高配当と株主優待の両方が狙える「学情」と「萩原工業」。一方で、「株価が下落している」「優待が廃止される」といった話題から、「やばいのでは?」と気になっている方も多いかもしれません。この記事では、両社の株価動向や優待・配当の内容をもとに、その評判の真相を分かりやすく解説します。
学情(2301)
学情は、「Re就活」などの20代から30代向けの転職サイトサービスを提供する企業です。その他にも、新卒採用向けサービスや大規模合同企業説明会の開催、企業向け採用活動支援サービスの提供、官公庁・自治体向けの雇用対策プロジェクトなど、就職支援に関する様々な事業を展開しています。
2026年度の決算予想は増収増益
2025年度の売上高は約110億円、経常利益は約27億円でした。2026年度は売上高が約133億円、経常利益は約35億円となる予想で、2025年度は広告やAI導入などの先行投資により減益となりましたが、2026度は売上高・経常利益ともに増収・増益となる見込みです。
株価下落の理由は?
2026年3月時点の株価は約1600円です。2012年まで約300円前後だった株価は、アベノミクスによる景気回復や「第二新卒」市場の活性化を背景に業績好調が続き、2017年には株価が約1800円まで上昇しました。
しかし、2020年から2022年にかけて新型コロナウイルスの影響で株価が下落しました。2023年頃から回復し始め、2024年には一時約2300円まで上昇したものの、2025年以降は景気悪化による新卒採用市場の鈍化が懸念され、株価は伸び悩んでいます。
株主優待が届くのはいつ?
学情の株主優待は、毎年10月末の権利確定日に、500株以上の株式を保有する株主に対して、約3000円相当のオリジナルクオカードが贈呈されます。なお、株主優待は翌年1月下旬頃に届く予定です。

配当金は6期連続増配予想
2026年度の配当金は、4月末の中間配当で37円、10月末の期末配当で38円の、年間1株当たり75円となる予想です。この金額は、2020年度の30円、2021年度の37円、2022年度の43円、2023年度の51円、2024年度の65円、2025年度の67円から6期連続で増配しています。
学情の配当方針は、配当性向40%から50%かつ業績拡大の際は配当総額を増やすことです。実際に配当性向40%以上というやや高めの水準を維持しており、株主還元に積極的な姿勢であることが分かります。
学情の利回り
1株1600円で100株購入した場合、投資金額は16万円になります。配当金額は年間1株当たり75円のため7500円となり、配当利回りは約4.7%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約4.0%、2023年度は約3.1%、2024年度と2025年度は約3.6%でした。

萩原工業(7856)
萩原工業は、「ブルーシート」をはじめとする合成樹脂加工製品を製造・販売する企業です。原糸から製品化まで一貫生産しており、海外にも商品展開しています。また、樹脂製品製造で培った技術を応用した「スリッター」などの機械製品の製造も行っています。
2026年度の決算予想
2025年度の売上高は約320億円、経常利益は約18億円でした。2026年度は売上高が約350億円、経常利益は約22億円となる予想で、2025年度は主力商品であるブルーシートの需要減少の影響を受けましたが、2026年度は需要が回復し、業績が改善する見込みです。
株価変動は比較的大きめ
2026年3月時点の株価は約1700円です。2009年まで約300円だった株価は、ゆるやかに上昇し、2018年には約2000円まで上昇しました。しかしその後、需要の変動や原材料高騰、円安などの影響を受けて、約1000円から約1800円の間を頻繁に変動しています。
株主優待はいつ廃止?
萩原工業の株主優待は、毎年10月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数および保有年数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、クオカードや自社製品から1点選択可能です。
保有株数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

なお、萩原工業の株主優待は、2026年10月末権利確定分を最後に廃止されることが決定しています。株主優待が廃止された分、配当金による利益還元を充実させる方針を発表しており、今後の株価や配当金額に注目です。
配当方針はDOE3.5%
2026年度の配当金は、4月末の中間配当で35円、10月末の期末配当で40円の、年間1株当たり75円となる予想です。この金額は、2023年度の36円、2024年度の50円、2025年度の60円から4期連続で増配しています。
萩原工業はこれまで、配当方針として連結配当性向40%以上を掲げてきましたが、2025年12月に、DOE(株主資本配当率)3.5%を目標とする方針に変更されました。業績に関わらず安定した株主還元を行う姿勢が伺えます。
萩原工業の利回り
1株1700円で100株購入した場合、投資金額は17万円になります。配当金額は年間1株当たり75円のため7500円となり、配当利回りは約4.4%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約3.1%、2023年度は約3.7%、2024年度は約3.9%、2025年度は約4.2%でした。

まとめ
「学情」は6期連続増配予想で、高い配当利回りとクオカード優待が魅力です。一方、「萩原工業」は優待廃止が決まったものの、その分配当を強化する方針を示しています。
どちらも、株価下落や優待廃止だけを見ると不安に感じますが、業績や株主還元方針まで確認すると、見方は大きく変わります。表面的な評判だけで判断せず、自分に合った投資先かどうかをじっくり見極めたいですね。




