ディップと明光ネットワークジャパンは、どちらも高配当と使い勝手のよい株主優待を兼ね備えた銘柄として、利回り重視の投資家から注目を集めています。今回は、両社の配当金や株主優待、株価の特徴を比較し、それぞれの魅力を分かりやすく解説します。
ディップ(2379)
ディップは、「バイトル」や「はたらこねっと」などを運営し、アルバイト・派遣・正社員向けの求人広告・人材紹介サービスを展開する企業です。また、中小企業向けの業務効率化クラウドアプリ「コボット」シリーズのサービス提供も行っています。
ディップの業績
2026年度の売上高は約549億円、営業利益は約91億円でした。2027年度は売上高が約556億円、営業利益は約75億円となる予想です。近年の売上高は約550億円前後で安定していますが、営業利益は2026年以降、減益が続く見込みです。
株価の下落傾向が続く
2026年7月時点の株価は約1900円です。2013年までは100円以下だった株価は、2015年には約3000円まで急上昇し、その後2023年までの間、約3000円から約4700円の高値を維持していました。
しかし、2024年以降は緩やかな下落が続いています。人材サービス事業の成長が伸び悩み、業績が悪化していることが、株価下落の一因であると考えられます。
株主優待はクオカード
ディップの株主優待は、2月末と8月末の権利確定日に100株以上保有する株主に対し、保有株数に応じてクオカードが贈呈されます。クオカードはコンビニやドラッグストア、書店など全国の加盟店で利用でき、実用性の高さから人気です。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は過去一度も減配なし
2027年度の配当金は、8月末の中間配当で48円、2月末の期末配当で49円の、年間1株当たり97円となる予想です。配当性向50%以上および減配しない配当方針を掲げています。
ディップの利回り
1株1900円で100株購入した場合、投資金額は19万円になります。配当金額は年間当たり9700円となり、配当利回りは約5.1%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2023年度は約1.9%、2024年度は約2.7%、2025年度は約3.6%、2026年度は約4.3%でした。配当金の増配に加え、株価の下落が続いていることから利回りは上昇し続けています。

明光ネットワークジャパン(4668)
明光ネットワークジャパンは、個別指導の明光義塾を全国に1600教室以上展開する企業です。また、日本語学校や通信制高校サポート校などの教育関連事業、学童保育や英語教育などの子ども関連事業、児童発達支援やフリースクールなどの福祉・支援事業など様々な事業を行っています。
明光ネットワークジャパンの業績
2026年度の売上高は約248億円、営業利益は約17億円でした。2027年度は売上高が約255億円、営業利益は約18億円となる予想です。主力である明光義塾の利益は伸び悩んでいるものの、日本語学校や福祉事業の好調から、増収・増益となる見込みです。
株価の上昇の理由は?
2026年7月時点の株価は約800円です。2017年に約1600円だった株価は、2018年に入り下落し始め、2021年には約500円まで下落しました。その後は約600円から約800円の間でゆるやかに推移していますが、2026年7月に約670円から約800円まで急上昇しています。
株価上昇の背景には、7月の決算内容にて配当予想金額の増額と業績回復見込みが発表されたことが一因であると考えられます。今後は、さらなる業績回復による株価上昇が期待されます。
株主優待は電子マネー
明光ネットワークジャパンの株主優待は、8月末の権利確定日に100株以上保有する株主に対し、保有株数および保有年数に応じて電子マネーが贈呈されます。電子マネーは、PayPayポイントやVポイント、Apple Gift Cardなどから選択でき、日常の買い物などにも利用可能です。保有株数および保有年数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は5年連続増配見込み
2026年度の配当金は、2月末の中間配当で14円、2月末の期末配当で15円の、年間1株当たり29円となる予想です。2021年度の20円以降、5年連続で増配となる見込みで、年間配当性向35%以上および短期的な業績に左右されない安定的な配当方針を掲げています。
明光ネットワークジャパンの利回り
1株800円で100株購入した場合、投資金額は8万円になります。配当金額は年間当たり2900円となり、配当利回りは約3.6%です。
なお、各年度の平均株価から算出した配当利回りの実績は、2022年度は約3.7%、2023年度は約3.8%、2024年度は約4.8%、2025年度は約3.7%でした。

まとめ
ディップは、5%を超える高い配当利回りに加え、年2回のクオカード優待が魅力の銘柄です。一方で、足元では業績悪化や株価下落が続いており、今後の業績次第では配当や株主優待の内容が見直し・廃止される可能性もあります。
一方、明光ネットワークジャパンは、5年連続増配見込みに加え、長期保有で電子マネー優待が充実する点が特徴です。投資を検討する際は、配当利回りや株主優待だけでなく、業績の推移や配当方針、将来の成長性も踏まえて総合的に判断しましょう。



