豪華客船「飛鳥Ⅱ」といったクルーズ船、「さんふらわあ」などのフェリーを割引価格で楽しめる株主優待があります。
優待を実施しているのは、いずれも東証の海運業に分類される銘柄で、海運株として保有しながら船旅の優待を受け取れます。
クルーズ船や船旅の優待がある海運銘柄は、商船三井・日本郵船・東海汽船の3社です。
商船三井は三井オーシャンクルーズの優待券とさんふらわあのフェリークーポン、日本郵船は飛鳥クルーズの10%割引券、東海汽船は伊豆諸島への乗船割引券などが贈呈されます。
今回は、クルーズ船・船旅の株主優待がある海運銘柄3選をご紹介します。
クルーズ船・船旅が株主優待で割引に!海運銘柄3選
・ 商船三井
・ 日本郵船
・ 東海汽船
1.株式会社商船三井(証券コード:9104・東証プライム)
商船三井は海運大手企業で、鉄鉱石などを運ぶドライバルク船、LNG船やタンカーなどのエネルギー輸送、製品輸送などを手がけています。
クルーズ事業は、商船三井クルーズ株式会社が運営するクルーズブランド「MITSUI OCEAN CRUISES(三井オーシャンクルーズ)」、株式会社商船三井さんふらわあのフェリー「さんふらわあ」で行く旅行プランなどがあります。
株主優待は3種類あり、権利確定日や条件は以下の通りです。

三井オーシャンクルーズ優待券は、商船三井クルーズが企画・実施する一般募集のクルーズ(チャータークルーズを除く)で利用できます。1クルーズで1人2枚まで使え、1枚で旅行代金10%割引、2枚で20%割引です(30日以上のクルーズは1枚で3%、2枚で6%割引)。ホテルや航空機を利用する商品は、船賃からの割引となります。
さんふらわあのクーポン券は、茨城・大洗~北海道・苫小牧、関西~九州を結ぶ国内4航路10隻のフェリーで、大人運賃から1名1乗船(片道)につき5,000円割引となります。小児運賃、無人航送、貨物運賃や法人料金には適用されません。
オリジナルカタログギフトは、300株以上を2年以上継続して保有する株主が対象です。

※2年以上継続保有とは、3月末日および9月末日現在の株主名簿に、同一株主番号で5回以上連続して記載されていることをいいます。
出典:株式会社商船三井「株主優待制度」
同社の直近5年間の株価の推移は以下の通りです。

2.日本郵船株式会社(証券コード:9101・東証プライム)
日本郵船は海運国内首位の総合物流企業で、傘下には45超の国、約650カ所の地域に拠点がある郵船ロジスティクスを持ちます。客船事業では、豪華客船「飛鳥Ⅱ」「飛鳥Ⅲ」などのクルーズも運航しています。
株主優待は、毎年3月末日現在の株主名簿に記載された100株以上保有の株主を対象に、飛鳥クルーズの優待割引券を年1回贈呈しています。

出典:日本郵船株式会社「株主優待」
優待割引券は、1枚につき1クルーズ1名10%割引で、7月1日から翌年9月30日までに出発する飛鳥クルーズのみが対象です。
予約申込み時に、飛鳥クルーズを取り扱う旅行会社に提出します。株主本人以外も利用できますが、1クルーズにつき1名1枚限り有効ですのでご注意ください。

3.東海汽船株式会社(証券コード:9173・東証スタンダード)
東海汽船は、明治22年に渋沢栄一の発案で設立された海運会社で、東京・竹芝・横浜・熱海などの各港を拠点として、伊豆諸島への旅客・貨物輸送を担っています。
大型客船「さるびあ丸」「橘丸」や、高速ジェット船「セブンアイランド」を運航しています。
株主優待は、毎年6月末日・12月末日現在の株主名簿に記載された100株以上保有の株主を対象に、乗船割引券とサービス券を年2回贈呈しています。

乗船割引券は、全航路の全等級で、1名乗船一区間につき1枚で所定運賃が35%引(7月・8月の乗船は25%引)になります。停泊型船上ビアガーデン「さるBEER」(夏季営業)では、乗船割引券1枚につきお一人さま1,500円で利用可能です。
株主サービス券は、東海汽船の企画旅行や、グループ会社が運営する大島温泉ホテルなどの割引券が綴られた冊子です。

出典:東海汽船株式会社「株主優待制度」
東海汽船は、2026年10月2日付で国土交通省関東運輸局から海上運送法に基づく船舶の使用停止命令を受けました。
酒気帯び状態での航海当直や、アルコール検査記録・発航前検査記録の不実記載などが確認され、対象は大型客船「橘丸」と高速ジェット船「セブンアイランド結」「セブンアイランド友」、停止期間は2026年10月9日から10月28日までの20日間です。
同社は改善計画に基づく安全管理体制の再構築を進めるとしており、業績への影響は現在精査中と開示しています。

川崎汽船は株主優待が無い
海運大手の川崎汽船株式会社は、株主優待制度を実施していません。
※上記は「優待銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
本記事で紹介した株主優待の内容は、執筆時点での情報です。優待内容は企業の業績や方針により変更・廃止される可能性がありますので、投資の際は必ず各企業の公式ホームページで最新情報をご確認ください。
まとめ
商船三井・日本郵船・東海汽船は、いずれも海運業の銘柄で、自社の船旅を割引価格で楽しめる優待を用意しています。
優待の多くは乗船や利用が前提のため、船に乗る予定が無い方にとっては恩恵が受けられない点に注意が必要です。
優待の使い道だけで保有を決めず、海運会社としての業績や配当の水準も確認した上で総合的に投資を判断しましょう。


