「株主優待の変更が多くて、自分の持っている株の優待内容が分からない」という方は多いのではないでしょうか。
新NISAの導入をきっかけに個人投資家の裾野が大きく広がる中で、日本企業の株主優待の拡充・変更も相次いでいます。優待内容は「特典」的な要素が強いものの、実質的な利回りの一部として捉え、銘柄選びの参考にしている投資家も少なくありません。
変更情報は各社がそれぞれ発表します。全てを追いかけるのは難しいですが、保有銘柄の優待内容は確実に把握しておきたいところです。
今回は優待で人気の高い3銘柄、クリエイト・レストランツ・ホールディングス、ツルハホールディングス、ANAホールディングスついて、最新の変更・拡充内容をまとめてご紹介します。
今回を機にぜひ内容をチェックしておきましょう。
3銘柄のホルダーだけではなく、投資先として気になる方もぜひ最後までご覧ください。
クリレス、ANA、ツルハの株主優待変更・拡充の内容を紹介
クリエイト・レストランツ・ホールディングス
ツルハホールディングス
ANAホールディングス
1.クリエイト・レストランツ・ホールディングス
株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、磯丸水産やしゃぶ菜・ごまそば遊鶴・えびそば一幻などの飲食店を運営しており、ベーカリー事業やサービスエリア・パーキングエリア事業なども幅広く展開しています。
株主優待では、自社の飲食店(一部店舗を除く)で利用できる優待券を年2回贈呈しています。2025年7月に株式分割と優待の拡充(優待券の増額)が発表されました。
2026年2月末日現在の株主優待から、変更後の優待が適用されます。

※ 拡充後の株数は2025年8月末日の株式分割(1株→2株)後の数。現行の保有株数は分割後に倍になるため、同じ株数で対応する区分は実質1段階以上アップする可能性が高い。
出典:株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス「株主優待制度のご案内」をもとに筆者作成
今回の変更は、少数株主が恩恵を受けやすくなっています。
分割前から株を保有している方は、分割で株数が倍になりますので現行100株保有者は自動的に200株になります。対応する区分で見ると200株3,000円と、現行の100株1,500円から倍増する計算です。
また、現行6,000株・9,000株の上位層は優待額が据え置き(24,000円・30,000円)ですが、必要株式数が倍になっている点に注意しましょう。
同社の直近5年間の株価の推移もチェックしておきましょう。

2.ツルハホールディングス
ツルハホールディングスはツルハドラッグやくすりの福太郎などを展開するドラッグストア大手で、医薬品や日用品、化粧品などを幅広く取り扱っています。株主優待では、自社グループ店舗で利用できる優待券などを年1回贈呈しています。
2025年12月には、イオン傘下のウエルシアホールディングスと経営統合し、翌月に株主優待の変更が発表されています。

出典:株式会社ツルハホールディングス「株主優待制度」をもとに筆者作成
クリエイト・レストランツ・ホールディングスと同様に、少数株主のリターンが多くなる一方で5%割引カードや長期保有特典は廃止となっています。

3.ANAホールディングス
ANAホールディングスは、国内線・国際線の航空運送事業を中心に、航空関連サービスや旅行事業、貨物事業なども手がける航空大手の企業です。
株主優待は毎年3月末日、9月末日を基準日として年2回に渡ってANA国内線の搭乗優待、ANAグループ各社・提携ホテルで利用できる優待割引を設けています。
同社ホームページの「国内線の旅客サービスシステムの刷新に伴う株主優待制度の一部変更について」では、2026年5月19日搭乗分から国内線の運賃を刷新するという記載があり、株主優待において5月19日搭乗分より変更となる点(一部抜粋)は以下の通りです。

出典:ANAホールディングス株式会社「株主優待 国内線の旅客サービスシステムの刷新に伴う株主優待制度の一部変更について」をもとに筆者作成
※上記は「株主優待が変更になった銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
本記事で紹介した株主優待の内容は、執筆時点での情報です。優待内容は企業の業績や方針により変更・廃止される可能性がありますので、投資の際は必ず各企業の公式ホームページで最新情報をご確認ください。
まとめ
今回はクリレス・ツルハ・ANAの3銘柄における株主優待の変更・拡充内容を紹介しました。いずれも保有株式数の条件や利用ルールが変わっており、既存の株主にとっても改めて確認しておきたい内容が含まれています。
株主優待は投資の楽しみやメリットをもたらしてくれる魅力的な制度ですが、優待内容だけを理由に銘柄を選ぶと、株価が下がった時に含み損が生じてしまいます。
企業の収益性や成長性、配当の安定性、財務健全性なども含めて総合的に評価した上で投資判断を行うことが重要です。優待はあくまで「プラスアルファ」として捉え、ご自身の投資方針やポートフォリオ全体のバランスを意識しながら、納得のいく銘柄選びをしていきましょう。





