2026年も残り3カ月となりました。時間が経つのはあっという間です。相場格言では「掉尾の一振(とうびのいっしん)」というものがあり、年末にかけて株価が上昇しやすいといった傾向もあります。
もちろん必ず上がるというわけではありませんが、筆者が入手できた1977年~2025年のデータでは日経平均が11月終値→12月終値で上昇となったのは49回中33回、下落したのは16回。勝率に直すと67%でした。
今は10月になったばかりなので、9月終値→12月終値はどうなのか気になるところ。こちらも集計してみると34勝15敗(勝率69%)でしたので、これから3カ月間で勝負してみるのも面白いかもしれません。
今年(午年)を振り返ってみる
今年の干支は午(うま)です。干支にまつわる相場格言では「午尻下がり」といわれ、午年は年の後半にかけて株価が下がりやすいとされています。今年はAIラリーと呼ばれたように半導体株が相場を押し上げ、日経平均は6月25日に72366円の史上最高値を付けました。
ただ、その後は急調整して6万円を割れる手前まで下落。7万円近いところまで戻したら失速し、10月頭は6万円台半ばで推移しています。「年の後半にかけて株価が下がりやすい」といった干支の相場格言通りに動いており、なんだか神がかったものを感じます。
午尻下がりとは言いますが、過去の午年を見ると

このような結果となり、午尻下がりとは言いつつも「掉尾の一振」が期待できそうな感じではあります。
2027年はひつじ年
2027年の干支は未(ひつじ)です。気になる相場格言は「未辛抱(ひつじしんぼう)」。文字通り辛抱が求められる我慢の年という意味です。上がったり下がったりと方向感を欠く相場展開が想定され、今年前半のような大相場は期待しづらいのでしょうか。
ちなみに、過去の未年は以下のような勝敗でした。

結果は3勝1敗で、平均の騰落率は約+9.8%でした。「辛抱」という言葉から想像するほど悪い成績ではないように感じます。
一方で、どの年も途中で大きく揺さぶられています。1979年と2003年は4月に年間の安値をつけ、そこから持ち直しました。2015年は6月の高値のあと、チャイナ・ショックで急落しています。「未辛抱」とは下がる年という意味ではなく、途中の下げを辛抱できた人が報われる年だと読むこともできそうです。
2027年のイベント
来年は、相場を動かしそうな政治イベントがいくつも予定されています。
4月:第21回統一地方選挙
今年2月の衆院選で大勝した高市政権にとって、地方レベルでの信任を問われる選挙になります。
9月:自民党総裁の任期満了
高市首相の総裁任期は2027年9月までです。総裁選の行方によっては、政策が続くかどうかが意識される場面もありそうです。
海外:春にフランス大統領選挙
秋に中国共産党大会が予定されています。その前に、今年11月の米国中間選挙の結果も年明けの相場に影響しそうです。
中東情勢が揺れる中、これまでの自由貿易経済ではなくブロック経済化が進んでいるように思えます。世界的に情勢が不安定ですので、相場も上下しやすい状況です。
政治イベントの前後は相場の値動きが大きくなりがちです。2026年のように、急落のあとに急回復する展開もあるので、干支の相場格言を踏まえると頻繁に売買するよりもどっしり構える方が向いているのかもしれません。
まずはこれからの3カ月で「掉尾の一振」を信じてみる。来年は「未辛抱」の格言どおり、途中の下げに慌てず腰を据えて向き合う。干支と格言を、相場との付き合い方のヒントにしてみると面白いのではないでしょうか。


