梅雨が過ぎて晴れの日が増えた一方、突然の豪雨も増えました。いわゆる「ゲリラ豪雨」というやつです。傘も大して役に立たない大雨が突然降ってきて、びしょ濡れになってしまったという人は多いでしょう。筆者もここ数年、よく水浸しになります。
気象庁が発表した「日本の気候変動2025」という報告書に、全国約1300地点のアメダスの記録がまとめられています。1時間に50ミリ以上降った回数は、1976~1985年の平均が年226回。それが2015~2024年の平均では334回になっていますので、ざっと1.5倍です。体感ではなく実際のデータとして豪雨は増えていることが分かりますね。

単に雨が降って濡れるだけならまだよいのですが、程度を超えた豪雨は災害をもたらします。住宅地の浸水や土砂崩れなど、毎年どこかしらで被害がニュースになっている通り、他人事と思わない方がよいのが豪雨です。
豪雨の発生メカニズム
ゲリラ豪雨を引き起こすのは、発達した積乱雲で、いわゆる入道雲と言われるものです。真夏の景色によく出てくるひと際大きな雲のことですが、縦に長い分、横幅は短いのが特徴。そのため、局所的に大雨を降らす一方、隣町は全く降っていないという現象が起こります。
理科の授業でやった記憶がありますが、暖かい空気は上へ行きたがり、冷たい空気は下へ降りようとするので、対流が起きます。このとき地上付近の空気が湿っていると、不安定さはさらに増し、積乱雲は発達しやすくなります。朝は晴れていたのに急に雷雨、というパターンはたいていこれです。
ただ、このような夕立に限らず、最近よく起こるゲリラ豪雨は朝、昼、夜と時間を問わずに発生します。要因は「気温上昇」「大気中の水蒸気量の増加」「都市化・ヒートアイランド」のなどがあるとされ、簡単に解決できるものではないことは確かです。
ここ数年で大きな被害の原因になっている「線状降水帯」は、積乱雲が列をなして数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される降水域のことです。延々と豪雨が続く恐ろしい気象現象ですが、線状降水帯の発生メカニズムには未解明な点もあり、気象庁は「正確な予想が困難な気象現象」と位置付けています。

近年の被害例
近年では豪雨による被害のニュースも多く、こんなところでも起こるの?というケースも多くあります。大きな被害を伴った豪雨のニュースをピックアップしてみると以下のような事例がありました。

例年多くのニュースがあるため、数えればきりがない被害が出ています。海抜が高いところであっても土砂崩れの危険があり、河川から遠くても内水氾濫のリスクはいたるところに存在します。我が家は大丈夫だろうと慢心せず、万が一際の備えを整えておく必要があります。各自治体が公開しているハザードマップも確認しておくとよいでしょう。
災害対策と株式投資
豪雨による災害が起こらないことに越したことはありませんが、それには対策を万全にする必要があります。各家庭でできることには限りがあり、行政によるインフラの補強や水害対策が欠かせません。
株式投資においても、こういった災害対策、インフラ補修といった国土強靭化に関するテーマがあり、昨今の気候変動を見ると重要度はますます高まっていると言えます。政府による「第1次国土強靭化実施中期計画」も今年から始動しました。防災・減災、国土強靱化の取り組みを強化するもので、計画は2026年度から30年度までの5年間、事業規模は20兆円程度とされます。

上記の銘柄群は防災・減災、国土強靱化で活躍が期待できそうな一例です。国内の建設、資材関連銘柄は数多く存在し、活躍の機会がある銘柄も非常に多いでしょう。自分たちの生活を守ってくれることを期待し、これらの企業を応援するために投資するのも一つの投資手法ではないかと思います。



