普段使いの化粧品や美容品が、株主優待で貰えるなら嬉しくないですか?今回は日本を代表する化粧品メーカーの「資生堂」と「ポーラ・オルビスホールディングス」を紹介していこうと思います。読者が男性の方でも、この株主優待はきっと女性に喜ばれるので、ぜひ参考にしていただければと思います。
資生堂の株主優待
株式会社資生堂は、1927年に東京都で設立された日本の化粧品メーカーです。国内のシェアは第1位、世界シェアでは第5位となっています。「マキアージュ」や「エリクシール」「アネッサ」など有名ブランドを展開し、スキンケア・メイクアップを中心とした化粧品の製造・販売を行っています。またその他にも、トイレタリー、美容・健康商品、ヘルスケア事業、医療用医薬品、美容医療など幅広い分野で活動しているのが特徴です。
また、中国を中心に海外での展開も積極的に行なっており、最近では特に女子大学生・大学院生からの就職先としての非常に人気が高くなっています。メイクアップからスキン・ヘアケアまでの総合的な化粧品メーカーとして国内だけでなく海外でも高い知名度を誇っています。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は12月の年1回行われます。1年以上継続保有している株主に対して、保有数に応じて自社の化粧水や洗顔料、日焼け止めクリーム、カレーセットなどを選択できる内容になっています。
特に100株以上と1000株以上で内容が変わっていますので、詳しくは以下のイラストをご覧ください。
資生堂の株主優待はいつ届く?
毎年3月下旬に株主優待のご案内が届くようです。商品の申し込みは5月中旬までなので、到着したらできるだけ早く手続きすることをおすすめします。
資生堂(4911)
2023年11月現在の株価は約4300円になっています。今年年初から堅調に上げてきていましたが、7月頃から落ち込んできています。これは中国における化粧品の売上が予想より大きく減少し、2023年12月期の業績見通しを下方修正したことが影響しています。最終利益の見込みを280億円から180億円に減少し、前期比では47%の減少となります。
配当は6月と12月の年2回実施されます。前期の中間配当は25円、期末は75円、年間で100円となっていました。それに対して、今期6月の中間配当では30円の実績、期末も30円の予定となり年間では60円の見込みとなります。現時点では前期から減配が予想されています。
例えば、100株購入すると投資金額は約43万円が必要になります。配当金は年間6000円の見込みになり、配当のみの利回りは約1.4%となります。100株保有した場合、カレー詰め合わせ3500円相当分を選択すると、総利回りでは約2.2%となります。
ポーラ・オルビスホールディングスの株主優待
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは、日本ではトップクラスの化粧品メーカーで、化粧品の他、ファッション、医薬品、不動産賃貸事業などを手がけるグループ企業です。
「感受性のスイッチを全開にする」という理念のもと、「美と健康」に関わる事業を展開し、主要ブランドには社名にものなっている「ポーラ」と「オルビス」があり、特に「オルビス」は通販化粧品部門も大きな業績を伸ばしています。
ポーラ・オルビスホールディングスの強みは、美白・エイジングケア分野の研究技術力で、1,600万件を超える肌データに基づく商品開発力や、ダイレクトセリングでの販売網、そして女性の肌悩み、特に「シワ・シミ」領域へ集中的に取り組んでいる会社になります。
株主優待の内容は変更される可能性もありますが、2023年11月現在、権利確定月は12月の年1回となっています。保有株数と保有期間に応じてポイントが付与される形になります。
例えば、100株以上を3年未満保有すると15ポイントが贈呈され、これを使用して自社商品と交換することが可能になります。15ポイントで交換できるものは「ボディシャンプー 」や「美容液のトライアルセット」など色々な商品から選択できることになっています。
ポイントについての区分は以下のイラストをご参照ください。
ポーラ・オルビスホールディングスの株主優待はいつ届く?
株主優待のカタログが届くのは、翌年の3月頃が予定されています。また1ポイントは「100円相当額」になっており、ポイントを繰り越すことも可能になります。有効期限は3年なので、ポイントを貯めて欲しい商品に交換してもいいかと思います。
ポーラ・オルビスホールディングス(4927)
ポーラ・オルビスホールディングスの2023年11月現在の株価は約1500円になっています。今年7月頃には2000円台まで順調に株価を伸ばしていましたが、8月以降失速しています。
これは7月から9月の期間における営業利益は29億円で、前年同期と比べて7.1%増加しましたが、市場予測よりも10億円ほど少ない結果となりました。一方で、年間の営業利益目標は160億円と前年比で27.2%増と変わらず計画通りに進行していると発表しています。しかしながら、市場ではこの会社の計画よりも20億円ほど高い水準を予想していたため、これが市場の期待値の低下に繋がり株価下落になった原因のようです。
配当金がもらえる基準月は6月と12月の年2回です。2022年の前期6月の中間配当は21円、期末は31円となり年間52円の実績でした。それに比べ今期6月の中間配当は同額の21円の実績となり、期末は31円で年間で52円の配当見込みとなっています。
例えば、100株購入すると投資金額は約15万円が必要で、配当金は年間5200円となる見込みで、利回りは約3.5%になります。100株保有場合、15ポイント(1500円相当)と合わせると総利回りでは約4.5%となります。
まとめ
今回は株主優待を利用して美容がアップできる銘柄を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
「資生堂」は利回りはそれほど高くない印象ですが、高品質の美容品が贈呈される点は嬉しいポイントかと思います。特に株価も下がっているため、海外での販売状況を注視しながら仕込みのタイミングを計ってもいいかと思います。
一方「ポーラ・オルビスホールディングス」は順調な売上高ですが、市場の期待値よりも低かったため株価が下落しています。配当も高く手を出しやすい株価になっているので、株主優待と合わせて検討してみてはいかがでしょうか?