スマホケース「iFace」で知られるHameeは、高い配当利回りと株主優待が魅力の銘柄です。若年層に評判の企業ですが、株価急落も話題となっており、今後の見通しが気になる方も多いでしょう。今回は、Hameeの決算情報や株価、株主優待、配当を詳しくご紹介します。
Hamee(3134)はどんな会社?
Hameeは、若年層に人気のスマホケース「iFace」を製造・販売する企業です。その他にも、日韓共同開発のコスメブランド「ByUR」やゲーミングアクセサリー「Pixio」など複数のブランドを展開しています。
ECサイトでの販売や卸売販売を強みとしており、EC運営のノウハウから生まれたEC販売事業者向けのクラウドシステム「ネクストエンジン」は、国内有数のSaaSとして高い評価を得ています。
Hameeの業績・決算情報
売上高は、iFaceをはじめとするブランド売上の好調から増収し続け、2025年度は過去最高売上の約230億円を記録しました。
経常利益は、利益率の高いiFaceの伸び悩みや本部費用の増加により、2023年度に一時減益となるものの、2024年度以降は再び増益しています。
2026年度の業績は、売上高が約220億円、経常利益は約35億円となる予想で、大幅な減収・減益となる見込みです。クラウドシステム「ネクストエンジン」事業の不振や物価高によるコスト増加が影響していると考えられます。
株価下落の理由は?
2025年12月時点の株価は約500円です。2019年に約600円だった株価は、業績好調を背景に、2020年には約2600円まで上昇しました。その後、2023年にかけて再び約700円まで下落しましたが、2025年には約1400円まで回復しました。
しかし、2025年10月に「ネクストエンジン」事業が連結対象から外れると、株価は約500円まで急落しました。その後は約500円前後をほぼ横ばいで推移しています。
Hameeの株主優待と使い方
Hameeの株主優待は、毎年4月末と10月末の権利確定日に、100株以上保有する株主に対して、約1500円相当のクーポン券が贈呈されます。
4月末の権利確定日分は、毎年7月下旬から8月上旬頃に届き、有効期限は8月から翌年4月末までです。10月末の権利確定日分は、毎年12月上旬頃に届き、有効期限は12月から翌年10月末までとなっています。
クーポン券には、Hamee本店サイト用とByUR公式サイト用の2種類の株主優待IDが記載されていますが、利用できるのはいずれか一方のサイトで1回のみです。どちらのサイトでも、購入したい商品をカートに追加した後、購入手続き画面でクーポンコード欄に株主優待IDを入力して利用します。
なお、クーポンは1会計につき1枚のみ利用できる点と、株主本人のみ利用可能である点には注意が必要です。

配当金と配当方針
2026年度の配当金は、4月末の期末配当にて、年間1株当たり22.5円となる予想です。この金額は、2022年度から5年連続同じ金額を維持しています。
Hameeの配当方針は、継続的な配当を実施することを基本方針としており、配当性向20%以上の維持と累進配当を目標に掲げています。実際に、初めて配当を実施した2016年度以降、一度も減配しておらず、配当性向は2022年度以降20%以上を維持しています。
Hameeの利回り
1株500円で100株購入した場合、投資金額は5万円になります。配当金額は年間1株当たり22.5円のため、2250円となり、配当利回りは約4.5%です。
また、株主優待として約1500円相当のクーポン券が贈呈されるため、優待利回りは約3.0%、配当と優待を合わせた利回りは、約7.5%になります。
Hameeの高配当は継続しない可能性大?!
2026年度のHameeの配当利回りは約4.5%と高配当になる見込みです。しかし、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約1.7%、2023年度は約2.4%、2024年度は約2.2%、2025年度は約1.9%となっており、これまでは約2%前後を維持していました。

2026年度の配当利回りが非常に高くなっているのは、2025年10月に株価が急落したためです。株価急落の原因は、『ネクストエンジン』事業が連結対象から外れたことで、業績悪化が懸念されたためだと考えられます。
Hameeは配当方針として配当性向20%以上を掲げていますが、そもそも利益が減益になれば配当原資も減るため、配当の維持が難しくなります。
また、同じく配当方針として累進配当を目標に掲げていますが、「大きな損益や外部環境の変化がない限り」という条件付きです。つまり、2027年度は配当金額が見直され、減配によって利回りが低下する可能性も視野に入れる必要があります。
Hameeの評判
2026年3月時点では、配当利回りの高さや株主優待、比較的少額で投資しやすい株価などから、高く評価されています。
ただし、「ネクストエンジン」事業がスピンオフされたことによる利益激減や景気に左右されやすい事業内容といったリスクもあります。投資先として検討するのであれば、今後の業績や株価の動向には十分注意が必要です。


