ビットコイン、11月は3年ぶりのプラス
代表的な暗号資産のビットコイン(BTC)はこの1週間で急騰しました。12月6日13時過ぎ時点のBTC円は646万円前後と7日前比で15%以上の上昇率です。この日の早朝には654万円台と約2年ぶりの高値まで買われました。
BTCドルに関しては4万4500ドル手前まで上げ幅を拡大し、こちらは昨年4月以来の高値を更新。暗号資産全体に対するビットコイン時価総額のシェア=ドミナンスも54%台まで伸びています。
暗号資産分析サイトcoinglassのBTC月次リターンの表を見てみましょう。こちらは対ドルで騰落率になります。
※騰落率とは、市場においてある期間の価格の変動率を表す
11月のBTC騰落率は8.81%上昇でした。10月の28.5%に比べると確かに上げ幅は小さいですが、11月としては3年ぶりのプラスです。月間プラスも3カ月連続となりました。
そしてなんと、執筆時点では12月がすでに15%超えの上昇率となっています。
※coinglass よりビットコインの月次リターン
取り残されることへの恐れ、それはFOMO、
ここで直近の値動きをBTC円の時間足チャートで振り返ってみましょう。↓
まず12月の入り際、ここでも11月に3度止められた水準573-574万円辺りで上値を抑えられていました。
それが、他の金融市場が閉まっている土日、12月3日(日)朝の早朝にレジスタンスの上抜けに成功しました。一気に走るか!と思いきやそうでもなく、ジリジリと値を上げながらも値幅的には狭い動きが続きました。
上昇基調を強め始めたのは、週明け4日(月)からでした。そうなると主要な買い手は土日でも取引きしやすい個人という訳ではなさそうです。
※Trading Viewより
一度上がり始めたビットコインは、動き出すと止まらない状態に。買いが買いを呼ぶ展開となりました。
取り残されてしまう(この場合はBTCの上昇から)ことへの恐れ、FOMO(fear of missing out)という不安を覚える症状から手を出してしまった人も多かったようです。
「パニック買いでビットコインが4万2000ドルに上昇」 コインデスク
コインデスクの記事によれば、BTCドルも重要な抵抗線3万8000ドルを超えて急速に上げたとされています。これまで既に材料視されていた現物ビットコインETF承認への期待や米金利の低下傾向も、再度BTC買いに拍車をかけました。
フィーバー中にフィーバーしてた?
ここまで書いてきましたが実はわたくし、BTC円の570万円超えから620万円ぐらい上昇を全く知りませんでした。市場を見てなかった、気にしていなかったというのではなく、「頭の片隅にも無かった」というのが正しいです。
2日(土)の午後から熱が出始め、夜には39度近くまで上昇。日曜日にも熱は下がらず、休日診療のクリニックに行くとインフルエンザA型と判定されました。
処方されたタミフルを飲んでも、4日(月)まで熱が下がらず、BTC相場がフィーバーしていたときに、熱(fever、フィーバー)に苦しめられていました。
他の精神力の強い人は分かりませんが、体調が悪いとピコピコと動く市場の数値を見る気などでません。暗号資産関連の情報の多くはX(旧ツイッター)で取っていますが、それらも全く読む気もしませんでした。
今回、当たり前のことながら痛感させられたこと「健康第一」でした。
そして体調が悪いとき、相場のことなんて忘れて構いません。もし、ポジションを持っていたらストップロスを置くことは忘れずに。ただしこれは、病気でないときも同じですね。
相場は逃げませんので、体調が回復し、頭がクリアになってからまた向き合うのが良いと思います。