経済と自国通貨
為替相場の変動には様々な要因があります。商品価格と同じく、需要と供給のバランスが外国為替相場を決定する大きな要因となりますが、金利差・貿易収支・インフレなども主な要因となり、基本的に経済力が強い国の自国通貨は高く、経済力の弱い国の通貨は弱くなります。また、経済成長を達成するためには通貨価値の安定が必須の要件となります。
世界経済及び各国の経済情勢は地政学リスクや政治動向などにも影響され、見通しを立てるのは難しいが、この何十年の経済状況や国力の変化などを参考に予想を公表している団体は少なくありません。
米国の時事解説誌USニュース&ワールド・レポートが経済の影響力、政治の影響力、国際同盟の強さ、軍事力、指導者の五つの面を中心に評価した「世界最強の国」トップテンは次の通りです。
「世界最強の国」ランキング
第10位 アラブ首長国連邦(UAE)
GDP:4170億ドル
1人あたりGDP:7万1151ドル
人口:977万人
アラビア半島の7つの首長国からなる連邦国家で、1960年代から石油の輸出を背景に経済が急速に発達し、現在はアラブ諸国において最も競争力のある経済国と言われています。
第9位 サウジアラビア
GDP:7930億ドル
1人あたりGDP:4万8948ドル
人口:3427万人
アラビア半島の富が集まる高所得国で、アラブ諸国で唯一G20に名を連れている。世界石油供給量の25%程度を占めています。
第8位 韓国
GDP:1兆6500億ドル
1人あたりGDP:4万2849ドル
人口:5171万人
世界第7位の輸出国、全体で第11位の経済大国であり、テクノロジー分野と自動車産業で大きな成功を収めた企業が複数あります。
第7位 フランス
GDP:2兆7300億ドル
1人あたりGDP:4万9620ドル
人口:6725万人
観光、工業、農業、エネルギーなどを支えに長い間、世界上位の経済大国であり続けています。世界有数の武器輸出国でもあります。近年は経済成長の鈍化と失業率の上昇などが課題となっています。
第6位 日本
GDP:5兆1500億ドル
1人あたりGDP:4万2896ドル
人口:1億2626万人
自動車・電子機器・鉄鋼の生産量などが世界トップクラスで、世界第3位の経済大国であります。ただ、近隣との政治的懸念や少子高齢化などによる経済成長の停滞などの問題を抱えています。
第5位 イギリス
GDP:2兆8800億ドル
1人あたりGDP:4万9334ドル
人口:6684万人
あらゆる面で国際社会に大きな影響力を持っており、首都ロンドンは国際金融の中心地です。ただ、欧州連合(EU)から離脱後、物流や労働力などで混乱を抱えています。
第4位 ドイツ
GDP:3兆8900億ドル
1人あたりGDP:5万6285ドル
人口:8309万人
EUの中心国であり、世界有数の経済大国で、電気通信・医療・観光に加え、工業や農業も重要な産業になっています。EUで失業率が最も低く、黒字続きで一人勝ちと言われていたが、コロナ禍後は景気が後退し、回復が鈍っています。
第3位 ロシア
GDP:1兆6900億ドル
1人あたりGDP:2万9189ドル
人口:1兆4441万人
国土面積は世界一で、資源が豊富。ウクライナとの戦争で、欧米の制裁を受けており、経済に問題を抱えています。
第2位 中国
GDP:14兆3000億ドル
1人あたりGDP:1万6653ドル
人口:14億775万人
人口は世界で最も多く、1978年以降に急速に経済成長を成し遂げました。人権政策・貿易黒字などで国際的に摩擦も少なくないが、年々影響力を深めており、米国を脅かす存在となっています。2050年にはGDPが米国を上回り、世界トップになると予測されています。
第1位 米国
GDP:21兆4000億ドル
1人あたりGDP:6万5280ドル
人口:3億2833人
長らく経済・軍事力で世界トップに立ち、世界で群を抜いた影響力を持っています。ただ、トランプ米政権の関税政策や軍事行動などで米国の信認低下が見られています。





