアルタップは、顧客満足度の向上にも力を入れており、アフターサービスの充実や顧客との長期的な関係構築を重視している企業になります。
デュアルタップの利回り
デュアルタップの2024年5月現在の株価は約1200円となっています。前期の同時期は530円で推移していましたので、株価は大幅に上昇している形です。配当は6月の年1回実施され、前期の年間配当は12.5円で、今期も同様に12.5円の配当が予定されています。
例えば1株1200円で100株購入した場合、投資金額は約12万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は1250円なので、配当金利回りは約1.04%となります。また、1年未満保有した場合の株主優待は4000円相当分のQUOカードが贈呈されるため、総利回りは約4.3%となります。1年以上保有した場合の総利回りは5000円相当に増額されるため、約5.2%となります。
デュアルタップの株主優待
デュアルタップの株主優待は、年1回、6月にQUOカードが贈呈されます。保有期間に応じて優待の内容が異なり、1年未満の保有では4000円相当、1年以上の保有では5000円相当のQUOカードが贈呈される内容になっています。
デュアルタップの強みと弱み、将来性は?
デュアルタップの強みは、首都圏を中心とした高品質な投資用マンションの開発・販売にあります。同社の「ALERO」シリーズは、デザイン性と利便性を兼ね備えており、こだわりの住戸の購入検討者からも高い評価を受けています。また、海外展開を積極的に行っている点も強みです。一方で、不動産市場の変動や材料費の高騰など経済環境の影響を受けやすい点は弱みと言えます。
将来性については、持続可能な社会の実現に向けた取り組みや、アジア地域での事業拡大が期待されます。また、高品質なマンションの提供を続けることで、安定した収益を確保し続けることが期待されています。
デュアルタップの株価急騰の理由
デュアルタップは以前は株主優待を設けていませんでしたが、2024年4月に株主優待制度を新設することを発表しました。この発表を受けて、同社の株価に大きな影響があり、翌日も株式市場が開始されると同時に大量の買い注文が入り、株価は急騰しました。
連日ストップ高を付ける現象が起こったため、前期の株価からも大きく上昇した形となりました。
山田債権回収(4351)
株式会社山田債権回収管理総合事務所は、債権回収およびコンサルティングサービスを提供する企業です。1989年に設立され、長年にわたり債権管理・回収の分野で実績を積んできました。法的手続きを含む総合的な債権回収サービスを展開し、顧客の財務健全化をサポートしています。
山田債権回収の特徴としては、やはり高い専門性と実績が挙げられます。特に中小企業向けの債権管理サービスに強みがあり、多くの企業から信頼を得ています。また、法的手続きに精通した専門スタッフが多数在籍しており、迅速かつ適切な対応ができる会社です。
山田債権回収の利回り
山田債権回収の2024年5月現在の株価は約980円です。前期の同時期の株価は930円だったので、ほぼ同水準となっています。配当は12月の年1回実施され、今期は前期と同額の10円の年間配当が予定されています。
例えば1株980円で100株購入した場合、投資金額は約9.8万円が必要となり、年間で受け取れる配当金は1000円となりますので、配当金利回りは約1.02%です。また、年間2000円相当の株主優待を受け取れるので、総利回りは約3.04%となります。
山田債権回収の株主優待
山田債権回収の株主優待は、年2回(6月と12月)にQUOカードが贈呈されます。年間2000円相当のQUOカードが贈呈され、100株以上の保有が必要です。保有数や保有期間で変動なく一律に特典になっています。
山田債権回収の株主優待はいつ届く?
山田債権回収の株主優待は、確定月が6月の場合は9月上旬にかけて送付され、また12月の場合は翌年3月に送付される予定です。いずれも「決議通知」に同封される形になります。
山田債権回収の強みと弱み、将来性は?
山田債権回収の強みは、長年の実績と金融関連事業の中でも債権回収事業に特化している点が挙げられます。特に中小企業向けの債権管理サービスでの信頼は厚く、多くの企業から支持されています。弱みとしては、事業規模的に大きく市場拡大しにくい点が挙げられます。
今後は法的手続きに精通した専門スタッフの更なる強化や、IT技術を活用した効率的な債権管理システムの導入で、効率のいい経営が期待されてます。
まとめ
今回は「デュアルタップ」と「山田債権回収」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?両銘柄ともに10万円以下の投資で始められる手頃な銘柄であり、使い勝手のいいQUOカードの株主優待も魅力的です。配当を含めた総利回りも高いため、長期保有にもおすすめの銘柄ですので、検討してみてはいかがでしょうか?