カレンダーをもらえる株主優待では、100株に満たない1株の保有でもらえる「端株優待」や、公式の優待制度ではない「隠れ優待」も存在します。
カレンダーがもらえる主な株主優待銘柄として、キヤノン・クラレ・JR西日本の3社があります。
キヤノンは3年以上の長期保有で届く隠れ優待、クラレは1株から希望者に贈呈する端株優待、JR西日本は2,000株以上を長期保有する株主への優待です。
今回は、カレンダーがもらえる株主優待3選をご紹介します。
カレンダーがもらえる株主優待、隠れ優待や1株で贈呈される企業も
・ キヤノン(隠れ優待)
・ クラレ(1株で贈呈)
・ JR西日本
1.キヤノン株式会社(証券コード:7751・東証プライム)【隠れ優待】
キヤノンは、カメラ、複写機・プリンター、半導体製造装置などを展開するOA総合メーカーです。
キヤノンは株主優待制度を公式には案内しておらず、ホームページの「IRよくあるご質問」にも「Q:株主優待制度はありますか?A:特に設けておりません。」と記載しています。
ただし、一定の条件を満たす長期保有の株主に毎年カレンダーが届くことが、個人投資家のブログなどで報告されています。「隠れ優待」と呼ばれるもので、公式な株主優待ではない点に注意が必要です。

※6月末日の株主名簿に100株以上の記録があり、かつ、それ以前の3年間の6月末日・12月末日の株主名簿に、同一株主番号で100株以上の記録があることが条件です。
出典:個人ブログ等[1] に掲載された情報
個人ブログ等によると、発送は12月上旬の予定で、2025年は11月下旬に届いた例が報告されています。
上記はあくまで個人ブログ等に掲載されている情報で、キヤノンが公式に発表している株主優待ではありません。隠れ優待ですので、毎年もらえる保証はなく実施の有無や条件が予告なく変更・終了される可能性があります。
同社の5年間の株価の推移は以下の通りです。

2.株式会社クラレ(証券コード:3405・東証プライム)【端株優待】
クラレは、樹脂・化学品・繊維を手がける化学メーカーです。ランドセル用素材として知られる人工皮革「クラリーノ」、国産第一号の合成繊維「ビニロン」、面ファスナー「マジックテープ」などの製品で知られています。
株主優待は2種類あり、カレンダーは単元未満株を含む全株主が対象の端株優待です。端株優待とは、100株未満の単元未満株でも受け取れる優待のことで、クラレは1株から対象となります。

※3年以上とは、同一株主番号で12月31日の株主名簿に連続して4回、かつ1,000株以上の保有が記載または記録されていることをいいます。
出典:株式会社クラレ「株主優待制度」
カレンダーは希望者のみへの贈呈ですので、申し込みが必要です。
毎年9月ごろに郵送される「クラレ通信」で希望を確認し、11月30日までに記載のウェブサイト、または同封のハガキ(当日消印有効)で申し込みます。
カタログギフトには、クラレグループの製品を使用した商品、大原美術館や倉敷国際ホテルなど自社関連施設の利用優待券、国内拠点所在地の名産グルメなどが掲載されています。

3.西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)(証券コード:9021・東証プライム)
JR西日本は、近畿・北陸・中国地方を中心に鉄道を運営する鉄道会社です。ホテル、旅行、レンタカー、百貨店などのグループ事業も展開しています。
株主優待は、毎年3月末日の株主名簿に記録された株主に鉄道割引券などを、9月末日の株主名簿に記録された一定の株主にカレンダーを贈呈しています。

出典:西日本旅客鉄道株式会社「株主優待」
カレンダーは、四季折々の自社沿線風景を紹介する卓上カレンダーです。
毎年9月末日の株主名簿に記録された株主のうち、100株以上を3年以上継続して保有し、かつ直近の9月末日時点で2,000株以上を保有している株主に、12月初旬に1部送付されます。
JR西日本グループ株主優待割引券には、JR西日本ホテルズ、JR西日本ヴィアインホテルズ、日本旅行、JR西日本レンタカー&リース、ジェイアール西日本伊勢丹の優待が含まれます。

IHIのカレンダー優待は廃止
IHIは公式に発表されていない「隠れ優待」としてカレンダーを贈呈していましたが、2024年度をもって廃止されました。
※上記は「優待銘柄」の紹介であり、購入を推奨するものではありません。企業や財務の分析は筆者個人の見解に基づくものであり、筆者が所属する組織・団体の公式見解ではありません。
本記事で紹介した株主優待の内容は、執筆時点での情報です。優待内容は企業の業績や方針により変更・廃止される可能性がありますので、投資の際は必ず各企業の公式ホームページで最新情報をご確認ください。
まとめ
クラレは1株から希望者には贈呈され、キヤノンは100株以上を3年以上保有する株主に届く隠れ優待、JR西日本は2,000株以上かつ3年以上の継続保有が条件です。
キヤノンのような隠れ優待は、企業が公式に発表している制度ではなく毎年もらえる保証はありません。IHIのように廃止される可能性もあります。
カレンダーのためだけに株を保有するのではなく、業績や配当の水準も確認した上で投資を判断しましょう。



