4月に決算を迎える「伊藤園」と「日本ハウス」は、株主優待で飲食料品がもらえる点で個人投資家から人気を集めている銘柄です。一方で、どちらも近年は株価が下落傾向にあり、「なぜ下がっているのか?」「今は投資のチャンスなのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、この2銘柄について、株主優待や配当内容に加え、株価下落の背景についても分かりやすく解説します。
伊藤園(2593)
伊藤園は、「お~いお茶」や「健康ミネラル麦茶」などの茶系飲料をはじめ、野菜飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料、乳飲料など幅広いラインナップの飲料を開発・製造・販売するメーカーです。また、タリーズコーヒーの日本展開やお茶専門店・カフェの運営も行っています。
株価下落の理由は?
2026年3月時点の株価は約2800円です。2012年に約1500円だった株価は、業績好調の影響により2020年には約8100円まで上昇しました。しかし、2022年頃からインフレや円安、自動販売機事業の収益低下により業績が伸び悩み、株価の下落が続いています。
株主優待はいつ届く?
伊藤園の株主優待は、毎年4月末の権利確定日に、100株以上の株式を保有する株主に対して、保有株数に応じて贈呈されます。贈呈される株主優待の内容は、自社製品詰合せです。
株主優待は、毎年7月下旬から8月上旬頃に送付され、割引クーポンが付いた通販パンフレットが同封されています。保有株数に応じて贈呈される株主優待の内容は、下記の一覧表をご確認ください。

配当金は連続増配
2026年度の配当金は、10月末の中間配当で24円、4月末の期末配当で24円の、年間1株当たり48円となる予想です。この金額は、2023年度の40円、2024年度の42円、2025年度の44円から3期連続で増配しています。
伊藤園が掲げる配当方針は、総還元性向40%以上です。配当性向は毎年30%から40%と安定しており、無理のない範囲で配当を継続していることが分かります。
伊藤園の利回り
1株2800円で100株購入した場合、投資金額は28万円です。配当金は4800円なので、配当利回りは約1.7%になります。また、株主優待として約1500円相当の自社製品詰合せが贈呈されるため、優待利回りは約0.5%、配当と優待を合わせた利回りは約2.3%です。
保有株数に応じた、配当と優待を合わせた利回りの一覧は、下記の表をご参考ください。

日本ハウスホールディングス(1873)
日本ハウスホールディングス(以下、日本ハウス)は、国産檜の高耐久木造注文住宅の施工管理・販売を行う建設会社です。分譲住宅・マンション販売・リフォームなどの住宅関連事業のほか、ホテル・レジャー施設の運営、太陽光発電事業なども行っています。
株価は約300円まで下落
2026年3月時点の株価は約310円です。2020年に新型コロナウイルスの影響で200円台まで下落したものの、2021年には約500円まで回復しました。しかし、住宅着工数の減少やホテル事業の収益悪化により、2023年頃からは300円台で低迷しています。
株主優待はいつ届く?
日本ハウスの株主優待は、毎年4月末の権利確定日に、1000株以上の株式を保有する株主に対して贈呈されます。贈呈される内容は、グループ会社である日本ハウス・ファームが函館農場で生産した、じゃがいもとかぼちゃを使ったスープセットです。
なお、株主優待は毎年8月上旬頃に発送されます。

配当方針は業績に応じた安定配当
2026年度の配当金は、10月末の中間配当で5円、4月末の期末配当で6円の、年間1株当たり11円となる予想です。この金額は、2025年度と同じ金額を維持しています。
日本ハウスの配当は、連結配当性向30%前後を目安とした、安定的な配当の維持を方針として掲げています。
日本ハウスの利回り
1株310円で1000株購入した場合、投資金額は31万円です。配当金は1万1000円なので、配当利回りは約3.5%になります。また、株主優待として約3000円相当のスープセットが贈呈されるため、優待利回りは約1.0%、配当と優待を合わせた利回りは約4.5%です。
まとめ
「伊藤園」と「日本ハウス」は、それぞれ身近な飲料や食品を株主優待として受け取れる点が魅力の銘柄です。しかし、伊藤園は自動販売機事業、日本ハウスはホテル事業の収益がそれぞれ悪化しており、株価下落の要因となっている点には注意が必要です。
配当と優待を合わせた利回りだけでなく、株主優待内容の実用性や株価の推移、配当方針も含めて総合的に判断しながら、自分の投資スタイルに合った銘柄選びを意識してみてはいかがでしょうか。


