「株主優待で工場見学ができる銘柄は?」「関西で参加できる工場見学の株主優待を探している」と気になっている方も多いのではないでしょうか。鉄鋼・食品・重工業のメーカーを中心に、株主限定の工場見学会を実施している銘柄が複数存在します。
工場見学の株主優待を実施している主な銘柄は日本製鉄・JFEホールディングス・明治ホールディングス・三菱重工業の4社です。明治は大阪工場、三菱重工は神戸造船所など関西で開催されることもあり、通常の優待品とは違う体験型の株主優待として人気があります。
本記事では各社の工場見学会の内容と、あわせて実施されている通常の株主優待についても解説します。「JFEスチールの工場見学に個人で参加したい」「三菱重工の株主向け工場見学の詳細を知りたい」という方はぜひ参考にしてください。
工場見学ができる株主優待4選
1. 日本製鉄
2. JFEホールディングス
3. 明治ホールディングス
4. 三菱重工(三菱重工業株式会社)
1. 日本製鉄株式会社
日本製鉄は国内大手の鉄鋼メーカーで、自動車、橋梁、ビルの骨組み、家電製品など、私たちの生活に身近な鋼材を製造しています。株主向けに製鉄所の工場見学会を実施しており、普段は立ち入れない製造現場を実際に見ることができます。
2026年3月末基準より株主優待の内容が見直され、株主からの要望が最も多い工場見学会への招待枠を拡大し、経営概況説明会、鹿島アントラーズ観戦、日本製鉄紀尾井ホール演奏会への招待は廃止されました。

出典:日本製鉄株式会社「株主優待」
同社の5年間の株価の推移を見ていきましょう。

2. JFEホールディングス
JFEホールディングスは、鉄鋼メーカーJFEスチールを中核に、プラント建設、浄水場・下水処理場の設計・建設・運営管理などを手がけるJFEエンジニアリング、鉄鋼製品専門の商社であるJFE商事を傘下に持つ持株会社です。
自動車や造船、建築、家電製品など幅広い分野で使われる鉄鋼製品を製造しています。株主優待として、実地開催に加えてオンライン開催も行う工場見学会を実施しています。

2026年度の実地工場見学会は、申込受付を終了しています。
当選した株主には、見学会内容の確認・同伴者の変更や欠席連絡・参加キャンセルなどをウェブ上で行えるページも用意されています。
株主様実地工場見学会に加えて、各製造拠点でもお祭りや工場見学を含むイベントが随時開催されています。

出典:JFEホールディングス株式会社「工場見学会(株主優待)」
各拠点のイベント開催情報は、事業所のホームページや「JFEスチール公式X(旧Twitter)」で発信されています。
また、過去に実地開催された工場見学会の内容は、オンライン工場見学会としてアーカイブ動画が公式サイトで公開されています。

3.明治ホールディングス
明治ホールディングスは、「明治ブルガリアヨーグルト」「明治ミルクチョコレート」「きのこの山」「たけのこの里」などで知られる株式会社明治と、医薬品事業を手がけるMeiji Seikaファルマ株式会社などをグループとした持株会社です。
株主向けイベントとして、工場など施設の見学会や会社説明会を実施しています。
過去には坂戸工場(埼玉)・愛知工場・大阪工場などで、菓子の製造ライン見学や乳製品製造ライン見学、食育セミナー(チョコレートのひみつ、ヨーグルトの秘密など)が行われました。
大阪工場での開催実績もありますので、関西在住の株主にもチャンスがあります。
工場見学とは別に、通常の株主優待も実施されています。毎年3月31日現在に100株以上を保有する株主が対象で、2026年度からは長期保有株主(3年以上)向けの優待制度も導入されました。
出典:明治ホールディングス株式会社「株主優待」
長期保有株主とは、3月末日・9月末日の株主名簿に同一株主番号で100株以上の保有が7回以上連続して記載されている株主を指します。
優待品はチョコレート製品を含むため、溶解を避ける目的で発送時期は毎年10月末頃に設定されています。

4. 三菱重工(三菱重工業株式会社)
三菱重工グループは、客船やトラック運搬船などの造船、ロケットや航空機などの航空宇宙関連、火力・原子力発電など、社会インフラを支える大型製品を幅広く手がける重工業メーカーです。
株主向けサービスとして、工場見学会と関連施設への招待の2種類を実施しています。

出典:三菱重工業株式会社「株主向けサービス」
2026年度工場見学会は、神戸造船所(兵庫県神戸市)の予定です。
関連施設の招待は、同社が設立したグループの技術などを映像や展示で紹介する三菱みなとみらい技術館、静嘉堂文庫美術館、東洋文庫ミュージアムです。
静嘉堂文庫美術館は国宝7件・重要文化財84件を含む約6,500件の東洋古美術品を収蔵する丸の内の美術館です。東洋文庫ミュージアムはアジア全域の歴史と文化を対象としており、約100万冊の蔵書から厳選した資料を鑑賞できます。

※上記は「優待銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
本記事で紹介した株主優待の内容は、執筆時点での情報です。優待内容は企業の業績や方針により変更・廃止される可能性がありますので、投資の際は必ず各企業の公式ホームページで最新情報をご確認ください。
まとめ
工場見学ができる株主優待は、モノ消費ではなくコト消費として楽しめる体験型の優待です。
株式投資をする際には、優待だけを目的とした投資は避け、企業の業績や財務状況、配当利回りなども確認した上で、総合的に投資判断を行うことが重要です。



