暗号資産ウォッチャー これに注目!

第76回「ビットコイン、飛び跳ねた年 年明けも好材料が待ち受ける?!」

諦め売りも長くは続かず

 

代表的な暗号資産のビットコイン(BTC)は12月20日20時頃、対円では616万円付近と前週(7日前)比で約2.8%の上昇率です。BTCドルも4万2900ドル台と底堅い値動きとなっています。

 

先週後半のBTC円は600万円台を何とか保っていましたが、週末にかけて上値が重くなっていきました。戻りが徐々に鈍くなるなか週明けに590万円を割り込むと、買い持ちの諦め(と思われる)売りで579万円まで下落しました。

 

年初来高値からは11.5%の下落率でしたが、下げたところでの買い意欲は強いままでした。19日に反発し始めると、24時間後には直近安値から40万円以上も戻しました。その後は調整売りに再び押されるも、600万円台は維持したままです。

 

※trading viewより

 

卯年、飛び跳ねた1年 


卯年(うさぎ年)のBTC円は、220万円をやや割り込む水準でスタートしました。そこから、まさしくウサギのように飛び跳ね続け、一時は価格が3倍近くにも達しました。

 

こちら、デジタル資産金融サービスMatrixporのレポートの記事が紹介されています。

「ビットコイン、2023年で最もパフォーマンスを発揮した資産に」Crypto Times

 主要なアセットクラスのなかでビットコインが最高のパフォーマンスを発揮しました。上昇率40%超で2位であるナスダック総合を優に上回っています。

 

※trading view

 

やっぱりETFへの期待感

 

今週に入りビットコインが戻した局面では、現物ビットコインの上場投資信託(ETF)を申請している米国の資産運用大手ブラックロックに関するニュースが伝えわりました。

 

BlackRock Revises Spot Bitcoin ETF Proposal Ahead of Hoped-for SEC Approval」Coindesk

(ブラックロックが現物ビットコインETFの提案を修正、SECの承認が期待されるなか)

 承認を申請中のETFについてブラックロックは、現金で償還できる内容を含む修正案を米証券取引委員会(SEC)に提出しました。

 

SECに妥協したとネガティブに捉えているメディアもありますが、ロイター通信も報じているように現物ビットコインETF認可の可能性が高まったようです。

 

来年1月前半には?!

 

Crypto Timesはこちらの記事で「ビットコインETFの承認、来年1月8日-10日か」1月前半にも現物ETFが承認される見通しを報じています。

 

またコインテレグラフはBloombergアナリストの見方「1月の同時承認に向けた・・・」を紹介しています。2つの現物ETF申請に対し、SECは最終決定期限より1カ月も前に決定の延期を発表。これは逆に、同時承認の可能性を高めたというのです。アナリストは、来年1月10日までに申請が認可される確率を90%としました。

 

90%とは、ほぼ決まったも同然のような見方でしょう。

 

独立系資産運用会社インベスコと共に現物ETFを申請しているギャラクシー・デジタルのCEOも1月10前に承認されると自信をもって述べていました。

 

※Bitcoin MagazineのXより

 

世界で一番信じている人、絶好調

 

世界で最もビットコインを信じている人の1人であるマイケル・セイラ―氏もまた、現物ビットコインETFの承認は「過去30年でウォール街における最大の発展となる可能性がある」と述べていました。

 

セイラ―氏が会長を務めるソフトウェア企業「マイクロストラテジ-」は米上場企業でBTCの保有規模が最大とされています。同氏が先頭に立ちBTC保有の拡大を進めており、11月だけで1万6000BTC以上も買い増していました。

 

こちらのサイトにMicroStrategy Bitcoin Holdings Chart & Purchase Historyによれば、11月30日時点で同社は17万4530BTCを保有(74.8億ドル相当)しています。持ち値の平均が3万252ドルということは、現在のBTCドルは40%以上も上げた水準ということです。

 

以前も使いましたが、まさしく「信じる者は救われる」です。

※マイケル・セイラ―氏のXより

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第53回「ビットコイン 円高の影響、分かれたヤツは元気」
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第29回「クジラがショートカバーを誘発?! 最後の一押しは日銀」
第28回「ビットコイン 年始はまずまずのスタート、より身近になった?」
第27回「ボラティリティ低調、でも今年のビットコインは進展!」
第26回「期待は失望に変わり、一喜一憂すべきではないとの助言も・・・」
第25回「厳しい年、規制強化は仕方なし?・・・理想は遠い」
第24回「あれから1カ月、ようやく明るい話も」
第23回「破綻の検証始まるも・・・先はまだ長そう」
第22回「FTX破綻の衝撃拡大、ただ日本法人は年内にも?!」
第21回「FTX/アラメダ破綻、FTT暴落・・・暗号資産は今後?」
第20回「ETHがBTCをアウトパフォーム、市場全体をけん引」
第19回「BTC 今年も10月は良い月に、依然としてボラは注視」
第18回「ビットコイン やっと反発、ボラティリティの底打ち感も?」
第17回「何時でも何処にでも、ウクライナ支援も」
第16回「BTCと米株、相関関係はあるの?」
第15回「BTC、9月アノマリーはどうなった?」
第14回「ビットコイン かなり電気を使い過ぎ?世界で23番目と同等」
第13回「マージ後にETH下落、運の悪さも?完成度はまだ・・・」
第12回「イーサリアム、地球に優しくなるために」
第11回「暗号資産のビッグイベント! The Merge」
第10回「BTCにとって怖い9月、一方でETHは?」
第9回「久しぶりのフラッシュクラッシュ、今さらマウントゴックス?」
第8回「ディフェンスは重要、保管の方法は?」
第7回「時価総額9位がハッキング被害、財布のせい?」
第6回「ビットコイン、まずはエビになってみる?」
第5回「ビットコイン 金融市場の入り口に?」
第4回「ビットコインもFOMCは無視できず」
第3回「ビットコインの魅力~それは自由、黎明期を振り返る」
第2回「ビットコインって魅力的?」
第1回「ビットコイン、えらいことになってます!」

為替情報部 アナリスト

小針 卓哉

1993年に米系銀行へ入行し、外国為替部でインターバンク・スポットディーラーとなる。ドル円のみならず豪ドルやドルマルクなどの通貨も担当し、東京市場を中心に活躍。 ユーロ発足後からは、ユーロドルやユーロクロスなどを担当。その後に移った米系証券や大手邦銀のトレーディング部においても欧州通貨を中心に取引し、収益手法は主に短期的なトレーディングを得意とした。 為替相場以外では、アンガーマネジメント・ファシリテーターとしての一面もある。 2017年にDZHフィナンシャルリサーチ社に入社。

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