ゴールポストを動かすとは?
「ゴールポストを動かす」とは、英語でもそのままで「move the goalposts」という慣用句があり、万国共通の言葉です。
サッカーなどの試合で、相手が得点しそうな状況でゴールポストを動かしてしまい、得点を取り消されることが語源となっています。
このことから、合意していたものを後から翻すことなどに使われます。
例えば、トランプ政権などは、このようなゴールポストを動かすことは、しばしばみられます。
昨年石破首相も、就任前は解散総選挙の前に党首討論を約束していましたが、いざ首相就任をすると討論会などを開かずに選挙に突入しました。
これもゴールポストを動かしたとも捉えられます。
では、FXの中でゴールポストを動かすとはどういう意味でしょうか?
一度決めたものを変更してはいけない?
これまでよく見てきたゴールポストを動かす悪い例は、ストップロスの水準を動かすことです。
例えばドル円を147円でショートの時に、日足一目均衡表・雲の上限が147.88円にストップロスを置くことにします。
しかし、上がってくると雲の上限ではなく、それより上にある148円半ばの200日移動平均線に変更。
さらに上がると、また違う水準に変更するなど、一度ゴールポストを動かすと際限なくポストを動かす取引をする人がいます。
このパターンに陥る人は、儲けることが本当に難しいと思われます。
前倒しのゴールポストの動かしは?
一方で、前倒してストップロスを行うことや、利食うことはどうでしょうか?
これは個人的には問題がないと思っています。
相場が思ったより下がらない(もしくは上がらない)と判断することは、相場を見ていれば気が付くことです。
長い間相場を見ていた時に肌で感じたりすることがあるでしょう。
その場合は、危機を察したと思い、手前で動くことは問題ないと思います。
要は、うまく儲からない投資家ほど、ストップロスの位置(ゴールポスト)を動かす傾向にあります。
ストップは遅く、利食いは早いという典型的な悪い例です。
このような取引を自分がしていると感じた場合は、今後はゴールポストを動かさないようにしないといけないでしょう。