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第44回 今後のNZドル円相場

今回解説していく通貨はNZドル円です。NZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)は4月会合で市場予想(25bpの利上げ)を上回る50bpの利上げを決定(4.75%から5.25%へ)。追加利上げを行う姿勢を示唆しており、今後の金融政策も注目されます。チャート上でもしっかりと状況を確認していきましょう。


NZドル円の週足分析

下図のチャートはNZドル円の週足チャートになります。長期視点では2017年7月高値を始点とする下降トレンドライン(青色実線)を2020年11月にブレイクしました(2014年12月高値からの下降トレンドラインも同月にブレイク)。その後は2020年3月安値を始点とする上昇トレンド(黄色実線)が続いていましたが、こちらも今年に入って終了。



2020年3月安値を始点とする新たな上昇トレンドライン(黄色点線)を引くこともできますが、それよりも現在は80円台を中心とするレンジ相場(楕円で囲った部分)と見なすべきでしょう。今後はレンジを上下どちらの方向に抜けるかが肝となりそうです。

その辺りを日足チャートで改めて探っていきましょう。


NZドル円の日足分析

今度は日足でも見ていきます(下図のチャート)。レンジ相場が形成されたのは昨年の4月から。その後は1年以上に渡って79.46-88.17円のレンジ相場が続いていることになります。



ちなみに今回のレンジ相場の前も74円台半ばから82円台半ばまでのレンジ相場(楕円で囲った部分)が1年以上継続していました。今回のレンジ相場も前回とほぼ同等の時間が経過しており、相場も煮詰まりつつある状況。そろそろレンジ相場の脱却も視野に入れるべきかもしれません。


今後の展望は

材料が出揃いましたので、今後を展望していきましょう。現状はレンジ相場ということなので、基本的には「レンジの上限・下限を目処にしたレンジトレードが有効」ということになります。上限は昨年12月13日高値の88.17円、下限は昨年5月12日安値の79.46円です。


もっとも、前述したようにレンジ相場脱却の可能性も警戒しておきたいところ。ブレイクした際には改めて戦略を立てる必要があります。短期的には昨年12月高値を始点とする下降トレンドライン(青色点線)をブレイクし、現在は今年3月安値を始点とする上昇トレンド(黄色点線)が継続中という状況です。現在の上昇トレンド内でレンジブレイクに至るか、まずは注目しておきましょう。


最後に今後1か月間の重要イベントも確認しておきます。最大の注目は5月24日のRBNZ金融政策となるでしょう。RBNZはこれまでの見通しで、政策金利は今年5.50%でピークに達するとしており、追加利上げが実施されれば、今会合で「利上げ打ち止め」となることも考えられます。また、期間内に日銀の金融政策決定会合は予定されていませんが、5月19日の全国CPIの内容も注目です。その他のイベントは以下の通りとなります。


今後1カ月の重要イベント

5月18日 NZ  1-3月期四半期卸売物価指数(PPI)

5月19日 日本 4月全国消費者物価(CPI)

5月24日 NZ RBNZ、政策金利発表

この連載の一覧
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第82回 ユーロドル、レンジ相場脱却の手掛かりは乏しい
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第80回 ドル円、上昇トレンドを維持も上値追いは慎重に
第79回 NZドル米ドル、長期下落トレンドのブレイクは失敗か
第78回 豪ドル米ドル、依然として下落トレンド
第77回 ポンド円、来年以降の下値リスクに警戒
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第74回 ユーロドル、メインシナリオはレンジ相場
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第4回「誰にでもわかるチャート教室」チャネルラインと外国為替市場の独自性
第3回「誰にでもわかるチャート教室」相場の方向性が一目瞭然、トレンドライン
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第1回「誰にでもわかるチャート教室」 相場が不安定だからこそ、チャート分析に頼りたい

為替情報部 アナリスト

岩間 大祐

大学卒業後の2004年に国内証券会社に入社。 外国為替証拠金取引業務に携わった後、金融情報サービス会社にて個人投資家向けの為替情報配信業務を担当。市況サービスのほか、テクニカル分析を軸にした情報を配信する。 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト。

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