東海圏にお住まいの方にはおなじみの飲食店「あさくま」と「浜木綿」の株主優待についてご存知でしょうか?どちらも個人投資家に人気のお食事券がもらえるだけでなく、近くに店舗がない人でも利用しやすい内容です。今回はこの2銘柄について詳しく解説します。
あさくま(7678)
あさくまは、サラダバー付きステーキレストラン「ステーキのあさくま」を60店舗以上展開する飲食チェーンです。また、もつ焼き居酒屋やインドネシア料理店、カレー専門店など複数業態の飲食店を運営しています。
株価上昇の理由は?
2026年6月時点の株価は約6000円です。2023年まで2000円以下だった株価は、2024年7月には約4100円まで急上昇しました。株価上昇の背景には、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた外食需要の回復があると考えられます。
その後、2026年3月にかけて約4800円までゆるやかに上昇し、5月には約7000円まで再び急上昇しました。売上高の伸びを背景に株価は最高値を記録しましたが、6月に減益見込みの決算が発表されてからは急落しています。
株主優待は抽選により金額が変わる
あさくまの株主優待は、毎年1月末と7月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数に応じて贈呈されます。1月末の権利確定分は保有株数に応じたお食事券、7月末の権利確定分は抽選に応じて金額が変わるお食事券もしくは商品です。
7月末の権利確定分は、抽選結果に応じて、1等の5万円相当から7等の4000円相当まで、贈呈される優待内容や金額が異なります。当選者の発表は8月中にホームページに掲載され、おせちの当選者には目録が9月頃に、お食事券当選者には10月頃にそれぞれ送付されます。
保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

通販サイトでの株主優待の使い方
株主優待のお食事券は、あさくまの公式通販サイト「あさくまファーム」でも利用可能です。商品を買い物かごに追加する前に「株主優待を利用する」にチェックを入れて購入し、注文後にお食事券を送付先に郵送します。
お食事券が送付先に到着後に金額変更の手続きが行われます。お食事券は注文日の翌月3日必着となるため、、到着日が遅れた場合は、後日、振込手数料を負担したうえで口座振込による対応となるため注意が必要です。
配当金は無配当
2027年度の配当金は、無配となる見込みです。あさくまは2020年度から無配当が継続しています。
あさくまの利回り
1株6000円で100株購入した場合、投資金額は60万円です。配当金はありませんが、年間6000円から5万2000円相当の株主優待が贈呈されるため、優待利回りは約1.0%から約8.7%になります。なお、200株保有時の優待利回りは、約0.7%から約4.8%です。
浜木綿(7682)
浜木綿は、セントラルキッチンと独自のオーダーシステムを採用した中国料理専門店「浜木綿(はまゆう)」を約30店舗展開する飲食店です。また、会食向けやひとり飲み向けなど、用途別業態の飲食店を複数運営しています。
株価は比較的安定して推移
2026年6月時点の株価は約4000円です。2020年に約700円だった株価は、ゆるやかな上昇を続け、2024年には4800円まで上昇しました。その後は、約4000円前後をほぼ横ばいで推移しており、比較的株価変動が小さく、安定した値動きが見られます。
株主優待は長期保有特典あり
浜木綿の株主優待は、毎年7月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数に応じてお食事券が贈呈されます。また、長期保有特典として、1年以上継続保有するとお食事券の金額が増額されます。
また、近くに店舗がない場合は、優待券が入った封筒を未開封の状態で返送することで、お食事券を代替品と交換することが可能です。保有株数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は増配継続
2026年度の配当金は、7月末の期末配当にて、年間1株当たり17円となる予想です。この金額は、2024年度の10円、2025年度の15円から2期連続で増配しています。
浜木綿の利回り
1株4000円で100株購入した場合、投資金額は40万円です。配当金は1700円なので、配当利回りは約0.4%になります。また、初年度は株主優待として4000円相当のお食事券が贈呈されるため、優待利回りは約1.0%、配当と優待を合わせた利回りは約1.4%です。
保有株数および保有年数に応じた配当と優待を合わせた利回りは、下記の表をご参考ください。

あさくまと浜木綿、投資するならどっち?
あさくまは、配当金はありませんが、年2回の株主優待と抽選次第で高額の株主優待を受け取れる可能性があります。しかし、業績好調に伴い上昇を続けていた株価が、決算の減益発表を受けて急落している点には注意が必要です。
浜木綿は、株価の安定性と配当の増配傾向、株主優待の長期保有特典がある点などから、長期保有を視野に入れた投資を検討している投資家におすすめです。ただし、近くに店舗がない場合は、株主優待の使い方の幅広さと使い勝手の良さはあさくまの方が優れています。
どちらも東海圏で有名な飲食チェーン店ですが、それぞれメリットとデメリットが大きく異なる銘柄です。あなたなら、株主優待の楽しみと高いリターンの可能性を重視するか、それとも長期保有による安定性を重視するか。投資するならどちらを選びますか?



