諦め売りも長くは続かず
代表的な暗号資産のビットコイン(BTC)は12月20日20時頃、対円では616万円付近と前週(7日前)比で約2.8%の上昇率です。BTCドルも4万2900ドル台と底堅い値動きとなっています。
先週後半のBTC円は600万円台を何とか保っていましたが、週末にかけて上値が重くなっていきました。戻りが徐々に鈍くなるなか週明けに590万円を割り込むと、買い持ちの諦め(と思われる)売りで579万円まで下落しました。
年初来高値からは11.5%の下落率でしたが、下げたところでの買い意欲は強いままでした。19日に反発し始めると、24時間後には直近安値から40万円以上も戻しました。その後は調整売りに再び押されるも、600万円台は維持したままです。
※trading viewより
卯年、飛び跳ねた1年
卯年(うさぎ年)のBTC円は、220万円をやや割り込む水準でスタートしました。そこから、まさしくウサギのように飛び跳ね続け、一時は価格が3倍近くにも達しました。
こちら、デジタル資産金融サービスMatrixporのレポートの記事が紹介されています。
「ビットコイン、2023年で最もパフォーマンスを発揮した資産に」Crypto Times
主要なアセットクラスのなかでビットコインが最高のパフォーマンスを発揮しました。上昇率40%超で2位であるナスダック総合を優に上回っています。
※trading view
やっぱりETFへの期待感
今週に入りビットコインが戻した局面では、現物ビットコインの上場投資信託(ETF)を申請している米国の資産運用大手ブラックロックに関するニュースが伝えわりました。
「BlackRock Revises Spot Bitcoin ETF Proposal Ahead of Hoped-for SEC Approval」Coindesk
(ブラックロックが現物ビットコインETFの提案を修正、SECの承認が期待されるなか)
承認を申請中のETFについてブラックロックは、現金で償還できる内容を含む修正案を米証券取引委員会(SEC)に提出しました。
SECに妥協したとネガティブに捉えているメディアもありますが、ロイター通信も報じているように現物ビットコインETF認可の可能性が高まったようです。
来年1月前半には?!
Crypto Timesはこちらの記事で「ビットコインETFの承認、来年1月8日-10日か」、1月前半にも現物ETFが承認される見通しを報じています。
またコインテレグラフはBloombergアナリストの見方「1月の同時承認に向けた・・・」を紹介しています。2つの現物ETF申請に対し、SECは最終決定期限より1カ月も前に決定の延期を発表。これは逆に、同時承認の可能性を高めたというのです。アナリストは、来年1月10日までに申請が認可される確率を90%としました。
90%とは、ほぼ決まったも同然のような見方でしょう。
独立系資産運用会社インベスコと共に現物ETFを申請しているギャラクシー・デジタルのCEOも1月10前に承認されると自信をもって述べていました。
※Bitcoin MagazineのXより
世界で一番信じている人、絶好調
世界で最もビットコインを信じている人の1人であるマイケル・セイラ―氏もまた、現物ビットコインETFの承認は「過去30年でウォール街における最大の発展となる可能性がある」と述べていました。
セイラ―氏が会長を務めるソフトウェア企業「マイクロストラテジ-」は米上場企業でBTCの保有規模が最大とされています。同氏が先頭に立ちBTC保有の拡大を進めており、11月だけで1万6000BTC以上も買い増していました。
こちらのサイトにMicroStrategy Bitcoin Holdings Chart & Purchase Historyによれば、11月30日時点で同社は17万4530BTCを保有(74.8億ドル相当)しています。持ち値の平均が3万252ドルということは、現在のBTCドルは40%以上も上げた水準ということです。
以前も使いましたが、まさしく「信じる者は救われる」です。
※マイケル・セイラ―氏のXより